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<ホーム>

今回から新章です。

内容はあんまり定まってないですが、頑張ってきたいですね。

「ユウカー。帰ったぞー」

 無愛想な俺の声がギルドの受付カウンターに響いた。しかし、その声に顔を向けるものはただ1人しか居らず、指名したとは言えリノから見たらなかなか不振な光景だろう。まぁこれはただ単に、俺とユウカの会話に巻き込まれたくないギルドメンバー達の回避行動なのだが……。

「あら、エル。結構遅かったじゃない。んて、誰その子?」

「ん? ああ、エルエスで拾った」

「んもうひどいですよ師匠ー」

「なんだエル、弟子なんてとったの? 珍しい事もあるもんね。初めまして。ユウカ=ミアルトです」

「はじめまして。リノ=セルメニーです。師匠の弟子けん彼女です」

「そう。エルのこと、よろしくね。リノちゃん」

 清清しいほどの笑顔でユウカがリノに返事をした。…って、

「んなわけあるか!! おいユウカ! こいつは唯の弟子だ。わかったな!?」

「はいはい。んまったくもう」

帰ってきて早々リノの所為でよからぬ疑惑をかけられてしまった。しかもそれがユウカともなると、あいつは冗談なんだか本音なんだか昔からよく分からないからな。まったく……。

 現在地はユウカが団長を務めるギルド《自由の悪魔(フリーダムデビルス)》の中の俺の部屋。

 俺は3年前からずっとこのギルドに居候している。ユウカとであって、ギルドができてからずっとだ。

 そして今日、そのギルドにリノが入った。ちなみに俺は居候していてもギルドには入ってない。ギルドには入っていないが、一応《ホーム》になるのかもしれない。てことはこのギルドがあるこの町「シュルト」は俺の《ホームタウン》になるのかな。ギルドに入らないのはとある事件が関与しているのだが、できればこの話はしたくない。また、そのうちに。

 部屋には2段ベッドとデスクが1つ設置してあり、運んできた椅子にリノを座らせて、俺はデスク用の椅子に座りながら頬杖をついて何も考えずただじっと窓の外を眺めていた。

「ねぇ師匠ー」

「なんだ?」

「私もこの部屋で居候します」

「ほうかー。ってぇ、はぁぁぁ!?」

何言ってんだこいつ!? さすがにそれは不味いだろ! ユウカが黙ってないぞ! あいつこういうことやたら煩いからな……――。

「へー。いいんじゃない?」

「はぁぁぁ!? おいお前何言ってんだ!?」

 ギルド受付カウンター団長席にて、俺はユウカと言い合っていた。いつもならこういう恋愛だとか男女関係について絡むと数時間という長きにわたる説教があるというのに、今回はその逆、即答である。しかも、今回に限っては真面目にノーと言ってほしかったんだが、この答えは完全に予想外だ。

「ど、どういうことだよ? いつもならこういう話になるとこう、俺の話も聞かずにさ、すぐ説教するだろ?」

 俺がそういい終えると、ユウカの表情が急に鋭くなった。

「私が気付かないとでも思った? あの子、エルと似た力を持ってるでしょ? 最近どこからか変な話が入ってきて物騒だから、あなたの部屋にしたのよ。それに――」

 なんだろう? ユウカの言葉から少し間が空く。

「――カップルだしね、プクク」

 そのための間かよ、うぜーよ、マジムカつくよ! そう、心のうちで叫びつつ、必死にこらえた。

「あー。……それで、変な話ってのはなんなんだ? 」

おそらくそれが本題であろう。俺はここ団長席に自ら来たのではなく、ユウカに呼ばれてきていたのだ。

「エルがいないここ数日のうちに、《新光神教会》ってのができてね、そこが《闇の神の力を受け継ぎし者を始末したものに神より絶対の名誉と栄光を授ける》って神のお告げがあっただとかなんとか言ってさ、もともとよくない噂はあったけど、こうもなるとエルも気を付けないといけないよ?」

 神のお告げ……確かエルエスでレミネがそんなことを言っていたな。

「そっか。ありがとう、心配してくれて。助かるよ」

「うん」

不本意ながら、哀しげな空気を作ってしまったことに後悔しながら、この空気に苦笑いしながら、ユウカは徐に話を変える。

「それにしてもさ、エルもいい加減ギルド入っちゃえばいいのにな。そうすれば私だって、いけない手続きしなくていいのになー」

「うるさいなー。お前だって、俺が何で入らないか知ってるだろ?」

「知ってるけどさー。まぁ、いいわ。これからは仕事はリノちゃんが受ければいいしね」

「そういうこった。俺はギルドには入らないんだよ」

「まったく、頑固ね」

「いや違うだろ!」

 こうしていつものいざこざが始まるの。俺がなんか言って、ユウカがそれを捻じ曲げる。そして最終的には「頑固よねー」とまとめられてしまうわけだ。

 そんな、ごくありふれた帰還後の時間を俺が過ごしていると、その安息を打ち破るかのようにして、それは現れた。

「はぁはぁはぁ。エルナードは……エルナード=グロウエルはいるか!」

その声は俺にはとても聞き覚えのある声で、見に覚えのある焦り方で、俺はすぐカウンター席からギルドの入り口へと駆けた。いつもなら『面倒ごとは極力避けたい主義』だが今回に限りは積極的に関わる事にしよう。危機的状況を救ってくれた《仲間》なのだから。

 俺の見たギルド入り口、そこにいたのは、数日前エルエスでであった、青髪の青年だった。

なんか変になったな1人称;

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