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<赤と影の刺客Ⅱ>

今回からセンスとヘネスが再び登場します

 ギルドカウンター団長席から騒がしくなるギルド入り口まで駆けつけたエルナードが目にしたのは、ひどく疲れて荒々しい呼吸になったセンスが立っていた。

「エルナードは……エルナードはいないのか?」

 先ほどからセンスの口からはその言葉しか出ておらず、周りのギルドメンバーもエルナードを探し始めつつあった。

「俺ならここだぜ」

エルナードは1歩、また1歩とセンスに向かい、その顔色をうかがった。

「どうした? そんなに慌てて、なにがあったんだ?」

「やぁ、エルナード。そうか、君は《自由の悪魔(フリーダムデビルス)》にいたのか。まぁ、そんなことはいい。とりあえずついてきてくれ。町外れの小屋に、ヘネスや他のギルドメンバーがいるんだ」

センスはどうもかなり消耗しているらしく、その顔色は悪くなる一方だ。

「わかった。案内してくれ」

「ありがとう。助かるよ……」

 その後、ふらつくセンスに肩を貸しながら、エルナードは町外れの小屋へと向かった。

 一方ギルドカウンター団長席にて。

「エル、大丈夫かしら?」

「大丈夫だろ、あいつは昔とは違う。あの剣も十分に使いこなせてると思うぜ?」

「そうね。あの剣の本当の力、エルならきっと、理解できるわよね。聖剣シルバークロス、真の光が宿りし剣」

「ああ、闇と光とか、相性悪そうなのにな」

「そうね……」

辛気臭い空気を払うかのように男は言った。ユウカはただ、エルナードの無事を願い、未来を見据えていた――。

 現在地はシュルト北端の寂れた小屋。エルナードはセンスの案内を受け、ようやく到着したところだ。そこは外見としては強度の辺りがやや心細く、いつ崩れるか気が気でないようなところだった。到着する事にはセンスも多少回復しており、自分の力で歩みを進めていた。

「ここで仲間が待っている。行こう」

 かなり古い造りの茶色い木の家。どうやら2階建てらしいが、上の階は足を踏み入れればおそらくそこが抜けるだろうな。よくこんなところにいるな……。

 エルナードとセンスが小屋に立ち入ると、その瞬間囲まれた。エルナードは瞬時に利き手である右手を腰に回すが、攻撃に入るより速く、センスによってその囲いは崩れた。どうやらセンスの仲間が敵襲かとでも思ったようで、特に敵意はないらしい。エルナードも腰に回した右手を戻し、警戒を解いた。

 今回、エルナードはセンスとヘネス以外のメンバーとは面識がないため剣をご披露するのは不味いと判断し、護身用とでも言うような小ぶりな短剣をメインウェポンとして、愛剣《シルバークロス》は石膏で固めて紐でつなぎ背負っている。

「それにしてもなんだぁセンス、助けを呼びにいくとか言ってたくせに、こんなガキとはな。使えんのか? こんなガキ……」

 ガキって、一応もう17なんだけどなー。

 そんなことをエルナードが思っているとは露知らず、センスの仲間と思わしき人物からの言葉は絶えることはなかった。しかし、途中でセンスが間に入り、いったんは止まったのだった。

「やっと止まったか。それでセンス、何で俺が呼ばれたんだ?」

そう訊くと、センスの返答よりはやく、先ほどの男が台詞をはいた。

「誰もテメェなんて呼んじゃいねえよ!」

「まったく煩いやつだな……」

「んだと……!」

男がガンを飛ばしてくるが、気にしない。見ればセンスも呆れているようだし、常日頃あんなやつなんだな。同情するよまったく。

「まったく。エルナード、とりあえず君をここに呼んだ理由について話そう。エルエスで奇襲をかけてきたレミネを覚えているね。そのレミネの仲間が、あろうことか団長含む数名を人質にして、ギルドを占拠しているんだ。救出も試みたのだけれど、情けない話、僕たちにギルド員ではないやつにズタボロにやられちゃってね。皆負傷してしまった。そこで、僕の知っている中で最強の人物である君に協力を依頼し追うと思ったんだ」

 会話の中度々頷きながら、エルナードはひそかに自分との事件の関係性を考えていた。実際、首謀者と思わしき人物レミネとは面識がある。というよりあいつを倒し総合ギルドに引き渡したのは紛れもないこの俺エルナードだ。このまま無視して素通りするわけにはいかない。

「わかった。協力しよう。俺にも無関係じゃないっぽいしな」

「助かるよ」

センスはエルナードらしいとでも思ったのか先ほどギルド員ともめたからか、やや苦笑いだった。

「それでさ、ヘネスはどうしたの?」

するとセンスは少しくらい顔になって、

「ヘネスは、奥で寝てるよ。重傷でね」

「なっ……!」

 どうやら話によると、ヘネスは真っ先に突っ込んでいったらしく、治癒魔導師ということもあってズタボロにされたらしい。命には特に別状はないそうなので、放っておこう。

「おいセンス、本当にこいつ大丈夫なのかよ」

先ほどの男がまたしても突っかかってきた。

「いい加減にしてよ。いまは喧嘩してる場合じゃないんだ」

「だが俺はこの目で確かめないことには信用できねえ! おいお前、この俺と勝負しろ!」

 やれやれといった具合で、エルナードは男との決闘が決定した。

また終わり方微妙な気が……

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