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初ミッション 2

『あー、よく寝た』


柊先輩が来た次の日の朝、寝不足なのもあってか夕飯後風呂に入り、部屋に戻ってからの記憶がないくらいの眠りに落ちてたみたいだ


時刻はいつもより30分早い

二度寝するような眠気はないので、下の階に降りてリビングへ向かった


「おはよー」


『姉ちゃんおはよう』


姉も今日は、いつもより早起きだ

リビングの椅子に座り、パンを片手にテレビでニュースを見ている


「私、今日は用事あって先に行くから」


入学してからは、毎日朝は途中まで姉と通学していたが、今日は珍しく一人で行くと言った


「なにー?寂しいの〜?」


『いや、珍しいなって』


「ちょっと生徒会の手伝いにね」


中学の頃から生徒会の役員をやっていたと聞いている


中学三年生の時からは、俺の面倒を見るためか役員をやらず登下校を付き添ってくれていた

それでも生徒会役員にはならなかったが、多少の手伝いはしていたみたいだ


俺のために姉の貴重な時間を使わせた事は、今は悔やんでいる

姉には幸せになって欲しいし、俺に出来る事があればしてあげたい


「さて、行こうかな」


椅子から立ち上がった姉が、俺に正面から抱きついてきた


『どうした?』


「ん?弟成分ほじゅー」


中学に入学した時は俺より背が高かった姉が、今は俺の胸に顔を埋めている


(俺が大きくなれたのも、姉ちゃんのおかげだよ)


「じゃ、先行くから」


『行ってらっしゃい』


「ちゃんと一人で学校行くんだぞー」


『俺はもう、子供じゃないよ』


「私にとっては、いつまでも歳下の弟なんだよ」


『はいはい…』


「じゃあね」


姉が出た後、用意をしてくれてたのか俺の好きなジャムが塗ってあるパンと、目玉焼きにソーセージの載った皿を平らげて、着替えて学校へと向かった





放課後、姉からメッセージが届いた


「もし、柊さんにお願いをされたら叶えてあげて」


『何かあったの?』


「いや、そういうのではない」


『とりあえず何か言われたら、ちゃんと話はきくよ』


(何の事かわからないけど、姉ちゃんが言うなら)


昨日の今日なので足取りが重いが、部室へと向かった







(さっきの件はこれの事かな?)


部室に入り棚から本を取ろうとしたところで、柊先輩にお礼がしたいからと誘われた


(気にしなくてもいいのに、まぁこれくらいなら)





それから柊先輩と話をしながら校舎内を歩き、ニ階の売店で飲み物を買ってもらった

眠い時はコーヒーをよく飲むが、今日は甘いものの気分だったのでココアを選択した


その後手に持っていたココアのストローを咥えた先輩は、自分のも飲んでみてとイチゴオレを差し出したので、ちょっと恥ずかしかったがお礼と言うので一口いただいた


普段から姉としてるから慣れてはいるけど、姉以外の女性と飲み物を交換して飲むのは刺激が強かった


(先輩後輩の関係でも、異性と間接キスみたくなるのは恥ずかしいだろ…先輩も顔を真っ赤にしてるし)






飲み終わりゴミ箱に捨てた後、戻りますかと伝えると柊先輩は一度深く呼吸をし、真剣な顔でこちらを見た

先輩のこんな顔は初めて見る、周りには人がいない


(まさか告白とかではないよな…さすがに俺にそんな気持ちにはならないだろう)


金曜日のような出来事、漫画の世界ではそういう展開もあるかもしれないが…


(ちゃんと受け止めて、断ろう…)


俺は駄目だから…






柊先輩の話は金曜日の事が怖くて一緒に帰って欲しいという事だった


(あっっっぶねぇ!何が告白だよ)


俺で良ければと承諾したが、もう少しで勘違い童貞野郎のレッテルを自分に貼るとこだった…


(柊先輩がなんて、そんな事はないよな…そりゃそうだ)



というわけで、今日から柊先輩のボディガードを務める事になったのだ




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