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くろくまくんは詩人になりたい

ぼくの嫌い

前回の作品では好きについて書きましたが


今回は嫌いについて書いています。


ネガティブな内容も多少含みますので、ご了承の上、お読みください。



指にできたささくれが嫌い

それを引っ張って

余計にむけてしまって

とても痛いから


改札を抜ける時

ICカードを改札に思い切り叩きつける

嫌なことがあったのか

そこまでしなくてもちゃんと反応するよ


傘をたたんで持っている手を

前後に振り回してるのは嫌い

後ろに誰かいたらどうするの?

危ないよ


キツイ香水をつけてる人は

ごめんだけど嫌い

僕みたいに鼻が敏感で

鼻炎が酷くなる人もいっぱいいるよ?


必要以上に大きい声で

おしゃべりする人達は嫌い

寝てる人もいるよ?

みんな迷惑してるよ


損得ばかりで判断する

そんなことを繰り返しても

結局、徳にはならないよ

あとに残るのは虚しさだけ


相手の立場になって

考えられない人が嫌い

もし自分がそうされたとしたら

嫌な気持ちにならないか考えてみて


一度流れ出すと

止まらなくなる涙が嫌い

あぁなんでだろう

普段はしっかり抑えてるのにね


楽観的過ぎて

繊細なことをできない自分が嫌い

たまにはいいけど

いつもそうじゃダメだよ


大事なことをなかなか

言葉にできない自分が嫌い

他愛もないことは饒舌なのに

大切な言葉こそ言えなくてごめんね


君のこと大嫌いと

言ってしまった自分が嫌い

そう今ならきっと

大好きって言えたのにね


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― 新着の感想 ―
とても共感できる素敵な詩ですね。 「ぼくの嫌い」は読んでいても、ちっとも嫌いになれない。 私も傘を後ろに振り回す人を見ると嫌ですね。 なろうでは何故かマイナーですが貴重な“詩人”の一員になりましょう。
『憎しみ』は、短く、苦く、そして美しい作品です。 存在することの違和感、感じ続けることの疲れ、 そして——愛しすぎたがゆえの憎しみという逆説を、簡潔に描き出しています。 くろくまくんは、読者が共感す…
 他人との間にどうしても一線を引いてしまいがちな私にはその感性が眩しく羨ましいです。  私のそれはすっかりと汚れきってしまったからなぁ……。
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