健ちゃん捜索隊
本当に久々の更新です。
内容は期待しないでください。
「お? 思い出した?」
彼女は勢いよく顔を上げる。
「あ…はい! あ、あの、健ちゃん何処にいるか分かりますか?」
「健人? 中に居ないの?」
「はい、受付の人に聞いてみたんですけど……健ちゃん交代してて、もう居ないらしくて……」
そう言った野田さんは、困ったように肩を落とし俯いた。それにしても、あのデカいなりであだ名が「健ちゃん」とか、可愛いな……。今度イジってやろう。
そんな事を企みながら、俺は野田さんにひとつ提案をする。
「えっと、だったら多分、健人なら一年四組の教室にいると思うよ。今はあそこ色々準備するところだし、良かったら一緒に行ってみる?」
俺がそう言うと、彼女は再び、ぱぁっと明るい表情を浮かべて俺に面を向ける。
「……は、はい! ぜひ!」
「うん、じゃ、行こうか」
テンションの上下動が激しい野田さんに若干戸惑いつつも、俺は野田さんと一緒に自教室へ向かうことにした。
俺が前を歩き、その後ろから野田さんがとことこと着いてくる。なるべく人通りの少ないところを歩いてはいるが、この人混みでは、というか野田さんの小柄さではいつはぐれてしまうか分からないので、何度も、ちらちらと後方に目を配りながら目的の二ー四の教室に到着した。
なぜか教室の雰囲気は少しだけざわついている。
「おつかれー」
俺の言葉に教室にいた数人が振り向き、夏希がそれに反応した。
「あ、春也! ……と、えーと、健人くんの彼女の……」
夏希は、「名前なんだっけ? 」と首を捻る。
「お、の、あの、野田梓です!」
「あーそうそう野田ちゃんだ。どうしたの? ていうか、文化祭来てくれてたんだ」
「あ、はい。あの、健ちゃんいますか?」
「健人くん? そういえばさっき塗り壁からただの巨人にフォルムチェンジしてどこかいっちゃったけど……」
「そうですか……」
野田さんは、しゅんとして肩を落として俺が再び案を出した。
「もうこうなったら見回りながら探すしかねーか。あいつの身長ならすぐ見つかるだろうし」
俺はそう言って夏希の方に目をやる。
「夏希、お前も手伝ってくれよ」
「え? 私? でもこれからナギちゃん達と回るんだけど……」
「悪いけど、それ明日にしてもらえないか? 後で何か奢ってやるからさ、今日は俺と一緒に回ってくれ」
「え、ま、まあ、いいけどさ……」
困惑したようだが夏希の了承も得たので、野田さんに確認をとる。
「ってことで俺らも探すから、それまで同行になっちゃうけど勘弁ね」
「あ、いえ、ありがとうございます!」
「それじゃ行こっか」
ということで、三人で健人を探すため俺達は四組の教室を後にした。
全く長々と未完結のままですが、ちゃんと終わらせるつもりなので、見てくれている人宜しくお願いします。




