期末考査当日
(お、ここ昨日やったとこだ)
期末考査当日は無事遅刻する事もなく受けれた、まぁ百合だけではなく皆も迎えに来るから遅刻などはありえないのだが
「調子はどう?」
『まぁまぁかな?』
桜に声をかけられる、昼休みになり皆でご飯を食べながら、午後の教科の最終確認をしていた
『とりあえず赤点は回避出来ると思うけどね』
全ての問題は埋めていて、半分以上は自信がある
「私も自信ある」
霞が横で、単語のチェックをしながらご飯を食べていた
「午前中はともかく、午後の二教科は私と柊さんの苦手な教科が一つずつだから、ここが山場ね」
「そうですね、ちゃんと確認しておかないと」
桜と双葉の対決は、午後の二教科しだいという事なのだろう
(中間考査と違って二科目増えてるから、そこが勝負の分かれ目か)
期末考査は中間とは違い二科目増えている、そのため午後もやって終了となり結果は月曜日に発表される
『まぁあと少しだから頑張ろうぜ』
「うん、頑張ろう」
赤点だけは必ず取らないようにしようと、気合を入れて臨むことにした
「お疲れ様、どうだった〜?」
『お疲れ様です、赤点回避には自信はあります!』
放課後になり皆で部室に集合した、他の皆も手応えがあったのか余裕の顔をしていた
「ねぇねぇ龍司君、ちょっといいかな?」
一葉が近づいて来て耳元で小声で伝えてくる、俺は皆に何か言えない事があるのかなと感じた
「打ち上げってほどでもないけど、一学期のテストはこれで終わりだから少し部室でゆっくりしようよ」
「まぁ急いで帰るって用事もないからね」
一葉と百合に言われて各々本を読み始めたりする、すると一葉に肩を揉まれた
「何か飲み物買ってくるから、皆欲しいもの教えてね」
一葉が俺に目配せをしてくる
(なるほど)
一葉は俺と二人で話がしたいのではないか、そのために部室から出た方がいいのではないかと思った
『じゃあ俺も手伝いますよ、一人では持てないだろうし』
「うん、龍司君ありがとう」
皆の希望を聞いてから一葉と二人で部室を出た、一葉の様子を見る限り俺の選択は正しかったようだ
『それで話とは?』
「うん、私の思ってる事理解してくれてありがとう」
『いや、たぶんそうなんだろうなと』
一葉と二人で売店へ向かって移動をしていた、期末考査の当日は部活は自由のため、皆帰宅したのか校舎内はいつもより静かだった
「ん〜、龍司君って土曜日は空いてる?」
『土曜日?う〜ん…』
(今週は予定なかったよな、バイトも話はなかったし)
思い出そうとするがこれといって予定はなかったはず、何かあっても思い出せないなら調整出来る内容だと思った
『たぶん、何もないかなと』
「そう、そっか〜そうなんだ〜」
隣を歩く一葉の様子がおかしい、ただ雰囲気的には悪い事では無さそうだと思う
「部室戻る前に少しお話しようか」
売店に着いてから、一葉は自販機でレモンティー買って飲み始めた
『俺はどうしようかな』
自販機のラインナップを眺めて考えていると、横から一葉の飲んでいたレモンティーが差し出された
「はい、龍司君の」
『えっ?』
一葉は俺に自分の飲んでいた物を出しながら頬を染めている
『あ、ありがとう』
一葉から受け取り口を付けた、一葉はそれを見ながら嬉しそうにしていた
「久しぶりにするね、それ以上の事もしてるのに何か恥ずかしいかも」
『ん〜、たまにするから良いって事もあるかな』
一葉と知り合ってすぐの頃を思い出しながらレモンティーを飲み続ける
『そういえば話って』
「あ〜うん、土曜日空いてるなら泊まりに来ないかなって」
『え、泊まり?』
「うん、泊まり。この前は真白さんの家に泊まってたし、私達の家は駄目かな?」
一葉が俺の様子を伺うように聞いてくる、そんな気軽に泊まりに行きますとは言えないと思った
『嫌ではないんだけど、一葉達の親とかいるよね』
「実はね、お父さん達二人で土日旅行行くらしいのね」
『なるほど、う〜ん』
それはそれで親に内緒でというとどうなのかと考えた、こちらも親や百合にも相談しないといけないと思う
「駄目かな、やっぱり嫌だよね」
『いやそんな事はないんだけど、一葉達の親に許可取らないとと思うし、百合達にも相談しないとって思って』
「お母さんは娘二人残しては心配だから、龍司君が来てくれたらいいのにって言ってたよ」
一葉達側の懸念は問題ないらしい、そう言われたら俺の方を相談するのみとなる
『俺の事をそんな信用されてもなぁ、でも後で百合に相談してみるよ』
「本当に?ありがとう!」
一葉が喜んで抱きついてくる、勢いで持っていた飲み物を落としたが中身は空だったので良かった
「それにね、いっぱいできるよ」
一葉が耳元に囁いてくる、その意味を理解して少し顔が熱くなった
『ま、まぁそれは後で考えるとして、帰りに相談してみる』
「うん、お願いね」
皆の分の飲み物を買い部室へ戻った、暫く部室で過ごしてから帰宅する事にした
学校を出て家へ帰る道を歩きながら、百合に先程の一葉との話を相談する事にした
「ふ〜ん、お泊りね」
『ああ、一葉達二人だけでは心配だからって親が言ってるらしい』
一葉に言われた事を百合に伝えてみる、その方がわかりやすいと思ったからだ
「まぁ柊さん達の考えもわからなくはないけど」
百合は一葉達の親ではなく、本人達に何かあるという風に言っている
「そうなると、協力してあげるか」
『え、何が?』
百合の考えている事がわからず、聞くが教えてくれる様子はなかった
「こっちの話よ、日曜日は予定なかったわよね」
『今のところないはず』
土曜日が一葉達とお泊りとしても、日曜日はこれといってなかった
「一応柊さんに確認するか、黒音は何も用事なさそうよね」
百合が横でブツブツと何か考えながら言っている、これは土日はもう俺の個人的な自由はなさそうだと悟った
「とりあえずお母さんにも話するから、夜に持ち越しね」
『あ、了解』
この場では決まらず夜に持ち越しなる、家に帰るまで百合は誰かとメッセージのやり取りをしていた
「決まったわよ、土曜日は柊さんの家に行ってきなさい」
『あ、わかった』
部屋でくつろいでいると、百合が入ってきた
「あ〜あと私は日曜日は真白ちゃんの家に遊びに行くね、黒音が遊びに来るから日曜日起きたら帰って来なさい」
『え、あ、はい?』
百合の口から出る言葉に頭が追いつかず聞き直した、土曜日はともかく日曜日の予定も決まっていた
「だから、日曜日は黒音が龍司に用事があるから来るって」
『そうなの?で、百合は霞の家に?』
「パールと散歩でも行こうかなって思ってね」
百合にしては珍しいと思ったが、先程から色々と入ってくる情報に混乱する
『とりあえず土曜日は一葉達の家にお泊りで、日曜日は朝帰って来て桜と会えばいいんだな』
「うん、そうね」
『了解、そうなると一葉に確認しないとか』
百合が部屋から出て行ったので一葉にメッセージを送る、送ってすぐに返事が帰って来た
『土曜日のお泊りの許可出たんだけど、何時に行けばいいですか?』
「親が十時には出るのでその後に来て下さい」
『了解です』
「楽しみにしてるね!」
親が出る前に挨拶をしたかったが、その後に来てくれと言われたらとりあえず従う
(ちゃんと親に話してあるんだよな?)
少し不安になりながらメッセージを閉じる、明日は遅刻しないように夜更かしをせずに寝る事にした




