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<ホーム出発>

今回もまた短い。

これはどうしようもない私の短所であろう。短いだけに。

 明朝、エルナードは自室にて荷物の整理をしていた。

 しかし入れ物が入れ物なだけに、なかなかいろいろ持っていくことはできない。精々ポーチに薬品類が少々に戦闘用アイテム少々、バッグに食料少々に調理具が少々という程度だ。

 エルナードの隣で同じように荷物の準備をしているリノもそんな感じで、先程から何を持っていくべきかと悩んでいるようだった。

「師匠〜、どっち持ってくべきでしょう?」

 前言撤回。エルナードはリノの方を向くと、呆れたため息を吐いた。リノが悩んでいたのは悩んでいたのだが、おやつにバナナかリンゴかどちらかという、まことにバカらしいことで悩んでいたのだ。

「おいリノ、おれたちは遠足に行く訳じゃないんだぞ? 必要最低限のものを持っていくんだ。お前それじゃ、ガキがバナナはおやつに入りますかっていってる方がまだマシだぞ?」

「えー、でもおやつはあった方がいいですよ!」

 おやつの大切さを目をキラキラさせて暑く語るリノ。ダメだこいつと思うエルナード。

 そして、開きっぱなしの扉の前で苦笑しているセンス。しかし、その存在にエルナード達が気づく頃には、もうすでに荷物の仕度は終わりかけていた。

「なんかひどくない?」

「あ、あぁ悪い気づかなかった。んで、いつからいたんだ?」

と、まじめにわからないエルナード。

「遠足の件から」

そう即答するセンス。

 そんな感じでなんとも言えない空気になってきたところで、ユウカが準備が整ったであろうと、呼びに来たのだった。

 ヒンヤリとした床の廊下を歩いて会議室までいく。

 ユウカの話ではすでに皆揃っているらしく、エルナード達が最後だそうだ。センスもはじめは呼びに来たのだが、微妙な感じでなかなか言い出せなかったそうだ。そこで今度はユウカが来たというわけ。

 しかしあの微妙な空気のなか普通に来るとは、さすがユウカという感じだ。

「さて、みんな揃ったわね。それじゃ、わかってるとは思うけど、今日ここにいるエルナード、リノ、センス、ヘネス、ユマが南の古城アルフレットに向かい出発します。おそらく、しばらくの間帰ってくることはできないでしょう。だから、5人の無事を祈り、そして、目的の達成を祈って、この時間、朝の時間だけでも笑って過ごすことにします。みんな少しでも楽しんでください」

 いつもなら何も乗っていない、乗っていたらかえって不思議に思える長机の上に、珍しく豪華な朝食と、その間には綺麗だけどちょっとほつれてる布のテーブルクロス。

 そういえば最近ユウカがあまり寝てないって聞いてたけど、一昨日のデートといい、本当に心配してくれてるんだな……。

 エルナードはしばらく覚えのなかった温かさを感じながら、作った本人曰く《豪華な》朝食に目を向けた。そして、ここまでするとは、と少々呆れていた。

「どこかへ消えるわけでもないのに……」

口元を緩ませながら、そう言葉をこぼしたのは、誰も気付く事はない。

「――さぁて、はやく食べよう。折角の《豪華な》料理が冷めちゃうぞ?」

 エルナードはあえて《手料理》とは言わず、誰よりも早く席に着くと、「いたたきます」と1度挨拶をして料理を食べはじめた。それに倣いほかのメンバーも席に着き、料理を口にし始める。

 「おいしい」とか「うまい」とか、そんな何気ない言葉を聞くたびに自然と笑顔になるユウカの顔をエルナードは覚えてる――。

 食事も終わり、皿の片付けも全て終わって、とうとう出発という時がやってきた。

 出発する5人は自らの荷物を持ち、ギルド入り口に集合している。それぞれがギルド《自由の悪魔》のギルドマークを持ち、信念・志し・夢を貫き通すための武器を持ち、そして、ホームの光景を目に焼き付けて。

「それじゃ、行ってくる。留守番頼んだぞ?」

「うん。なにがあっても、ここは私が絶対に守り通すから……!」

 午後1時、クラリスとヘルテスの光をバックに、片手を振って歩き出した5人の戦士を見送った。その中の1人はとても頼りない背中で、それでもどこか頼りたくなってしまうような、そんな影で。

 いってらっしゃい、ずっと待ってるから。絶対、無事で帰ってきてね。

 ユウカは両手を大きく広げ、いつしか自分を越していってしまった背中を心から見送った。彼の笑顔での帰還を夢見て……。

なんだろう。

とあるゲームのラストのBGM聞いてたらぜんぜんそんなんじゃないのにクライマックス的な感覚で書いちゃってた。

どうなんだろう?本文は……。

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