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暇を持て余した―2

ふう…眠いぜ!

はっはっはー


どーも、達也です。

まあ…ね。前回の…ね。流れから推測できると思うけど…ね。


今、遊園地です。




そして!

普段ならば龍斗や作者がやるはずの!

一人称キャラを!

なぜ僕がやっているのかというと!


龍斗がここに居ないからだ!そして作者にはやる気が無いからだ!






…正直に言うと、はぐれました(笑)



やべえ

僕すげーテンパってるぞー


しゃべり方とか変になってないと良いのでござると思いまするが…。



ことの発端はゲートをくぐった直後でござった。

あ、回想入るでござるよ。







「ん?あれは…」


「ちょっと龍斗ー。どこ行くの?」


「待って待ってー」

「置いてかないでくれーい」





「いや…みんな…ちょっと…」





龍斗がなにかを発見したようでそれに向かって歩き出したのでござる。そして、香澄、由香、拓の三人はそれについて行ってしまったのでございます。途中で人ごみに阻まれて由香と拓は追いつけなかったようでござるが……。









なんで僕だけ!?


うかつに動いたらはぐれちゃうからここは留まろう


って考えていた僕だけが!


なんで一人でとり残されなきゃならないんだああああああ!










「完全にはぐれたわね」


「ここはどこ?」



ここはメリーゴーランドの前だよー。




由香と拓は二人でベンチに座っていた。


「…よりによって」

なんでこんな奴なんかと



由香は心からそう思う。


拓は確かにちょっとした変態である。

だがちゃんといい人であることも最近になってわかり始めてきた。



この場合の「こんな奴」とは「龍斗じゃなくて、こんな奴」という意味だ。


「はあ…」


あの時化粧も服装も髪型も相当無理してるおばさんに邪魔されなければ…



「香澄が一緒だから大丈夫か…な?」










「む…違うのか」

なんかこっちの方に俺の好きなロボットアニメの展示があった気がしたんだが…


「龍斗!」



「お、香澄」



「『お、』じゃないわよ。勝手に動いたらだめでしょ!迷子になったらどうするの!」



「小学生か!…あるぇ?他の奴らは?」


「『あるぇ?』じゃないわよ。ちゃんとそこに…い…ない…わね」



「迷子になったな」


「…そう考えるのはまだ早い!向こうが迷子になったと考えられなくもないはず」



「人数的に不利だな」


……しまった

「どどどどうしよう」


「まあ待て。落ち着いて探せば…」



「そそそそうね。探すなら高いとこからがいいわね…。あの観覧車なんてどうかしら」



「お前乗りたいだけだろ」





ということで観覧車に乗って探すことになった。



「うわー。動いてるー!」



「動いてなかったら詐欺だからな」



「そうゆうこと言わないのー」



香澄は本当に楽しそうだ。



「………………」



「…なによ。人の顔じっと見て」



「お前…楽しそうだな」



「楽しんじゃいけないの?」



「いや別にいいけどよくもまあ」


「……………」



急に黙り込んだぞ。

なんか企ててるな。

…!今目が光ったような…?


「あのねー、龍斗ー」



「あ?」

嫌な予感しかしない。



「由香のこと、どう思ってる?」


「由香?幼なじみだなーって思ってるぞ」



「ふーん」



「それがなんだよ」


香澄の目が輝いた。

いや、輝いたと言えば聞こえは良いが、もし詳しく描写する間があれば

「彼女は俯き、体を震わせた。どうしたのかとよく見ると彼女は上目遣いの目を赤く輝かせ、ケラケラと笑っていた―」

て表現しただろう。…ちゃんと間、あったな。




「な、なんだよ」



「まだ気づいてないの?あなたニブチンね。由香は龍斗のことが好きなのよ」







初耳だ。


「おぉ…。マジか」マジなのか



「大マジよ。私、由香に相談されてたの」


「…マジっすか」



やべえ

俺同じことしか言えてねえ…。

相当テンパってるな

そりゃそうか


由香が俺のこと好きだって?



いきなりすぎだろ!おーいマジかこれ!



「由香ね、ずっと前から好きだったんだって」


…知らなかった



「あ、由香は『言わないで』って言ってたから今の全部聞かなかったことにしてね☆」






できるか!!


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