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夢想小説

作者: 甘味屋之

思いつきで書きました。登場する場所や名前は全てフィクションです。

西暦20XX年、サイタマケン某所にて交差点での無差別殺傷事件が発生


不運なことにもその場に居合わせてしまった私は自分だけでも事なきを得ようと必死ではなくて、少しでも被害を減らすよう犯人を捕まえるために動いた。まずは犯人の死角に入り、様子を探る。もちろん怖がる通行人の振りをしながら。そして隙をついて得意の柔道の技をかける。すかさず友達の結衣がサポートをしてくれたお陰でスムーズに捕獲が進んだ。流石はヒットマンの彼女だ。状況を察してすぐに行動してくれたらしい。彼女が動くということはパートナーの沙羅にもお礼を言わないといけないな。それよりも前にまた勝手に行動してって怒られるかも。そんなことを考え後は警察に任せて私は現場を後にした。


そう、私は街の中でも少し有名な大学生4人組の一人、逢月都古(おおつきみやこ)。自分で有名というのは少し恥ずかしいけれどインフルエンサーとかそんな感じのもの。この物騒になってしまったこの日本で少し戦闘が強いだけのただの女子大生。世間ではスーパーガールとか言われるけど別にそんなんじゃない。今朝の無差別殺傷事件もどうせあいつらの仕業なんだろう。私たちの敵とも呼ぶべき存在、月城組。ここ最近の若者のカリスマをまとめたような学生グループの元締め。もとい、社会への不満を募らせた烏合の衆。そのトップの月城大弥(つきしろだいや)が指示したに違いない。ほんとにタチが悪いのは無差別に事件を起こすだけ起こして要求は何も無いこと。ただ混乱を巻き起こして非日常を味わいたいだけってところ。


さてやっと学校に着いた。羨望や恨みのこもった目にうんざりするが、友達の結衣・沙羅、そして亜美と合流する。今朝のことなどを談笑しながらこの日の授業は平穏に終わった。もちろん単独行動はとても怒られた。仕方ないので3人に某有名カフェを奢ることで納得してもらった。


ちなみにここで私の友達を紹介しておこう。

如月結衣(きさらぎゆい)、狙撃を得意とするヒットマン

岩月沙羅(いわつきさら)、狙撃の観測手。素手でももちろん強い

波月亜美(なみつきあみ)、可愛い見た目からは想像出来ないボクサー


ここまで見て名前からわかるかもしれないけど、私たちはみんな名前に月が入ってる。いわゆる親戚ってやつ。もちろん月城大弥もそう。幼い頃は仲良しの幼なじみだった。


さて、学校の帰り道、カフェへと向かって4人で歩いているといちゃもんをつけられる。よくも今朝は邪魔してくれたな、なんて言う声が聞こえる。仕方なく交戦体制をとる私たちだが、ある男の一声でそれは終わった。

月城大弥、彼は今朝の非礼を詫び和解案として飲みに行くことを誘った。どうやら彼は今回の主犯ではなく下位組織が勝手に行動してしまっただけらしい。まあ私たちには関係ないので飲みの誘いは全員が拒否。彼を無視して私たちはカフェへ向かった。戦いにならなかっただけ感謝してなくもないけどなんて悶々としながら、誘いに乗らなかった少しの罪悪感だけを振り払って、私たちは楽しく談笑をして過ごした。だってまだ火曜日、週の半分も経ってないんだから楽しいことないとやってられないよね。


時間は少し過ぎて木曜日。普段とは違いひとりで行動する私。学校の敷地から少し外れたところにある公園でとある学友に声をかけられ不意に写真部の活動に参加することになった。私を慕ってくれる数少ない友人だ。快く活動に付き合い、夜も遅くなった頃に解散した。


でも少し疲れた。一通り付き合ったあと気を紛らわせるためにとあるBARにやってきた。場所はたまたまこの前月城大弥とあった所の近く。そんなことすっかり忘れていた。カウンターで一人、酒を飲んでいると奥が何やら騒がしい。しばらく無視していたが、原因はあいつ、月城大弥のようだ。今日は一人だけだしあまり関わり合いになりたくない。そう思いサッと店を出ようとすると呼び止めらる。「おい、待てよ」威圧感のある声が聞こえる。ついそれに反応してしまう。「なによ、なんか用?」冷たく返す。「火曜日のこと忘れてねぇぞ」だって。これは確かに無視を決めた私たちが悪い。「まあ、そのことはもういい、付き合え」そう言って彼の隣の席へと招かれる。「ほれ、水だ」と渡された透明の液体を飲んで私はむせ込む。明らかに水じゃない。彼へと文句を言うとただ笑うだけ。ムカつく。今度はオレンジジュースだと言われたが、やっぱりこれもお酒。騙される私チョロすぎない?その後も喧嘩をしつつ二人でお酒を飲んだ。昔の大弥君といるみたいで楽しかったが、少し酔いが回ってきた、頭がグラグラする。

気がつくと見知らぬ部屋の天井が見えた。隣には月城大弥。えっ待って何も覚えてないんだけどどういうこと??まさか、そんなことないよね。幼なじみと変なルート入っちゃった?まさかそんなわけないよね...

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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