【大アルカナ】6番・恋人達〘逆位置〙
あたしは声のするほうを見ると
さっきと同じく
白猫ちゃんとサバ猫くんが
同じ状態で立っていた
もう一度あたしは白猫ちゃんに
蛇の事を教えてあげようとしたが
やっぱり聴こえていないみたいだった
白猫ちゃんは
『はぁ~。このサバ猫くんは
本当に私の事が好きなのかしら?
ひと目見て【運命の猫】って思い
猛アピールして
【恋人】にはなれたけど…
サバ猫くんの気持ちは聞いていない…
いや、返事は貰ったし
私の事を好きかどうか聞いても
ちゃんと『好きだよ』って言ってくれる。
今だって、私のほうジッと
見つめてはいてくれてるけど…ハァ〜》と
白猫は大きなため息までついている
『もしかして、サバ猫くん
本当は他に好きな猫が居たかもしれない!
まさか、それを私に伝えようか迷ってて
ジッと私の事を見つめてるのかしら』と
白猫から聴こえてくる言葉は
ネガティブな事ばっかりだった
《あたしは何度も白猫ちゃんに
声をかけたけどやっぱり全然聴こえてないみたい。
2匹のお邪魔かも知れないけど
もっと近くに行けば
あたしの声が聴こえるかもしれない》
ルナは近寄れる距離まで
2匹の…白猫が立ってる左側に歩いて行った。
それなのに、いくら歩いても走っても
2匹が立ってる場所まで
距離が全然縮まらない。
あたしが一歩前に進んだら
2匹は一歩下がるみたな状態だった。
『どうすればいいのよぉ〜』と
あたしは大きな声で叫んだと同時に
いつもの見慣れた部屋で目が覚めた。
『ルナ、さっきから
ずっと、寝言言ってたよ〜。
いったいどんな夢見てたの?』と
リナに質問され
ルナは夢での出来事をリナに話した。