高梨龍司の同級生
(会いたい)
彼を、運命の人と認識してから、ずっと彼の事を考えている
(好き…なのかな)
普段学校で見る、彼じゃない彼
(勿論カッコいいと思うけど…)
外見ではなく、自分の愛犬が認めた優しい彼
(今日は反応しない)
彼に会える日は、愛犬が教えてくれる
『少しでもいいから、会いたいな』
夕方、私は高梨君の家の前にいた
散歩をする時に通った事もあり、知っていた
別にわざわざ調べたりとかはしてない、それは本当だ
(今日は家にいないのかな)
「真白」
そろそろ帰ろうかと思っていたら、横から声がした
(っ!)
彼の顔を見た時に、胸が締まる感じがした
『高梨君、こんにちは』
(好き、この気持ちは好きだ)
彼の目を見て、確信した
目の前で彼が、膝をついて頬を差し出している
最初はつまんで、引っ張ろうかと思った
(目の前で無防備なんて、何されても知らないんだから)
私は唇を合わせに行った
(ん?)
その時に、嗅いだことのある匂いがした
(んー柊先輩のとこか)
少し顔を離し、また唇を軽く合わせて距離をおいた
彼は呆然としていたが、私は明日の事を考えていた
(先輩も、彼の魅力に気がついてる可能性がある)
少し前から、柊先輩と下校してるのは知っていた
二人はまだ付き合っていないはず
明日からの事を考え、私は自宅へと向かった




