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<忘れの加護>

今回はなんか思いつきな設定とか出てきてます。

伏線はっとけばよかったとか今思っても、だめですよね?

 長い長い石造りの螺旋階段を下った先、足音のみ響き渡る深い洞窟が待ち受けていた。

「地下って感じの洞窟だね」

「そうだなぁ」

 足もとはまだゴツゴツとした岩肌で、少し歩くだけでもかなりの体力をもっていかれる。先も真っ暗でなかなか視界がはっきりしない事から、ゴールの見えない迷路にいるようで、余計に疲労が溜まる。

 先が見えない暗闇といえば、と、この時センスとユマはシュルトの地下水路でのことを思い出していた。そして、その時リノが半分パニックに陥っていた事も思い出し、なんとも不安な気持ちになった。

「リノちゃん、こんなところで大丈夫かな?」

「そうだね……」

 こんな他愛もないやり取りの中でもヘネスは独りであった。

「それにしても、この洞窟は一体どこにつながっているんだろうね。城の地下ってことはやっぱり牢獄とかかな? それとも秘密の抜け道があったりしてね。アリアのギルドみたいに」

「かもな……」

 それから歩き続けること数分、洞窟内部の雰囲気にとある変化が起きた。

 ずっと暗かったはずの洞窟なのに、人のいた痕跡なんて微塵もなかったようなところだったのに、なぜか壁に蒼い炎を灯した松明が掛けられていたのだ。

 蒼い炎は触れても熱を感じず、また移りもしなかった。ただ、明かりを放つというだけだ。そんな不思議な炎に、しばらくセンスたちの歩みは止まった。

「……俺、この炎一回見たことあるぜ?」

「本当かい? 一体どこで?」

センスは自分の知らないものに興味を示し始めた。

「どこでっていうか、ミルの森で、原獣……十二災獣(ゾディアック)に遭遇したときに見たんだ。《蒼炎山羊(プロム=リエス)》の青い炎、あの時ふれまではしなかったけど、一度見たら忘れない、あの威圧感バリバリの蒼い炎。まさにこいつと同じ炎だ」

「原獣の……炎……」

センスたちは、災厄をもたらすというモノの炎に見惚れ、立ち尽くしていた。

――コツ……コツ……コツ……。

 3人の正面、どこまでも続くように見える暗闇の中から何者かが近づいてきた。

「まぁまぁ、よくもまたこんなところまで来れたものね?」

「誰だっ!」

まず初めに反応したのは妙にイライラして周囲に対して敵意丸出しのヘネスだった。

「まぁ、怖い。誰だ、なんてご挨拶じゃない? 普通人に名前を聞くときは自分から名乗るものよ?」

緑の長髪をした女は言った。

「すまないね。こいつはそういうヤツなんだ。代わりに僕が名乗らせてもらうよ。センス=レミアス、戦士だよ」

ヘネスをうしろへ下げ、センスが会話を進める。

「私は独蛇のメリー。邪心配下の四天王よ」

「四天王……」

「そう。さて、あなた方の質問には答えてあげたわ。次は私の質問にはっきりと答えてちょうだい。あなた達、この上に罠が仕掛けてあったわよね? アレ私のお気に入りもあったんだけど、どうやって……ココまで来たの?」

メリーの声のトーンが変り、空気に緊張感が漂い始める。

「お守りに守られた。それだけだよ」

「お守り……ね。ヴィリエね。いきなり奇夜が起きるなんて絶対なにかあると思ってたけど、まさかあなた達が来る事見越してのことだったなんて、もしかして誰かが情報漏らしてたのかしら? もしそうだとしたら、そいつは始末しとかなくちゃダメね。……あと、ヴィリエのやつも皆殺しね」

「待て! 村の人たちは関係ないだろ!」

「――あなた達こそ関係ないわ。本当、一体なんでこんなところにいるのよ? こっちがいろいろ聞きたいわ?」

 話から察するに、まだミラの事はばれていないらしい。ならば、話の要点だけまとめていけば、彼女を巻き込む大事になることは防げるかもしれない。センスはそう考えた。

「君達のトップ、て感じなのかな? 僕らはその《邪心》へのヒントを掴むために、根拠のない噂を信じてまでここに着たのさ。それ以外でも以下でもない、ただそれだけだ」

事実とそして少しの嘘を混ぜて、簡単に説明した。しかし、嘘が見抜かれた云々の詳細は分からないが、メリーは眉間にしわを寄せた。

「ダメね。あなた達もここで消えてもらうわ。知ってる? 私の蛇の毒は何でも溶かすのよ? それを身をもって体験するといいわ」

 メリーの背後から、一匹の巨大な蛇が這ってきた。暗闇の中見えただけでもその体長は大人2人分はあった。そんな蛇の吐く毒だ。言われなくても強烈な猛毒であることはわかる。

 すでにそのよだれで地面の石が少しずつ溶けていた。

「それにしても馬鹿な連中よね~。こんな弱そうな奴らのために秘宝を犠牲にするなんて。それで皆殺しにされるって言うんだから世話ないわよね~。馬鹿すぎて笑えてくるわ! アーハッハッハッハ!!」

「秘宝?」

ユマが口を出す。

「なによ、知らないで貰ってきたの? あなた達もあいつらと同じ、馬鹿ね。いいわよ? 冥土の土産ってヤツね。あんたが貰ったのは古来より受け継がれてきたヴィリエの《忘れの加護》を宿した宝珠。その加護の力で、あなた達は上にあった罠から抜けて来ることができたのよ。罠の罠としての役割、存在意義、その全てをキャンセルする事によって、罠をなかったものに、もとあった石クズの形にした。対象にできないものもあるけど、ずいぶんと便利なものじゃない。もったいないったらありゃしないわね!」

「そんな、大事なものをなんで私なんかに……?」

「大方、ここにいる私を倒して村が平和になるとでも思ったんじゃないの? そんなことありえないのに。私が負ける? 馬鹿言ってんじゃないわよ! アーッハッハッハッハ!! ……さぁ、死んでもらうわよ!」

 メリーの言葉と同時に、蛇の体勢が変った。今にも飛び掛ってきそうな体勢だった。

 あんな毒をくらったら一発であの世行きだ。絶対に受けないように最善の注意をはかって戦わなければいけない……。

 センスは、静かに武器を構えた。

次回戦闘回ですね。

戦闘書くのは苦手だけどそれでも戦闘尽くしになってしまう。

そのうちほのぼの系も書いてみようかな?

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