夢の中_____予言
はい二話目です!よろしくお願いします!
注意:前回の話を読め(((((
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「ふう......」
大王は大きく息をついた。
___何しろ、あの事件だ。
あの星命が、死人を指定するとは.....地獄と天国への根回しが大変だった。
そう言った心境が頭を支配しつつも、身体だけは動いて根回しをやっていた自分。
大王はふっと自嘲的な笑みを零すと、傍らにある書類の山を手に取った。
_____
「う................」
気が付くと、真っ白な空間にいた。何もないが、平和で心地よい。
と、先ほどの光景が鮮烈に浮かんできた。
真っ黒い銃を抱えた、孔雀青の髪をした男。見るだけで悪人と分かり、暗がりでも服にべっとりとついた返り血がぬめぬめと光っていた。
(そうだ....あの後.....)
何か音がして、気が付いたらここに来ていたのだった。だとしたら、ここは天国?
(お父さんとお母さんは......?)
あたりをきょろきょろしていると、急にヒュッと音がして誰かが現れた。
美しい、自然に目が吸い寄せられるような女の人だった。
黒と黄色のグラデーションがかかった髪......足元まで伸ばしてある髪、上が黄色で下が水色の袴を着ていた。下の袴の方には星の形が目もくらむ金色で刺繍されていて、美しさをより引き立てている。髪にところどころついている紺色の飾りが髪の色を浮き彫りにさせず、魔力的な美しさだ。
うっとりと見入っていると、その人は水色と黄色で彩られた目を細め、口角を上げた。
「やっぱり、純粋で穢れのない、いい子ね。」
「あ___________貴方は?」
恐る恐る聞いてみると、その人は笑って答えた。
「私は星命よ。星に、命って書くの。」
「そ、それで......ここは?」
「ここは天界。神々の住むところよ。ってか、私もそうなんだけど。」
「_______________貴方は、神様?!」
「ええそう。私は夜空___主に星を操る神よ。星々を綺麗に光らせたのは、この私。」
そう胸を張って言った後、一呼吸おいてからまた話し始めた。
「じゃあ、本題ね。私はあなたに、天を操る能力を授けようと思ったの。....でも、貴方は死んだ。だから、天界の大王___王様に相談して、生き返らせてもらうことになった。....ある一つの条件を付けてね。」
「そ_____その条件って...なんですか?」
「貴方がこの世界を平和にすること。今、戦争だの犯罪だの、色々あるじゃない?貴方には、それを止めてもらいたいの。もちろん、私の力を遠慮なく使っていいからね。それで、もし、平和に出来たら..........神になれるわ。」
「え......?!」
「そうそう。あなたにちょうどいい友達も用意するし......ね?どう?」
「_________________やります。それで母さんと父さんの敵討ちができるなら。」
「そうね。あなたの予想通り、お母さんとお父さんは死んでるわ。まあ、私の采配で天界に行かせたけど......きっとできるわ。」
「じゃあ、お願いします。」
「ええ。______あ、貴方の年齢は?」
「_______________12、です。」
「そう。因みに8歳になるから。身体はね。」
「うまく誤魔化します。」
「そう言ってくれて助かるわ。じゃあ、また逢う日まで。私も手助けはするけどね。」
「さような_____
もうその人の姿は消えていた。そして、視界が暗く染まった。
_____気が付くと、俺は小学二年生の男子生徒になっていた。
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読んでいただき誠に感謝です.....!次回もよろしくお願いします!