対談2:妖精の気持ち
「今回のゲストは、リチャードの秘書の妖精であるティリウレス・ウェルタリア・フィリカルトさんです!」
「初めまして。ティリウレス・ウェルタリア・フィリカルトと申します。本日はよろしくお願い致します。」
「はい、よろしくお願いします。ではズバリ聞きますが、あなたにとってリチャード・ルドルフ・イクスティンクはどんな存在ですか?」
「私にとってのご主人様ですか? ご主人様は、私にとって太陽です!」
「それは、どういう意味ですか?」
「常に見上げる存在であり、私をいつも明るく照らしてくださり、温かく見守ってくださる、なくてはならない存在、ということです!」
「本当にリチャードのことが大好きなんですね。リア充してますね。」
「はい! ご主人様のことは大好きです! リア充してます!」
「具体的に、どんなところが好きなんですか?」
「全てです。ご主人様の全てが大好きです。」
「言い切りましたね。本当に好きなんですね。」
「はい! ご主人様の全てを心の底から愛しています!」
「……全く、作者の私はこんなにも絶望にまみれた人生を送っているというのに……彼ばかり幸福になりやがって……忌々しい……」
「ん? グレンさん、何か仰いましたか?」
「いえ、何も。空耳じゃないですか? それより、次の質問です。あなたにとって、私とはどんな存在ですか?」
「私にとってのグレンさんですか? グレンさんは、私にとって絶対神、全知全能の光を湛えた神様です!」
「それは、どういう意味ですか?」
「私たちを生み出してくださった存在であり、いつも私たちを見えないところから見守ってくださる。更に、私にご主人様と出会うという人生最大の幸福を与えてくださった素晴らしき存在、ということです!」
「無理しなくていいんですよ。私のことを褒めようとしなくても。貶されるのは慣れていますから。」
「無理してません! グレンさんは私にとって唯一無二の絶対神です!」
「じゃあ、私とリチャード、どっちが好きですか?」
「うーん……ご主人様のことは大好きですけど、グレンさんもご主人様にそっくりですし……順位なんてつけられません! 優しいは正義です!」
「可愛いは正義みたいなことを言わないでください。そちらはどうか知りませんけど、こっちには著作権法という作品を作る者にとって非常に気を使わなければならない恐ろしい法律があるんですよ。それを犯した場合、我々は作品を書く資格を失います。」
「そうですか……じゃあ、自嘲します。グレンさんに迷惑はかけたくないので。」
「そこは【自嘲】ではなく【自重】ですよ。そもそもあなたに自嘲させたりしたら私がリチャードに殺されますし。まあ、それは兎も角、最後の質問です。私とリチャード、それとあなたを花で表してください。」
「花ですか? うーん……グレンさんはバラでご主人様はモモ、私はゴボウです。」
「なぜ私はバラなんですか?」
「グレンって、紅蓮の炎の紅蓮ですよね? 苗字も紅蓮ですし。だから、真っ赤な薔薇かなって思いました。熱い情熱もありそうですし。」
「ありがとうございます。では、リチャードがモモの理由は?」
「ご主人様は天下無敵だからです! モモの花言葉は【天下無敵】なんですよ。」
「ああ、そう言えばそうでしたね。それで考えると、あなたがゴボウの理由は、リチャード以外に触られたくないからですね? ゴボウの花言葉は【私に触らないで】でしたから。」
「正確に言えばグレンさんには触られても構いませんけど。絶対神ですし。」
「私は生憎、そんなに簡単に命を捨てたりはできないので、今は遠慮させて頂きます。まあ、いずれさせて頂きたいですが。」
「その時を待ってます。じゃあ、これでいいですか?」
「あ、最後にもう1つだけ。嫌なことを思い出させるかもしれませんが、今までで一番嫌だった奴に送る花の名前を言って頂いても?」
「アジサイです。」
「アジサイですか。それも花言葉ですね?」
「はい。移り気、浮気、冷酷、あなたは冷たいですから。」
「了解です。ではネタ帳にメモをしておきますね。」
「じゃあ、これでいいですか?」
「ええ。本編の方はそろそろ閑話集。あなたがリチャードにいつも以上に可愛がって貰えるよう手配しておきます。」
「本当ですか? ありがとうございます! やっぱりグレンさんは絶対神です!」
「私がインタビューさせて頂いた対価として支払えるのはこの位ですからね。では、また会える時を楽しみにしていますよ、ティリ。」
「わ、呼び捨てです! 何か嬉しいです!」
「あなたも私を呼び捨てにしたって構わないんですよ。」
「そういう訳にはいきません。絶対神、グレンさんにそんな無礼なことは……」
「私は神じゃありません。というか、綺麗に終わろうとしていたんですが……」
「じゃあ、綺麗に終わりましょう。ありがとうございました、グレンさん。」
「はい、ありがとうございました。」
第2回対談終了。




