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GW最終日 1

前日までの疲れがあったのか、四日目の昼に寝過ごした割には、夜もよく眠れた


(ピピピピッ)


現在の時刻は朝七時、先輩との約束は九時なので少し前に着くように早めに起きた


(ガチャッ)


「りゅー…じ、あれ?起きてる」


『ああ、姉ちゃんおはよう』


「え、嘘…そんなに柊さんに会うのが楽しみだったの?」


『いや、昨日沢山寝たから起きれたんだが』


「ふーん、とりあえず顔を洗って朝ご飯を食べなさい」


『了解』


部屋から出て顔を洗いに行く、その後リビングに行くと朝食が用意されていた


今日の朝食は、目玉焼きとウインナーにコーンスープ付き、先輩の家で作るものは伝えておいたので、被らないようにしてくれたようだ






『そういえば』


「ん?」


『昨日も言ったけど、今日は先輩の希望で髪はそのままでいいから』


「そう、でも家に行くなら向こうの家族に会うかもだし、恥ずかしくないように少しいじるわよ」


そう言って服は軽く遊びに行くいつもの私服と、髪は両目が見えるように前髪を鼻の頭の上側に集めるようにセットされた


「こんなものかな、相手方に失礼のないようにね」


『わかった、ありがとう』


九時の約束なので、早めに家を出た






途中これといったトラブルもなく、ある程度余裕を持って着いたのだが、先輩と先輩のお母さんが家の前で待っていた


『すいません!遅れましたか?』


約束の時間は九時だよなと思いつつ、駆け足で声をかけた


「高梨君おはよう。大丈夫だよ、早く会いたくて…」


先輩が顔を赤くしながら、後半の方は何かモニョモニョと言っている


『改めまして、高梨龍司です。本日はよろしくお願いします』


先輩の隣にいる女性に、頭を下げる


「おはようございます高梨君、来てくれるのを待ってたわ」


柊先輩のお母さんが笑顔で迎えてくれる


『これ、たいしたものではないですが…』


「あらまぁ、御丁寧に」


お母さんに菓子折りを渡し、案内されて家に入った








リビングに案内されてからソファーに座らせられ、何故か真ん中に座った両脇を柊先輩とお母さんに挟まれた


「お母さん!」


「別にいいじゃない、ねぇ?」


『は、はぁ…』


先輩が頬を膨らませて抗議するが、先輩の母は気にしていない様子でそのまま先輩を助けた時の事や、学校での部活動での事などを聞かれたので答えた








「そろそろいい時間だから、作ろうか」


お昼時になり、先輩と作る事にした

本日はホットケーキを焼くようだ


「バターと蜂蜜と、ストロベリージャムを用意したけど、足りるかな?」


『大丈夫です』


先輩と一緒に、材料を入れながら生地をかき混ぜる

温めたフライパンに生地を流し交互に焼いていった


『よっとっ』


手首のスナップをきかせて裏返すと綺麗に焼けていた


「あら、上手いのねー」


先輩のお母さんに褒められたのは、少し照れくさかった


「高梨君は、家では料理とかするの?」


『そうですね、母が仕事が忙しくて、結構姉が作ってくれますが自分でも作りますね』


「そうなんだー、彼氏が料理出来るのはいいわね」


「お母さん!」


先輩が横で顔を真っ赤にしている


『先輩って彼氏いるのですね』

「いないよ!」


食い気味に否定された


「そうじゃなくて…」


「うふふふふ」


『親子の仲いいのですねー』


一枚また一枚と、交代しながら焼いて行く


「ただいまー」


玄関の方から声が聞こえる、誰か帰ってきたようだ








「ただいまー」


リビングのドアを開けて、先輩に似た雰囲気の女性が入ってきた

この前と同じで、普段学校でしているような髪型とは違い、縛っていて地味目の服装をしている


「おかえりー」

『こんにちは』


「こ、こんにちは…」


俺がいるのは知らなかったのか、驚いた顔をしたがすぐに表情を戻し近くのソファーに座った


「双葉もホットケーキ食べる?」


「あー、もらおうかな」


先輩が聞くと返事をした





「はぁ…」


「どうしたの?」


ため息を吐く妹に、柊先輩が声をかける


「んー、お姉ちゃんさ、高梨先輩って知り合い?」

『っ!』


もしかしてこの前の件かと思ったが、そういえば先輩には何も話してなかった


「お友達だけど、どうかしたの?」


「いや、この前歩いてたら知らない男にナンパされて、その時に助けてくれた男の人が高梨先輩の彼氏さんだと思うのだけど、御礼が言えなくて…」


「彼氏さんだったの?」


「んー、結構気合入った格好だったと思うけど、先輩も綺麗だったし彼氏さんもまぁカッコ良かったかな…」


「へー、柊さんが彼氏さんとデートしてたんだ」


『…』


(じー)


その話を聞いて、先輩がこちらをじっと見てくる

先輩と目が合い、苦笑いしながら頷いておいた


「へー、そうなのー」


先輩の母も、娘の視線で悟ったのか納得したようにこちらを見てくる


『あははは…』


その後、先に二枚平らげた先輩の妹は、自分の部屋に行った

妹が帰宅する前からいた二人に、先程の件を追及された


「で、どういうことかな」


『まぁそういうことでしょうね』


その時の事を説明したのだが、先輩としては姉と一緒にいたところの方が気になっていたようだ


「あの子ったら、ごめんなさいね」


『いえ、何か理由があるのだと思います』


俺はともかく、姉を見たときの様子はおかしかった

ただ嫌っているというよりは、びっくりして逃げた風に見えたが


「しかし一葉だけではなく、双葉もなのね。高梨君はたらしなのかしら?」

「お母さん!!」


『あはは、そんなんじゃないですよ』


(俺は先輩と勘違いして、助けただけだしな)






食後のコーヒーをいただき、そろそろかと帰る用意をしようとしたら声をかけられた


「ね、ねぇ高梨君、もし良かったら私の部屋に行かない?」


『いや、先輩の部屋はさすがに』


「あらあら、いいじゃない。もう少しゆっくりしていきなさいよ」


「うん、描いてる漫画とか見て欲しいから」


『んー…じゃあ、行きます』


先輩の部屋に移動することになった


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