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表と裏 3

『おい!やめろ!!』


声が聞こえた方に行くと酒に酔った男が女子高生の髪を掴んでいた

俺はその様子が許せなくて勢いそのままに言葉を吐いた


「なんだてめぇ」


『いいからその手を離せ、クソジジイが!!』


「最近のガキは躾がなってないな!年上を敬え!」


目の前の男が女子高生から手を離しこちらに向かって殴りかかってくる

左手を引いて前に拳を出してくる


(左のストレートか)


冷静に左手以外が動いてない事を確認し顔を狙ってきた拳を左の頬に掠らせる

やりすぎなければ正当防衛は成立するだろうと判断し、伸び切った左腕を掴み足払いをした


その場に転んだ男の腕を掴みながら胸を踏んづける


「痛え痛え!」


『本当に痛かったのは誰だと思ってるんだ!!』


自分だけが痛がって反省の色が見えない男にイラッとして少し腕を捻ってやった


(はぁ…こんな事しててもしょうがないな、あの子は大丈夫だろうか)


『すいません、警察を呼んでもらえませんか?』


「ああ、大丈夫だ今呼んだ。証人も周りにいるし代わるから君はあの子のとこに行ってあげてくれ」


『すいません、ありがとうございます』


後の事は大人に任せよう…


『大丈夫だった?怖かったよね、助けに来るのが遅くてごめん…ね…………!!』


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