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暗黒騎士物語(なろう版)  作者: 根崎タケル
第8章 幽幻の死都
164/195

白銀の姫VS鮮血の姫

◆暗黒騎士クロキ


「助けに来たぞクロキ!」


 目の前に可愛いクーナがいる。


「ありがとうクーナ。助けに来てくれて」

「もちろんだ! クロキのいない世界なんて絶対に嫌だ! どんな所でも駆けつけるぞ!」


 それは自分も同じだ。クーナのいない世界なんて絶対に嫌だ。

 クーナは自分の闇を照らす白銀の月のお姫様だ。

 絶対に失いたくない。


「クーナ様~。ティベルは頑張ったですよ~」


 ティベルがクーナに抱き着く。


「そうか、よくやったぞ。ティベル」


 クーナが褒めるとティベルがえへへと笑う。

 しかし、そろそろ動かないと危ないだろう。

 ザファラーダがクーナを見て苛立っている。


「誰よあなた? 折角だけど、その男は渡さないわよ」


 ザファラーダの不機嫌そうに言う。

 そのクーナを見る目はとても不快そうだ。


「黙れ! ブース! クロキはクーナのだぞ! 顔を造っているみたいだが! 醜い顔が透けて見えるぞ!」


 クーナがそう言うとザファラーダの顔が怒りに染まり、姿が変わっていく。

 口が耳まで裂け、その口からは牙が出てくる。

 その口から長い舌が三つ出ている。その一つ一つの舌先には、蛭のような口がついている。

 目が七つに増え、赤く光る。

 背中からは巨大な蝙蝠の羽が生える。

 その羽が動くと強烈な瘴気の波動を感じる。

 ティベルは怖がりクーナの背に隠れる。


「私をブスと言ったなああああああ! 小娘があああああ! ちょっと綺麗だからって見下した目で見やがってえええええええええ! そのすました顔が誰かわからないぐらい! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切って! 切り刻んでやるううううううううううううう!」


 ザファラーダが咆哮して、鉤爪をクーナに向ける。

 うわ、かなり怒っている。

 ブスと言われたことが許せないようだ。

 怖い。あまりの怒りに思わず引いてしまう。

 だけど、クーナは引くつもりはないようだ。


「ふん! 本当の事を言われて怒ったか! お前のような醜い女がクーナに敵うものか! 返り討ちにしてやる! だが、安心しろ、クーナは優しいから、顔だけは狙わないでやる! もっとも、切り刻んだほうがましかもしれないぞ!」


 クーナが大鎌を向けて言う。

 ザファラーダから怒りを向けられても平然としている。


「言ったなあああああああああああああ! 小娘えええええええええええええええ!」


 ザファラーダがこちらに向かってくる。


「おっと、その前に! クロキ! 移動するぞ! プシュケアの蝶よ!」


 クーナが蝶を呼び出すとザファラーダから逃げるように転移する。

 移動した先は空船の上だ。

 城のすぐ近くまで来ていたようだ。


「閣下! よくぞご無事で!」


 グゥノ達、女性デイモンが駆け寄ってくる。

 グロリアスも飛んでくる。


「ああ、何とかね。グロリアス。グゥノ卿。ごめん、心配をかけて」


 そう言ってグロリアスの鼻をなでる。

 するとグロリアスは嬉しそうに鳴く。


「どうやら、大変な目にあったようだねえ。ゲロゲロゲロ」


 グゥノ達の後ろからヘルカートが歩いてくる。

 どうやら、自分の状態を一目で察したようだ。


「ヘルカート! クロキの状態がおかしい! お前なら治せるだろう!」


 クーナがヘルカートに詰め寄る。


「わかっているよ……。治してやるから、魂の宝珠(ソウルオーブ)を寄こしな。それを使えばナルゴル様の影を取り除けるよ」


 ヘルカートがそう言うと、クーナは胸に挟んでいた魂の宝珠(ソウルオーブ)を取り出して渡す。


「ヘルカート。クロキを癒せ。クーナ達が足止めをしてやる」


 クーナが背を向ける。

 その視線の先にはザファラーダがいる。

 どうやら、城から出てきたようだ。

 その周りにいるのは幽鬼と吸血鬼の騎士達が多く待ち構えている。


「小娘があああああああ! 逃がすかああああああああああ!」


 ザファラーダの七つの目が赤く光る。


「それでは行くぞクロキ。待っていろ」


 クーナが自分を見て笑う。


「お願いクーナ。無理はしないで。クーナがいない世界なんて嫌だから」

「わかっているぞ! クロキ! この盾があるから大丈夫だ!」


 クーナは左腕を見せる。

 左腕には直径50センチの魔法の盾がある。持つタイプではなく、腕に固定するタイプだ。

 この魔法の盾はレーナの盾を縮小した物で、かなりの防御力がある。

 クーナを守ってくれることを祈る。


「行くぞ! グロリアス! グゥノ! クロキをいじめた報いを受けさせてやるぞ!」


 クーナがそう言うと、グロリアスが咆哮して、グゥノ達が声を上げ、ザファラーダ達へと向かう。


「さて、お前さんを癒すとするかね。ゲロゲロゲロ。まさか、ザルキシスがナルゴル様の魂のかけらを 持っているとは思わなかったよ。影を主のもとに戻すようにすれば、お前さんも元に戻るはずさね」


 ヘルカートが宝珠を見て、少し悲しそうな顔をする。

 おそらく、モデスの母であるナルゴルの事を考えているのだろう。

 世界中を恐怖させた破壊神ナルゴル。

 その力は絶大だ。竜達の魂をここまで縛りつけるなんて。

 だけど、負けてはならない。今は無理でも絶対に克服してやる。


「さあ、座って目を瞑りな。影を取り除くからね」


 ヘルカートに言われ足を組んで座る。

 魂の宝珠(ソウルオーブ)から力を感じる。

 目を瞑る前にクーナの後ろ姿を見る。

 待っててクーナ。すぐに行くから。

 自分はそう思い精神を集中する。




◆吸血鬼伯ジュシオ


「……起きてジュシオ」


 懐かしい声が聞こえる。

 忘れていた姉さんの声だ。

 なぜ、今姉さんの声が聞こえるのだろう。

 暗黒騎士によって斬られた。私はもうすぐ消えるはずだ。

 きっと、最後の時に聞こえる幻聴だろう。


「駄目よ。ジュシオ。あなたはまだ消えないわ。私があなたを守るから」


 姉さんのその声が私を現実に引き戻す。

 目を開ける。

 そこには姉さんが立っていた。私が子どもの頃と同じ姿だ。

 姉さんの姿は透けて見える。おそらく幽霊ゴーストだろう。

 なぜ? 今になって私の前に現れるのだろう?

 幽霊になっているのならもっと早く会う事ができたはずだ。


「お姉ちゃん……。どうして……」

「ようやく、私に気付いたのねジュシオ。ずっと傍にいたのに……」


 姉は泣きそうな顔を浮かべる。

 姉はずっと私の傍にいたのだ。なぜ、ずっと気付かなかったのだろう。

 そこで、気付く。私の心を縛っていた赤い何かが消えている。

 ザファラーダの事を考えても何も感じない。

 もしかすると、私の存在が消えようとしているので呪縛がなくなったのかもしれない。

 その呪縛が姉の存在を気付かなくさせていたのだろう。

 呪縛がなくなり、最後の時になってようやく姉に会えたのだろう。


「ようやく、解放……。僕もお姉ちゃんと同じ幽霊ゴーストになれるかな。このまま消えるのは嫌だな……」


 姉と会ったからだろうか、自らの呼び名が私から僕へと変わってしまう。

 吸血鬼ヴァンパイアの肉体が崩壊した後、幽霊ゴーストになったという話は聞かない。

 滅ぶときは、消滅してしまうだけだ。

 きっと、私も消えてしまうのだろう。やっと姉に会えたのに、このまま消えるのは嫌だった。


「大丈夫よジュシオ。あなたは消えないわ。お姉ちゃんが守ってあげる」


 姉から、暖かい何かが流れてくる。

 体が癒されるのを感じる。

 姉の姿が揺らぐ、自らの力を使う事で私を助けようとしている。


「やめて。そんな事をしたら、お姉ちゃんが消えちゃう」


 だけど、姉は首を振る。


「大丈夫。あなたが普通の吸血鬼ヴァンパイアじゃないように、私も普通の幽霊ゴーストじゃないみたいなの、だから大丈夫よ」


 姉は心配させないように笑顔を作る。

 その顔を見て無理をしていると感じる。

 しかし、その力は確かで体が癒えていく。

 おそらく、そのままであれば消滅していただろう。


「ふう、もう大丈夫みたい……」


 体が薄くなりながらも姉は安堵の顔を見せる。

 私も良かったと思う。姉が消えてしまうのではと思ったからだ。


「さて、これから、どうしようかしら? 2人ならどこでも大丈夫だと思うけど」


 その姉の言葉に首を振る。

 姉の考えは楽観的だ。


「駄目だよ。多分あいつらが追ってくる……。どこでもは無理だよ」


 おそらく、逃げるのは困難だ。死の眷属はどこにでもいる。

 だからといってザファラーダのところに戻る事はできない。

 ザファラーダの命令で沢山の子どもを捧げた。その事を考えると胸が苦しくなる。

 血の饗宴で死の眷属に食われる。そんな子どもをもう見たくなかった。

 だから、どこかに行ける場所が必要だ。

 だけど、エリオスのところには行けない。彼らはアンデッドを嫌う。

 その事を姉に伝える。


「そう、ならあそこしかないわね……」

「多分、そうだね……」


 姉と私は同じことを考える。

 顔を上げる。そこでは銀色の髪の少女とザファラーダが戦っていた。




◆白銀の魔女クーナ


 空を飛び、ザファラーダと対峙する。

 グゥノ達はそれぞれ飛竜ワイバーンに乗り、死の軍団と向かい合っている。

 幽鬼や吸血鬼達はアンデッドの中で最強の部類に属するが、デイモンに比べれば弱い。

 さらにヘルカートの眷属である雌蟷螂エンプーサの女戦士もいるので、任せても大丈夫だろう。

 死の御子ザシャには苦戦するだろうが、上位グレータードラゴンのグロリアスもいる。全員でかかれば足止めぐらいはできるはずだ。

 だから、クーナが相手をすべき相手は目の前の赤い女だ。

 鮮血の姫ザファラーダ。

 死の御子の中で最強と呼ばれる女。

 どれ程の力を持っているのかはわからない。しかし、クロキに近づけるわけにはいかない。


悪霊ラルヴァよ! 寄り集い! 嘆き叫べ!」


 ザファラーダの声と共に嘆きの声を発しながら、数千もの悪霊ラルヴァが集まり、数百の悪霊群体レギオンとなる。

 悪霊群体レギオンの叫びは、死霊魔術の効果を高める。

 だから、邪魔をする。


「出てこい金光甲蟲! 光を作れ!」


 クーナが呼ぶと数百匹の黄金に輝くスカラベが姿を現す。

 黄金のスカラベが後ろ足を激しく動かすと、光が集まり、複数の光の玉が出来る。

 光の玉は拳程しかないが、死霊魔術を弱めるには十分だ。


「こしゃくな! そんな虫けら共は吹き飛ばしてやるうううう! 黒死風ブラックデスウィンドおおお!」


 ザファラーダの蝙蝠の羽から黒い風が吹いてくる。

 風の力が強い、金光甲蟲は死霊魔術に耐えられても、風には耐えられないだろう。


「九重魔法盾!」


 瞬時に九つの魔法盾を発現させて、風を防ぐ。


「防ぐか! ならば、これならどうだ! 紅閃!」


 ザファラーダの赤い目から赤い光が放たれる。

 赤い光が一つの魔法盾を打ち破り、クーナに迫る。


「何!? 魔法盾を簡単に破るだと!?」


 左腕を上げてかろうじて赤い光を防ぐ。

 強い衝撃が左腕を通して、襲ってくる。

 思わず体制を崩してしまう。


「まだ! まだあ!」


 ザファラーダが立て続けに紅閃を放つ。魔法盾を四重にしなければ防げない。

 そのため、金光甲蟲の守りが薄くなり、次々と落とされる。

 悪霊群体レギオンの叫びがザファラーダを強化するのがわかる。


「これで終わりよ!」


 ザファラーダが鉤爪に瘴気を込めて襲いかかる。


「プシュケアの蝶よ!」


 すかさず蝶を呼び、転移して逃げる。

 悔しいがこの女は強い。距離を取って戦うしかない。


「出てこい! 爆砕蟲!」


 ザファラーダを近寄らせまいと体に火種を持つ虫を複数召喚して放つ。

 人差し指程の大きさしかないが、爆砕蟲が寄り集まればかなりの衝撃になるはずだ。

 爆砕蟲達はザファラーダに当たると弾けて爆発する。

 もちろんこれで倒せるとは思わない。


「クーナの呼び声に応えろ! 黄金甲虫戦士ゴールデンビートルウォーリア!」


 クーナと同じ大きさの昆虫戦士インセンクトウォーリアを複数召喚する。

 盾を増やさないと危険だ。

 爆発の中からザファラーダが出てくる。無傷のようだ。


「そんな虫けらを増やしたからといって、私に勝てると思っているのかしらあああああ!」


 ザファラーダが笑う。

 黄金甲虫戦士ゴールデンビートルウォーリア昆虫戦士インセンクトウォーリアの中で最強だが、ザファラーダが相手ではどれほど持ちこたえてくれるかわからない。


魔血霧イビルブラッドミスト!」


 ザファラーダの体から赤い霧が広がる。

 先頭にいた黄金甲虫戦士ゴールデンビートルウォーリア三体が一瞬で溶けてしまう。


「馬鹿な! 黄金甲虫戦士ゴールデンビートルウォーリアが一瞬だと!?」


 驚く。

 これ程強いとは思わなかった。

 ザファラーダはニタニタと笑いながら長い舌を動かす。


「いい表情だわ。でも泣いても許してあげないからねええ」

「ふん! 許さないのはこっちだぞ!」


 まだ、クーナは戦える。奥の手は残してある。


「宝石の樹、宝石の花に飛ぶ、虹彩翡翠玉虫! クーナの呼び声に応えろ!」


 輝く翡翠色の中に虹色の光沢を持つ玉虫を召喚する。

 夢幻の蝶であるプシュケアの蝶と並ぶ、クーナの持つ最強の蟲のである。

 宝石と同程度の硬さを持つ虹彩翡翠玉虫が前に出て魔法の結界を張る。


「ええい! うるさい虫を次から次へと! 最大の力で薙ぎ払ってやる!」


 ザファラーダの体が赤く光る。

 かなり、きつく感じる。しかし、なんとか凌いでみせる。


「行くぞ! 小娘えええええ!」


 ザファラーダが迫る。

 クーナは大鎌と盾を構える。


「ザファラーダ!」


 後少しでザファラーダがクーナにたどり着く瞬間だった。

 突然横からザファラーダに何かがぶつかる。

 それは剣を持つ吸血鬼ヴァンパイアだ。

 吸血鬼ヴァンパイアが突然割り込んでくるとザファラーダに剣を突き刺したのである。


「嘘? ジュシオ? 消滅しなかったというの?」


 ザファラーダが信じられないという表情で吸血鬼ヴァンパイアを見る。

 クーナはその隙を逃さない!


「行け虹彩翡翠玉虫! 黄金甲虫戦士ゴールデンビートルウォーリア!」


 虹彩翡翠玉虫に守られた残りの黄金甲虫戦士ゴールデンビートルウォーリアをザファラーダに向かわせる。

 完全に不意をついたザファラーダの体に黄金甲虫戦士ゴールデンビートルウォーリアの剣が届く。


「くううう! 糞虫があああ!」


 ザファラーダがまとわりつく吸血鬼ヴァンパイア黄金甲虫戦士ゴールデンビートルウォーリアを弾き飛ばす。


「プシュケアの蝶よ! その夢幻の鱗粉を大鎌へ撒け!」


 プシュケアの蝶が大鎌へと纏わり、その鱗粉を大鎌の刃へと撒く。

 危険を感じたのか、吸血鬼ヴァンパイアを弾き飛ばすとザファラーダが後ろに下がる。

 しかし、逃がさない。


「逃がさないぞ! ザファラーダ! 夢幻次元斬!」


 那由多の彼方までも飛ぶ夢幻の蝶の力を持つ斬撃を飛ばす。


「ぎゃあああああああ!」


 ザファラーダの悲鳴。

 致命傷とはいかないが確実に深手は与えた。

 次でトドメだ。

 ザファラーダは何とか逃げようと後ろに逃げる。

 蝙蝠の羽を広げ逃げる。


「プシュケアの蝶よ! クーナをザファラーダのところま……、何?」


 プシュケアの蝶を呼び、ザファラーダのところまで転移しようとした時だった。

 突然、ザファラーダの体が白い何かで覆われる。


「赤光乱懐符!」


 その叫びと共に、クーナに赤く光る紙が飛んでくる。

 符術だ。

 すかさずプシュケアの蝶で転移して躱す。

 紙が飛んで来た方向を見る。

 そこには黒い雲に乗った法衣の者が立っている。

 黒い雲に見えるのは集合した蝿だ。法衣の者はその上に立っている。

 法衣の者の顔を見る。顔の部分にあるのは巨大な単眼。

 初めて会うがおそらく蛆蝿の大僧正ザルビュートだろう。

 そのザルビュートの背後には新たなる死の軍勢。敵の増援だ。


「姉上。ご無事ですかな? 今回復しますぞ」


 ザルビュートのところまで逃げた、ザファラーダの傷口に符が貼られていく。


「くっ、ザルビュートかい? 助かったよ……。しばらく休む。後は任せたよ」

「はい、姉上。後は拙僧がやりましょう」


 ザファラーダが下がり、ザルビュートが錫杖をクーナに向ける。

 少しきついと思う。

 ザファラーダとの戦いで魔力を使いすぎた。

 情報ではザルビュートは接近戦こそ苦手だが、魔力はザファラーダと同じぐらい強いはず。

 しかし、まだまだ戦える。


「どうやらお困りのようだねえ。ゲロゲロゲロ」


 後ろから声を掛けられる。

 気が付くと雲に乗ったヘルカートがすぐ傍まで来ていた。


「ヘルカート? クロキは大丈夫なのか?」

「必要な措置は済ませたよ。後は回復するのを待つだけさね。それよりもお前さんは下がりな。かなり消耗してるんだろ? このババが少し手伝ってやるさね。ゲロゲロゲロ」


 そう言ってヘルカートが笑う。


「そうか。なら任せるぞ。ヘルカート。ザルキシスがいつ来るかわからない状況だ。クーナも休むぞ」


 そう言って下がる。

 ヘルカートも接近戦は苦手だが、あの魔王ですら一目おく魔力を持っている。

 魔女の大母の力を存分に見せてもらおう。

 ヘルカートが呼び出したのだろうか、蛙人(トードマン)歌姫シンガープリンセスの歌声が聞こえる。

 雨空の下で魔法戦が繰り広げられようとしていた。


前回サブタイを銀〇の風にしていたのですが、よく考えたらジ〇スラ〇クに引っかかるのでは思い、変更しました(( ;゜Д゜))ブルブル


そして、今回の戦闘シーンですが、やっぱり難しいですね……。自分の中の中二を爆発させたのですが、足りなかったような気がします。次回はキモい外見対決です。


それにしてもアクシデントが続きます。

今度はパソコンが動かなくなりました。さすがに買い替えたのですが……。

Windows10が使いにくい。゜(゜´Д`゜)゜。

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