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デート前日

明日は一葉とのデートだ、だがまだいいプランが決まらず情けない事だが百合に相談していた


「変に格好つけるより普通の店でご飯食べたり、お互いの趣味に合わせた店に買い物行くってのでもいいんじゃない?」


デートと言ってしまってる以上何かをしないとと、流行りの映画を調べたり水族館に行くことなどを提案したが、百合にはそこまでこだわるなとも言われた


「柊さんの場合下手にガチガチにするよりは、二人の時間を過ごす事からのが大事だと思うなぁ」


『でも一緒に本屋行ったりとかってたまにしてるけど、いつもと変わらなくない?』


放課後に帰宅する前に、皆で本屋に寄って買ったりした事もある


「でも今までは家で一緒に料理したりとか?そういう感じで外でってのはなかなかなかったはずなんだから、まずはシンプルでいいんじゃないかな」


『なるほど』


休日に一葉と二人でってのは初めてかもしれない、それならまずは一葉の事をもっと知るべきだと百合に言われた


「あ〜それと、放課後ちょっと行くとこあるから今日は部活はなしね」


『え?俺達も?』


「明日のデートの服買うのよ、皆を送らないとだから全員で行くことになるけど」


いつもの服では駄目と百合に言われたが、一葉もいていいのか、そして明日の事を他の皆は知ってるのかなど、色々考えてしまった


「大丈夫、皆知ってるから」


思ってたより、皆ちゃんと連絡は取り合っているらしい


普段も朝と夜の挨拶や雑談程度なら皆とやり取りしてるが、俺以外の五人は細かいところで連絡を取り合っているみたいだった


(まぁ仲良くしてくれてるのは良い事だな)


朝は全員で登校していたので百合との連絡は昼休みにしていた、でもそこまで気を使わなくて良かったのだなと思った


「龍司君終わった?」


俺が百合と連絡取っていたのを悟ってくれていたのか、霞達が終わるのを待っていてくれた


『ああ終わったよ、放課後は買い物かな』


「そうね、私も龍司君とのデート用の服見とこうかな」


桜も先の事を考えてなのか、またはアピールなのかそう言っていた


『知っているみたいだからあれだけど、土曜日は一日そういう事で』


「わかってる、次は私の番」


どの事を言ってるのかわからないが、次は霞の番だとアピールしていた








放課後になり、教室を出てそのまま皆で下駄箱へと向かった


百合達と合流し目的地へと向かう事にした、一葉は少し緊張しているのか大人しかった


(デートは明日だが、もう意識してくれてるのかな)


明日は二人で、楽しく過ごせればいいなと思った






『なんか思ってたのと違う』


皆で服を買いに来ていたのだが、


「龍司君、次はこれ」


「私も選んできたわ、着てみて」


俺は着せ替え人形みたいになっていた


『ちょっと待って、今着てるから』


次から次へと持ってこられる服をどんどん来ていたが、ペースが追いつかなくてなっていた


「う〜ん、何かしっくり来ないわね」


「高梨さんそこまでこだわらなくてもいいですから」


審査員の百合は納得が行かないらしく、一葉が声をかけるが譲ろうとしなかった


「わ、私は、龍司君とデート出来るだけでいいので…」


「だからこそよ、それならちゃんと新しい服で行って欲しいわ」


明日の事を考えると、徐々に恥ずかしいというか緊張してきた


(結局まだプランが決まらないな)


無難に食事をしながらもっと一葉の好きなものを知って、次へと繋げるのもありなのだが


(少しでも俺といて良かったなと、思われたいよな)


そう思うからこそ、少しでも何かをしたかった


周りに甘え過ぎて皆の事をもっと深く知れていなかった事により、急な予定に対応出来ない自分を恥じる事になった


(一応一葉に聞いたけど、一緒にいられるだけで良いとか言われちゃうしな)


そう言ってもらえるのは嬉しいけどってのは、男としてのプライドなのかもしれない


母や百合を除けば、異性とちゃんとしたデートなんて経験はなかった


(考えて見たら、身内以外では一葉が初めての相手か)


初めての相手とは今はデートの事だが、違う意味にもそのうちなるかもしれない


(やばいな、明日の事を意識し始めたら一葉の顔を見るのも恥ずかしいかも)


一葉も同じ気持ちなのだろうか、今日はあまり俺を見なかった




「妥協してこれにしておきましょうかね」


結局は百合が選んだ服に決まった、皆は俺を着せ替え出来たのが楽しかったのか満足していた


「次は柊さんの服も見ましょうか、あと龍司の好きな色って何?」


『え?緑とかオレンジとか』


「参考にするわ」


百合は一葉を連れて、別の店へ行ってしまった


『あれ?今の店じゃ買わないの?』


「女の子は色々と買うものがあるのよ」


そう言って行くときに、百合と一葉以外は俺の傍に残していった


『皆は行かないの?』


「龍司君を一人にしたくないから」


待つくらいなら一人で全然構わないのだが、そういう意味ではないと言われた


「一人にさせるとすぐ寄ってきそうだし」


桜が指した方を見ると別の学校の女子だろうか、制服が違う女子がこちらを見ていた


『桜達が可愛いから見てるんじゃないか、ほらそこの人とか』


俺がいなければすぐに声をかけようとしてるのか、私服の男達が何人かこちらを見ていた


「興味ないけどそれなら尚更一緒にいないとね」


『たしかにそうかもな』


桜達に何かあったら百合に怒られるだろうと、俺は周りに気を配る事にした


「ねぇ龍司君、ちょっといいですか」


今日はあまり話に入って来なかった双葉が、耳打ちしてきた


『どうした?』


「明日なんですけど、私達は龍司君の家でお母さんにお化粧とか教えてもらうのでいないです。それで私の家も父もゴルフでいなくて、母も友人と出かけるので何か困ったら覚えておいて下さい」


『え、それって』


「お姉ちゃんの事お願いしますね」


少し頬を染めて笑顔を向ける双葉は、何かを意識しているようだった


『まぁ、万が一は…』


「ふふふ、二人だけの秘密ですよ」


そう言って少し俺から離れた


霞や桜は、俺達が話をしている間は黙って横にいてくれた


(皆に気を使わせてるし、明日は少しでも一葉のために頑張ろう)


そう思っていると百合からメッセージがきた


「少し時間かかりそうだから、四人で先に帰ってて」


『いいけど、そんな時間かかるの?』


「そうよ、女の子の秘密よ」


『ん〜?わかった』


六人でのグループメッセージにも来ていたので、四人で帰り各自送っていった






「今日は早く寝なさい」


いつも寝るより早い時間なのだが、わざわざ百合が言いに来た


『なんで?まだ明日の事考えてたんだけど』


「デートなのに相手に欠伸とか見せたら最悪よ、恥ずかしい事はしないようにね」


『ああ、まぁたしかに』


言われた事に納得してとりあえず横になり、寝ながら明日の事を考えるようにした


(明日は楽しい一日にしたいな)


一葉にも喜んでもらいたいと思って眠りについた



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