ぼくの嫌い
前回の作品では好きについて書きましたが
今回は嫌いについて書いています。
ネガティブな内容も多少含みますので、ご了承の上、お読みください。
指にできたささくれが嫌い
それを引っ張って
余計にむけてしまって
とても痛いから
改札を抜ける時
ICカードを改札に思い切り叩きつける
嫌なことがあったのか
そこまでしなくてもちゃんと反応するよ
傘をたたんで持っている手を
前後に振り回してるのは嫌い
後ろに誰かいたらどうするの?
危ないよ
キツイ香水をつけてる人は
ごめんだけど嫌い
僕みたいに鼻が敏感で
鼻炎が酷くなる人もいっぱいいるよ?
必要以上に大きい声で
おしゃべりする人達は嫌い
寝てる人もいるよ?
みんな迷惑してるよ
損得ばかりで判断する
そんなことを繰り返しても
結局、徳にはならないよ
あとに残るのは虚しさだけ
相手の立場になって
考えられない人が嫌い
もし自分がそうされたとしたら
嫌な気持ちにならないか考えてみて
一度流れ出すと
止まらなくなる涙が嫌い
あぁなんでだろう
普段はしっかり抑えてるのにね
楽観的過ぎて
繊細なことをできない自分が嫌い
たまにはいいけど
いつもそうじゃダメだよ
大事なことをなかなか
言葉にできない自分が嫌い
他愛もないことは饒舌なのに
大切な言葉こそ言えなくてごめんね
君のこと大嫌いと
言ってしまった自分が嫌い
そう今ならきっと
大好きって言えたのにね