【大アルカナ】0番・愚者〘逆位置〙
えっ!?えぇ!?えぇ〜!?!?!?
どういうこと?
さっき見た光景と全く同じ光景がそこにあった
ただ違ってたのは………
【くろすけ】と【ももすけ】が逆転し
近くに寄って2匹の話を聞くと
『ももすけ、ここは崖の上だから
足元に気をつけて
ゆっくりゆっくり、心配だなぁ。』
『くろすけ、ゆっくりゆっくり
慎重に足元に気をつけて』と
今度はももすけが先を歩き
慎重に足元に注意しながら崖っぷちに居る
でも、何でこんな危ない崖っぷちに
立っているのかしら?
と、考えてると
『でも、くろすけがこんな崖の所まで
走ってくるならイケナイんだぞ!
ぼくが止めるのを聞かないで…!』と
【ももすけ】が【くろすけ】に
文句を言っていた
すると
遠くのほうから
あたしの名前を呼ぶ声が聞こえてきた
《この声は……》
『……ナ?ルナ?
ちょっと、私のタロットカードの上で
寝ないでよね。しかも愚者の
カードの上にヨダレまでこぼして』とリナは
ルナを横に少しずらして
タロットカードを回収した。
『あっ!リナ、おかえりなさい。
って、あれ?くろすけ君やももすけ君は?
それにここはお部屋…』とルナが
ひとり言を呟いていると
『ルナ、なに寝ぼけてるのよ?』と
リナは笑いながら言った
あれは夢だったの?
そういえばさっきリナが【愚者のカード】の上って
あたしは愚者のカードを見てびっくりした
さっき見た光景と同じように
【くろすけ】と【ももすけ】が
崖っぷちに立っていた。