第一節 Prologue
第一節 Prologue
今回も失敗だった様だ。今回のSaviorProjectは従前の杜撰過ぎる計画と対比しても可能性を見出す事が出来た故、ほんの少しの希望は存在したのだがなんだかんだで結局破綻したらしい。
試行錯誤の末「転生」という概念を過去の書物から引っ張り出して組み込んだ所までは良かった。だが、矢張り異世界に干渉するという今までに無かった試みが失敗を種を蒔いたのだろう。話に拠ると、世界を跨いだ大移動に掛かる危険性は深刻極まりないものであり、その為か持ってくる筈の肉体を殺めてしまったらしい。肉体が転生の真っ最中で滅んだ為、器を見失った魂だけが転生してしまうという荒唐無稽な結果が出たそうだ。魂だけが顕現したら一体どの様な事象が生じるのか興味深いが、自分は研究員でもなければ計画の重鎮を担う人材でもない。知る余地もないだろう。
何もともあれ永劫の年月を掛けて進めた一大プロジェクトは失敗に終わった。
永遠に晴れない暗雲が立ち込めるこのディストピアに希望の光を齎すメシアが降臨するのは一体あと何年後の話なのだろうか。例えその時が訪れようとも正確な時を刻める者など、何処にも居ないだろうに_________
初めまして、AskazΣと申します。
小説を執筆する行為はおよそ2年ぶりですが、元々真面目にやっていたわけではないのでブランクが〜とかは特にありません。なんなら自分は初めて書いた小説って気持ちってやってます。
表現や文脈等、粗悪で至らない部分が目立つ文章ではありますが、文句をつける感覚で評価して貰えると少なからず文章力の向上に繋がる為ありがたいです。
万年厨二病のクソガキが書いた自己満足小説ですが、暇つぶし程度になれば光栄です。
良ければ何でもいいので感想、コメントを残して貰えると飛んで喜びます。
4/14追記:よくよく考えると最初ってエピローグじゃなくてプロローグってことに気付いたので修正しました。恥ずかしい...