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まったりと

タツヤ「なんで途中から俺らの名前、カタカナになってんだろ?」


タツト「一発変換とかできて楽だからじゃね?」

「ふぃ~」


俺は部室でくつろいでいた。


「これで部活っだってんだからすげーなー」


今部室にいるのは俺だけだ。さっきまでタツヤとカスミがいたが2人一緒に帰っていった。最近あの二人は仲がいい。・・・別に寂しくなんか無いが。


あれから部室はすごく豪華になった。ソファーやテーブル、冷蔵庫まである。テレビは地デジ対応だ。4人分のデスクにそれぞれパソコンもついてる。特に何もしない部活の部室とは思えない。まあ少しは部費も出たが、ほとんどはタツヤの負担だ。あいつはこの前100万円持ってきたがあれは全財産じゃ無いらしい。ほんとはいくら持ってんだか・・・。・・・ん?あいつ現金で100万持ってきてたのか!?


「誰も来ない・・・」


なんでユカは来ないんだ?別に来なくてもいいんだが。


「ふ~~~~~」


一人では何もする事が無い。すさまじく暇だ。


しょうがないので、なんとなく本屋で買っておいた

『ホームレス中年男性』という本を読むことにした。









ん?これは・・・。いや・・でも・・・。やっぱり・・・。



腹減った。



やばい。この腹の減りようは。30分以内になんか食わなきゃ死ぬぞ・・・。それは無いか。


しょうがないので売店へ行く。そしたらそこにユカがいた。


「何やってんだお前」


「部室で食べるためのパンを選んでる」


こいつの表情は真剣そのものだ。


「・・・いつからだ」


「授業終わってからずっと」


「もう2時間ぐらい経ってんぞ」


「えっ?・・・。ほんとだ」


うん。こいつは釣りとかやってると時間忘れる派だな。


「ってゆうかお前全財産500円だろ?」


うまい棒50本。


「うん。だからずっと選んでる」


そゆことか・・・


とりあえず俺はパンを数個選んでレジに並ぶ。


「え!?そんなに買って大丈夫なの?」


「ああ。腹へってんからな」


「じゃ無くてお金!」


「・・・少なくとも500円以上はある」


「じゃ、これも!」


「・・・しょーがねーな」





パンを買った後、部室に戻った。


ソファーに座ってパンの袋を破る。


「あれ?他の二人は?」


「もう帰ったよ」



「さいですか」




パンを食べ終わるとまたやる事が無くなる。だが今は二人である。さっきほど暇でもない。



「はぁ~~~~~~~~。なにする?」


「トランプ!」


「無い」


「人生ゲーム!」


「無い!それに二人でか!?」


「本読む!」


「それも二人ですることではない」



「じゃ~~・・・。なにしよっか」


「そ~だな~」

なーんてやってたら俺の携帯が鳴った。タツヤからメールだ。


『商店街の裏でヤクザっぽいのが喧嘩してるよ♪みんな迷惑してるから制裁ヨロ』


なんでいつも俺はこういう係なのだろうか。

それに俺は『制裁』の類の言葉は好きではない。奴はそれを理解してわざと使っているのだが。



俺の知り合いには刑事がいる。それが関係してるのかは知らんが俺は人に迷惑をかける奴が許せない。


「ちょっと用事できたから帰る」


「じゃあ私も帰るー。…一緒に帰る?」


「悪いが商店街に用があるから無理だ」


「そっか。…あー、うん。えーっと…じゃーねー」



散々溜めた挙げ句普通の挨拶だった。上手いこと言おうとしてたな。








ってことで商店街だ。



「オラァァァァ!んだとコラ!!」


「死んどけやコラ!」


「お前のかあちゃんでべそ!コラ!」


「俺はそろばん3級だコラ!」


「俺なんか英検4級だコラ!」




何でこいつらはそこまで『コラ!』が好きなんだ?・・・なんか変な自慢もしてた気もするが。




「うるさいよおっさん達」


「あ?」


「うん?」


「はあ?」



みんな俺のほうに顔を向ける。うわあ。ガラ悪いな。


俺はあの人からもらった特殊警棒、通称「GNスティック」を伸ばした。特殊警棒とはまあ特殊な警棒である。SPでよく井上薫が振り回してる奴だ。実はこれって凶器として見られるらしいがあの人の権限で俺は持ち歩く事を許可されている。あの人は結構偉いのだ。


俺はおっさんたちの中に突っ込んだ。


「目標を駆逐するっ!」










「ふう・・・」

駆逐、終わりましたw


俺は昔、いろんな武術をやっていたので意外と強い。タツヤ曰く「超強い」。ヤクザのおっさんなんて敵ではないのだ。


・・・でも疲れた。早く家に帰って寝よう。










あ、ホームレス中年男性、部室に置きっぱなしだ。ま、いいか。


眠いのです。

感想待っとるっす

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