期末考査へ向けて
「期末考査での勝負はどうしようか」
朝六人で高梨家に集合した時に、期末考査の相談をした
「私は柊さんにリベンジをしようかなぁ」
「今回も、龍司君のために頑張ります!」
百合と一葉は、二人で競うみたいだった
「私達もしますか、龍司君を賭けて」
「いいわよ、負けないわ」
双葉と桜も気合が入っている、てか勝手にまた俺が賞品になっている
『俺と霞は赤点回避を目指そうな』
「うん、龍司君と夏休み沢山遊びたいから頑張ってる」
霞は今日は朝から元気そうだった。昨日は無事親が帰宅したらしく、充実した日曜日を過ごせたようだ
『霞、良かったな』
「龍司君がいてくれたから」
日曜日に関しては俺は何もしてないが、霞にとって何かが良かったらしい
「今度お父さん達が、龍司君に会いたいって言ってた」
『ああ、そのうち挨拶をしないといけないな』
俺達の関係については、不満がないみたいだが本心はわからない。一度顔を合わせてしっかりと話しをしないといけないと思っている
「さてそろそろ行きましょうか、今日は学校が終わったら皆で家に集合よ」
『ああ、了解』
霞と話をしている間に決まったのか、今日の放課後は高梨家で勉強会をすることになっていた
「じゃあ龍司君、行きましょう」
月曜日なので桜と共に登校をする、他の四人も少し離れたところで、期末考査について話をしているのが聞こえてきた
『へ〜放課後の勉強に、部室は使用禁止になってるのか』
「中間考査の時に、許可取らずに勝手に部室使ってた人がいたらしいわ」
『テスト勉強するなら、許可くらい取ればいいのにな』
「まぁ噂でしかないけど、そこの部活の部長と副部長のカップルがって言うのを聞いたかな」
『あ〜、そっちの話?』
詳しい話はわからないが、男女二人っきりで部室にいてもしかしたら声とか、そういうのが見られていたというパターンかもしれない
「私達も気をつけないとね」
『え、なんで?』
「そういう事があるかもしれないじゃない」
『そんな、まさか…』
完全に否定は出来なかった、もしかしたら今の一葉や霞ならありそうな気もしたからだ
(他の皆もいるし、ちゃんとした場所へ行くように誘導しよう)
一葉とは図書室でそういう事がありそうだったが、未遂で終わって良かったと思えた
『まぁその話は置いといて、双葉には勝てそうなのか?』
「得意教科がお互い別々だから、その点数しだいかしらね」
『なるほど、俺は苦手なとこを集中的にやろうかな』
赤点は回避出来るとは思うが、念の為わからないところは聞こうと思う
「そういえばその…龍司君は私が柊さんに勝てたら、してくれるの?」
『えっ!?』
朝からその話をするとは思わなかったので驚いた、というか桜がそっちの話を率先してするとは思わなかった
(さっきの部室云々も伏線だったのか?)
先程の話を思い出す、桜からそういう話が出るのは珍しいと思った
『桜ってもしかして、意外にそういう事好き?』
「ばっ、馬鹿!そんなこと、もないけど…」
桜は頬を染めながら顔を逸らした、意外にムッツリなのかもしれないと思った
『まぁ別に桜とも双葉ともしたくないわけじゃないよ、ただそう気軽に出来る事ではないと俺は思ってるだけだよ』
「そうなんだ」
桜がこちらを向いて笑顔になった、相変わらず顔はまだ赤いけど
『まぁ俺としては、勉強頑張ってとしか言えない』
「わかってるわ、勝って柊さんより先に龍司君に抱いてもらわないと」
『抱くって』
普段は大人しくしてるが、桜の本性はもっとそういう事が好きなのかもと思ってしまった
「それでは行きましょう」
放課後、桜達に声をかけられて教室を出て、百合達と合流をし下校をした
「行く前に飲み物とか買っていこうよ」
一葉が提案し、家の近くにあるコンビニに寄ってから向かう事にした
『とりあえず飲み物は、三種類くらいあればいいか?』
買い物カゴにお茶とジュースと炭酸飲料の三種類を二本ずつ入れた、各自二リットルはあるので六人で飲めば足りると思う
「私はこれ」
「これも欲しいよね」
各自食べたいものをカゴに入れて行く、チョコやポテトチップスなど定番の物が入っていた
『夕飯とか食べれなくなるから程々にした方がいいぞ〜』
「まぁある程度食べて、また次回へ残す事も出来るから」
勉強会も今日が初日で後三日する予定だ、霞の家でもするらしいがその時は勉強会だけでは済まなそうな気がした
(とりあえず今日明日は家でやると言ってるから、少し多くてもいいか)
大量にカゴに入ってるお菓子達を見て思った
『ただいま』
「お邪魔しま〜す」
「あら、おかえりなさい」
家に帰ると母がいた、俺も含めて皆知らなかったので驚いていた
『あれ?母さん早いね』
「ん〜、今日は少し早く終わったのよね、夕飯はお母さんが作るから楽しみにしててね」
「こんにちは龍司君のお母さん、本日は勉強会をするのでお家にお邪魔させていただきます」
一葉達が母に頭を下げる、母は気にせずに使ってねとキッチンへ移動した
「う〜、龍司君のお母さんがいるなんて聞いてないよ〜」
『いやいや、俺も知らなかったし』
「私も知らなかったわ」
百合も知らなかったのならどうしようもない、最近忙しかったみたいだし今日は夕飯を作ったらゆっくりして欲しいと思った
(様子見て何か手伝おうかな)
普段は遅く帰る母のために、何か出来ればと思った
それから結局三日間は高梨家で勉強会をした、双葉と桜はお互いに得意な教科を教え合い、俺と霞は百合と一葉にわからないところを聞いた
「明日は真白ちゃんの家で勉強会ね、夕飯も皆で食べて解散にしようか」
「お着替え持って行かないとなぁ」
「お姉ちゃん、龍司君に聞こえるよ」
(いや、聞こえてるんだがな)
聞こえてない振りをしたが、確実にこの前と同じく皆で風呂に入るつもりだと思った
(段々この状況に慣れていく俺が怖いな)
正直男して嫌なわけではないので、何も言わずに身を任せようと思う。皆とこうして仲良く過ごせるなら、男として俺は皆が楽しめる環境を作るのが俺の出来る事だと思った




