双葉と
「あ〜!龍司君ずるいよ〜」
『いやいや、これは勝負だから仕方ないですよ』
「お姉ちゃん、じゃあもう一発ね」
一葉達と約束した土曜日の昼前に柊家に着いた、着いた時にはお昼の用意をしてくれてたみたいで、卵やハムとレタスのサンドイッチを戴き、食後に三人でゲームをしていた
「あ〜あ〜、せっかく一位だったのに〜」
先程からしてるゲームは、前に柊家に来た時に三人でやったレースゲームだ
「お姉ちゃん、一位だから狙われるんだよ〜」
「二人がかりでアイテムぶつけるのはずるくない?」
『ルール上可能というかそれが戦略ですからね、ほら双葉も一位になったらやられた』
「む〜CPUが強すぎるよ〜」
最大八人まで同時に参加出来るので、俺達三人以外はCPUにしていた
「う〜ん違うのがいいな〜、これにしよう!」
一葉が選んだソフトは、最大四人で戦う対戦型のやつだった
「お姉ちゃん、それあまり得意じゃないじゃん」
「でも一位なったら、不利になったりしないもん」
『俺はやったことないけど面白いのですか?』
前回来た時はソフトのパッケージは見たが、結局レースゲームをする事になった
「うん楽しいよ、アイテムもランダムで出てきて運要素も高いと思う」
「まぁ私達は上手くはないので、キャラ性能でどうとかはないでしょうしね」
『ふむふむ』
最初に二人で対戦するところを見せてもらって雰囲気を味わう、これなら自分でも出来そうだと思った
『じゃあ俺は、これ使ってみようかな』
パッケージの真ん中にいた、主人公っぽいキャラを選んでみた
「ふ〜ん、龍司君そんなキャラで私に勝てるかなぁ」
「お姉ちゃんもそんなに上手くないよね」
とりあえず対戦を始めてみる、基礎の体力とは別にライフがあり、それが全部無くなれば終わりなので何度か復活出来た
『う〜ん、なんとなくわかってきたかも』
やり始めたらそのキャラの固有技など色々見つけて戦うのが面白くて、気がつけば夕方になっていた
「もう少ししたら、夕飯の準備をしないとな〜」
『あ〜、もうそんな時間か』
「じゃあ最後に勝負しない?負けたら勝った人の言う事を聞くという事で」
『勝負?いいけど』
「ふふふ、よしよし」
何か一葉の様子がおかしいと思ったら、双葉も笑っていた
(え、何かあったか?)
それは最後の対戦が始まった途端にわかった、スタートと同時に俺のキャラが二人に倒されたのだ
『早い!?もしかして嵌められた?』
「ふふふ、残念でした〜」
一葉がこちらを見て怪しい笑顔をしている、逆に双葉は何故か顔を真っ赤にしていた
『それで…勝負は負けたのですが、何をすればいいですか?』
二人の罠にかかった俺は少し不貞腐れていた
「ごめんごめん、龍司君怒らないで〜」
「龍司君、ごめんなさい」
リビングのソファーの真ん中に座る俺の左右から、柊姉妹に抱きしめられる
『別にいいですよ、俺が弱いのが悪いですし』
遊びでやってる事だし、二人に抱きしめられたら先程の気持ちも冷めてきた
「ん〜私はゆっくり夕御飯作るから、双葉と二人で部屋にいてよ」
一葉が立ち上がりキッチンへ向かう、隣の双葉は頬を染めながら俺の手を引いてきた
『行けばいいの?』
「うん」
双葉に従いリビングを出る、先程の二人の様子から何かを感じでいた
「どうぞ」
『あ、うん』
リビングから俺を連れてきた双葉は、ずっとしおらしくなっていた
(何か様子がおかしいけど、もしかして)
今日一葉達に呼ばれたのはそういう事なのかと思ったが、一つ疑問点があった
「龍司君あのね」
双葉の部屋に入ると正面から抱きつかれた、いきなりで驚いたが双葉の話を待つ
「なかなか機会がないから、もし良かったらなんだけど駄目かな?」
双葉の言いたい事はわかった、ただ気になる事がある
『いや据え膳はとは思うけど、桜との勝負はどうするの?』
双葉と桜はこの件で期末考査の勝負をしていたはずだ、俺はその事がずっと気になっていた
「もし龍司君が今を受け入れてくれるなら明日は黒音さんの番なの、知り合った順番だから私が先でいいって言われたの」
『あ〜』
百合が珍しくおかしな行動をしていると思ったらそういう事だった、そういう条件だからと桜も明日は家に来るらしい
『双葉はそれでいいのか?』
何かに流されているようで、俺としてはどうすればいいかわからない
「うん、私は龍司君としたいよ」
下を向くと双葉と目が合う、潤むその目を見たら覚悟が決まった
『じゃあ後悔しないでくれよ』
「するわけないよ」
双葉にキスをして、ベッドに二人で倒れた
「これがお姉ちゃん達がしてた事なんだね」
双葉との初めての行為が終わり、一葉の時と同じように双葉もお腹の下辺りを擦っていた
『身体は大丈夫か?』
「うん、まだ違和感はあるけど…」
先程の事を思い出しながら、双葉は笑顔になっていた
『てか一葉はわかってたんだよな、普通にしてたけど』
「あのね、私も実は木曜日の夜にこの話をされたの」
俺が話をされたのは金曜日だった、つまり一葉の突発的な行動だったという事だろうか
「私も悩んだんだけど、黒音さんとの事は調整するからって言われてね」
『そこまでお膳立てされたらなぁ、まぁ結果的には良かったのか』
今日の事はそれはそれで良いとして、まだ明日の課題が残っている
(それはそれで、また覚悟を決めないとか)
「龍司君、ごめんね」
『いや大丈夫だよ、双葉とはどういうタイミングでしようか悩んでたし』
予想もしないタイミングとなったが、これはこれで良かったのかもしれない
「汗かいちゃったし、お風呂一緒に入ろうか」
『え、いいの?』
「うん、入ろうよ」
双葉と共に部屋から出る、リビングの一葉へ双葉が声をかけると喜んでいる様子だった
「もう少ししたらご飯出来るから、ゆっくり入ってね〜」
『ありがとうございます!』
「お姉ちゃんありがとう」
風呂場に行くともう湯船には湯が張ってあった、一葉には全てお見通しの様だった
(親がいない間に、こんな事していいのかなぁ…)
普通では考えられない展開にちょっと素になったが、深く考えるのをやめた
「そういえば、夜はお姉ちゃんとの時間もあるからね」
『えぇっ!?』
双葉の言葉に、今日はまだまだ長くなりそうだと感じた




