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高梨百合 2

私が中学三年になった時に弟が小学校を卒業し、入学してきた

入学して最初の一週間は楽しそうに今日は友達が出来たとか、幼馴染の子と同じテニス部に入ったとか話をしていた


ただ、次の週から様子がおかしくなった


月曜日、帰宅した時に顔を見たら真っ赤にしてたが泣いてるとかではなく嬉しそうに照れてる感じだった


火曜日、昨日とは違い生気もなく何も答えてくれなかった

父も母も心配していたのが記憶に残っている

夜に自室ですすり泣くのが、弟の部屋の前を通った私には聞こえたがその日は本人に聞くことが出来なかった


水曜日、毎日通学で背負っている下ろしたてのバックを泥だらけにして帰ってきた

本人に聞いても田んぼに落としたとしか言わなかった

中身を取り出した時に教科書やノートが破れていたのが印象に残っていた

それも間違えて破ったとしか言わなかった


(入学したての弟がそんな目にあうわけがないと現実を見ようしなかった、もっと早く気がついてあげるべきだった)


木曜日、通学に着てる制服を汚して帰ってきた

着替えを手伝おうとしたが恥ずかしいからと言い訳をしていたが、あからさまに肌を見せるのを嫌がっていて一人で着替えると、部屋から追い出された


(絶対におかしい…)


確実に学校で何かが起きてると、次の日の放課後、弟の教室に様子を見に行くことにした



金曜日の放課後、私はすぐに教室を飛び出し弟の教室へと向かった

弟の教室を覗き込むが、姿が見えない


『ねぇ、高梨君いるかな?』


「高梨?えー、知らない…なぁ」


こちらを見ずに顔を逸らしている


(何かを知っているな)


『高梨君に用事があるの、知っているなら教えて』


「いや知らないっすよ」


相変わらずこちらを見ようとしない

後ろめたい事があるに決まっている


『知ってるんでしょ?お願いだから』


「知らないったら知らない!しつこいんだが!」


ブチッと自分の中の何かが切れた


『いいから喋れや!!』

「あ、ひぃぃ」


よっぽど怖い顔をしていたらしい

怯えながら弟の行き先を教えてきた


(最初から言えば良かったのに、無駄に時間がかかった)


弟が連れて行かれたという校舎裏へ向かった


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