姉の提案 3
「ご飯出来たわよ〜」
姉の声で起こされた
下の階に降りてリビングに入ると柊先輩の姿はもうなかった
『ニ時間くらいか…』
「そんな寝不足だったの?柊さんはもう帰ったからご飯食べなさい」
『ああ』
寝ぼけながら姉の用意してくれたオムライスを見たらちゃっかりハートが描いてあった
『ハートいる?』
「へへーん、綺麗に描けてるでしょ?」
『そうですね』
ケチャップで描かれたハートを、オムライス全体に引き伸ばしてやった
「うわっひっど!」
『いや、恥ずかしいし…』
姉の作ったオムライスは、弟への愛情がたっぷりでした
『ごちそうさまでした』
「ごちそうさまでした」
『ああ、俺がやるから』
さすがに夕飯を用意してくれたから、洗い物は自分が担当する
「そういえばさ〜」
『うん』
「金曜日の犯人、あんただってバレてたわよ」
『っ!!』
(あっぶね〜皿落とすとこだった)
『犯人つうか、その、先輩を助けたのが俺って事が?』
「そう、どっかの居眠りさんのせいでバレたらしいわよ」
『あー』
(やっぱりそうだったか、先輩の様子おかしかったものな)
『それで、先輩は何か言ってた?』
「あー傷ものにされたから責任取って欲しいって」
『おい、おかしいだろ…』
「あはは、冗談冗談」
『まったく…』
「でもまぁ、初めて話したけどいい子だったかもね。あの子の事どう思ってるの?」
『どうと言われてもなぁ』
「好き?嫌い?」
『何故そのニ択しかないんだ、どちらかというと悪くはないけど…』
「ならいいんじゃない」
『でも俺、そういうのは考えられないから』
「ふふふ、うんうん」
なんかニヤけてる姉が怪しいが下手に聞くと面倒になりそうで放置した
「今日はあんたが寝てたから帰ったけど、またお礼言われても優しく対応するようにね」
『わかってる』
いい先輩だと思うから嫌われないようにしないとは思う
ただ今日はよく眠れそうだった




