GW三日目 2
私には、憧れている人がいる
私の姉一葉は、明るい性格だ
双葉と名づけられた私は、姉とは逆に大人しく、自分から率先して動くような人間ではなかった
小学生の時は沢山の友達がいるわけではなかったが、登下校や休日に遊ぶ友達くらいはいた
今の私になったのは、中学生に上がった頃だった
まず一つ目は、あの明るかった姉が学校では大人しくしていたことだ
本人から聞いた事はないが、母が言うには目立たないようになる何があったらしい
そしてニつ目が、隣の教室で起きた事件である
入学してまだ1週間が過ぎた頃だろうか、その日は朝から隣の教室がうるさかった
噂で聞こえた程度だと、男子が女子に告白して振られたとかそんな話だった
ただそれを朝の教室内でしたから大事になっているのかなと、当時は思ったものだ
その後、その男子がイジメにあっている話、学校に来なくなった噂は私の耳にも届いた
実は、校舎裏で無抵抗で殴られる男子を見たことがある
その時は上級生の女の先輩が、その男子を助けていたのは覚えている
私はそれを、見て見ぬふりしか出来なかった
自分に芯があれば、先生を呼べたはずだった
私は怖くなった
(もし、自分がそうなったらどうしよう)
姉も中学生に上がってから何かあって、今の姉になってしまった
暫くはその男子の話題が聞こえてきていたが、ある日から聞こえなくなった
いや、話題を出すことさえも出来ない空気を感じた
転校する人や学校に来なくなる人が出たり、廊下を歩いていると何故か上級生が歩いている事が多くなった
どうしてかは当時わからなかったが、半年した頃に、三年生の女王と呼ばれる先輩が起こした事だという噂を聞いた
私もその先輩のようになりたい、人に嫌われない人になりたいと、本を読んで勉強したり、学校ではなるべく明るく振る舞うようにした
疲れはするけど嫌な目にあうよりはいいと頑張り続けた
高校に上がってから、その先輩がいるときいて見に行ったが、噂通りの存在であった
その日はたまたま、一人で買い物をしていた
知らない男に声をかけられたが、私を姉と勘違いした男に手を引っ張られ、その場から連れ出された
(助けてくれたのに、酷い事を言ってしまっている)
何度も姉と勘違いされる事に苛立ち、ついつい言葉に出てしまった
その男の彼女と思われる人が声をかけてきて、振り向いたら憧れの先輩だった
憧れの先輩のデートを邪魔してしまった事
その彼氏に酷い事を言ってしまった事
そして、初めて話かけられたこと
気が動転して、そのまま御礼を言わず立ち去ってしまった事を悔やんだ
その後はGW中に会うことはなかったので学校が始まったら御礼を言いに行こうと思った




