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ご都合主義のヒーローですが何か? --すべての始まり--  作者: 箱庭の巣窟
全ての始まり______
3/16

_____恵まれた?



「う........ん」


気が付くとベッドの上。うつ伏せだった体を回転させて、部屋を見回す。

すっきりするような空色で飾られている部屋は、前居た子供部屋を彷彿とさせる。


_________前居た?


ちょっと待て_______どういうことだ?知ってるはずなのに......知らない?

脳と記憶が反発しあい、パニック状態に。

「参ったなぁ........」

取り敢えず前の記憶は放っておく。


........もう、俺は生まれ変わったんだしな。


『んっん........もしもーし!青空光君、聞こえてるー?!』

突然、脳内に声が響いてくる。この声は......星命さんのだな。

「え、誰ですか、青空光って。俺はXXXX......」

『今その体の名前が青空光(アオゾラヒカル)って名前なのー!慣れてー!』

「あ、は、はい.....」

『まあ、その分だと聞こえてそうだね。......まず、明日は崎山(サキヤマ)小学校の入学式だ。光君もそこに入学してもらうよー』

「あ、はい。」

『そいで、君は孤児院の出ということにしてあるから、親はいないよ。あ、ここ一軒家だからねー!家のことちゃんとやってね!』


「.........................え?」

『それで、崎山小は_____』

「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!どういうことですか?俺に親がいないって______?」

『ちょうどいいのが居なかったんだよ!......友達は用意できたからね?』

「.........わかりました。話、遮ってしまって申し訳ないです。」

『全然いいよー!パ二くるのはしょうがないしー!......それで......』


その後、星命さんによる、『俺』とその背景について話された。

この体は、運動神経はいいが、馬鹿なことも知った。


『まあ、そんなとこかな。ってことで、これからはやばいときだけ助けるから!あ、でも通信はしないよ?』

「オッケーです。」

『じゃあねぇー!』


それを最後に、プツリ、と脳内通信は切れた。


「.........終わった。」

再び孤独を手にしたと知り、哀しくなる。

「...ってか、明日が入学式って......もうちょい猶予くれよ、神様ぁ.....」



________こうして、俺の恵まれたか定かでない、第二の人生がスタートした。



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