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000 プロローグ
力は僧侶、身の守りは魔法使い、素早さは戦士、HP、MPはそこそこ。そんなステータスを持つ歴史上最弱の勇者の話。
「全く、勇者はよええよな」
「ほんとですよね」
「雑魚」
「お前ら、酷すぎだろ!」
「だって事実じゃん」
「事実ですよね」
「客観的事実」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「やーい、雑魚」
「本当に雑魚ですよね」
「雑魚、雑魚」
「・・・・・お前らなんて、きらいだああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「あ、ゆ、勇者!?」
「ちょっと、冗談ですよ!! 確かに勇者は弱いけど・・・って、これじゃあ単に傷に塩擦り込んでるだけですか、もしかして!?」
「雑魚! 雑魚!!」
「「あんたも少しはフォローしろ!!」」
「うわああああああん」
「ああ! 勇者待ってくれ」
「そうです。さっきのは宣伝みたいなもので・・・掴みのセリフなんですよ!」
「・・・置いてかないで」
そんな、弱っちい僕と仲間達の話。




