表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/26

6話 一方その頃

ざっくり社会回です

野田翔斗が亜神になったり家系ラーメンに舌鼓を打ったりしている頃、




もちろん地球では未曾有の大混乱が起こっていた。







「え?なんだこれ??ステータス?」


「うわ!!なんだいきなり道が盛り上がっッ…ギャァァッー!!!」


「え、あーし"戦士(ウォリアー)"なんだけどwwマジウケるwww」


「…………ええ、事前の通達通りです。引き続き調査は継続していきます。専門対策チームも組織し……」


「うぉお??!!つ、翼??!!生えてる?!」


「なんだべ?さっきの声は……おんや?こんなとこに洞窟なんてあったかのう???」




○超常現象に関して山本総理緊急会見


日本時間において7/3の13:24に確認された、世界中で同時多発的に何者かの声が聞こえ周辺が虹色に発光するという一連の超常現象、そして"ステータス"や"スキル"といったもの達について、同じく日本時間19:00頃山本総理から緊急会見という形で何らかの情報を発表するそうです。

番組においても視聴者様に対してアンケートを集計中ですが、現在「"ステータス"が見える」と言う意見が100%を占めてます。中には"スキル"の発動や、明らかに以前より身体能力が向上した、突如ネコ科の動物のものと見られる耳が生えてきたと言うご意見も頂いており、マスコミ各社で引き続き情報提供を呼び掛けています。

各国首脳も緊急会見を行うことと、今回の政府による迅速な対応を浮けて、市民や専門家達からは「政府は事前に何らかの情報を掴んでいたのではないか」と言う声も上がっています。




○東京駅構内にモンスターが出現、二人重傷


東京駅構内に謎のモンスターが出現し、現場に突入した男性二人が重傷を負いました。東京駅は現在、バリアのようなものに阻まれ構内に入ることは出来ない状態で現場は非常に混乱しています。

モンスターを見た視聴者からの情報提供によると……見た目は、「空飛ぶ巨大な電車の怪物」……ということでした。

また、駅構内は明らかに実際的な容積よりも巨大な空間になっているとの情報が入っており、その点についても迅速な原因究明が望まれます。

幸い構内からモンスターが出てくる様子はないとのことですが、今だ予断を許さない状況が続いています。

一部の専門家達の意見では、「東京駅のダンジョン化」が事件の要因ではないかとのことです。

尚、本日昼過ぎに世界同時で発生したと認識されている超常現象との関係や、"ステータス"や"スキル"達との関係性が非常に高いのではないかと言う見方が多数を占めており、19:00頃の会見で今回の事件についても何かしらの発表が有るのではないかとのことです。




○大阪府で衝突事故、現場にて"回復魔法"確認か


今日の15:34分頃、大阪府の浪速区で発生した交通事故により6才の男の子が意識不明の重態、その後事件現場に居合わせた女性が少年に対して"回復魔法"と見られる特殊な治療行為を行い少年が一命を取り留めたそうです。

この奇跡的な一連の出来事を収めた動画が16:00頃SNSに投稿され、世界中から反響がありました。

尚、"回復魔法"を使用したとされている女性(推定年齢:14~18)は現在事件現場を去っており、行方は一切分からないそうです。

当局は"スキル"、"モンスター"や"ダンジョン"に関する情報を引き続き募集しております。



○イタリア東部で"魔王"を名乗る男性が大型テロ、死傷者数150名越、現場には10体以上のモンスター


イタリア東部にて、自称"魔王"の「マルコ・トゥレンロ(36)容疑者」が死傷者数150名を越える大型テロを起こしました。

現場には10体を越える複数の"モンスター"と見られる存在が確認されており、死傷者のほぼ全てがそれらからの攻撃行為によるものだそうです。

マルコ容疑者は事件現場にて「復讐だ!!俺を虐げるこんな村要らねえ!!!魔王の力の前に滅びろ!!!」等と叫び行方をくらましたそうで、現地警察が捜査を行っています。

事件現場にいたモンスター達は未だ討伐されておらず、現地においては依然予断を許さない状況が続くと予想されます。














俺の名前は若草啓大。少しオタクな一般高校生だ。

後に「ワールド・アップデート」と呼ばれる運命の日……7月3日、俺達の高校は近くの山へ自然研修を兼ねた遠足に来ていた。

高校生にもなって遠足なんて……しかも余り友達のいない俺はボッチ確定じゃねーか!!誰だこれ考えたやつ!出てこい!とか思っていたらまさかのまさか!!!密かに思いを寄せていた幼馴染みにしてクラスのマドンナである天王寺美桜と同じ班に!!俺をよく苛めてくるサッカー部のエース、明道院龍矢も同じ班なのは癪だが俺にとって美桜と久しぶりに話すチャンス。ハイテンションで10日前から一睡も出来なかったが気付いたら山の中で隣に美桜!!!くそっ、相変わらずいい匂いがする……な、なんか胸も前見たときより大きくなってないか?幼稚園の時は一緒にお風呂入って「しょうらいはケイタのお嫁さんになる~!!」なんて約束してくれたのに、とほほ、今はこんな状態。絶対覚えてないよなぁ……。それからー




《以下略》




(くっそっッ?!なんだこのモンスターは?!)


目の前にいるのは、豚と力士が融合した様な姿をした怪物……ファンタジーの定番、恐らくオーク。

なんでこんなやつが近所の山に?!まさか、俺達集団で異世界にでも転移したのか?!


変な声をみんなが聞いた瞬間、怪物は出現した。モンスターはこの1匹のオークだけだ。こいつは今、一目散に隠れた俺達を炙り出すように林の中をゆっくりと練り歩いている。

俺から見える距離に……美桜がいる。彼女も近くの木に隠れていた。真っ青な顔で震えているが、音を立てて注意をひかないように必死に声を押し殺している。

突然出現したモンスター。サッカー部エースの明道院は、オークの攻撃を受けて木の下でピクリとも動かない。

くそ……このまま、なにも出来ないのか?!俺達は物語で転生した勇者の様な力は何も……

いや、まてまて、さっきの変な声何て言ってた?!

オークの襲撃のタイミングで見逃したが、あの声は確かに"ステータス"と言っていてた。

なら、もしかしてー


(ステータスッ!!)

===================================

Name:若草啓大

Type:人間種(ヒューマン)

Job:聖炎騎士(ホーリーフレイムランス)


HP:990/990

SP:170/170

MP:200/200


AGI:302

STR:457

END:523

DEX:128

LUC:224


《Skill》

聖炎(セイクリッドファイア) SS (Lv.1/10)

・聖剣顕現 A (Lv.1/10)

・ブレイブスラッシュ B(Lv.1/10)

・スティングソード C (Lv.1/10)

===================================



《以下略・早送り》




「はぁぁッ!!ブレイブ……スラァッシュッッ!!!!」


『ブモオ!?』



【ワールド1492で初めてのモンスター討伐を確認!ステータス情報を参照し若草啓大様へ特別報酬を贈呈いたします】

【特別報酬:聖炎鎧アウレリュードV】

【これからもアップデート後のワールド1492をお楽しみください】



「ケイタ!!」


目を潤ませた美桜が、こちらに向かって走ってくる。はは、そんな心配そうな表情しやがって、もう、大、じょうぶ……


「ケイターー!!」





(幸せなkiss……)





後日、病院で目を覚ました俺は「心配したんだからねっ?!」と半ギレの美桜に平謝りするのだった。気絶した後のことを何か覚えてるかやたら聞かれるけど、一体なんなんだろう?美桜に聞いても病室の温度が高いのか顔を真っ赤にするだけだし……。

ところで、なんなんだあの力は……本当に異世界の力を手に入れてしまったのか?!

え、なに?俺の力はその中でも特別?自衛隊に作られた、選ばれたステータスを持つ若者の学園に入学してくれ?美桜も一緒に??な、なんだってぇ~!!


その後も入学した学園で獣人化した後輩女子、淫魔になった教育実習生、負けず嫌いなエルフの先輩等から迫られ……一体どうなる?!現代日本とダンジョンを舞台にしたはちゃめちゃラブコメ、開・幕!!!!

開幕させません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ