明けの月曜 2
『はぁ、見つからないなぁ』
金曜日に起きた事件後、土日は月曜日にどうしたらいいかをずっと考えていた
(まずはお礼を言いたいから見つけないと!)
いつもより早く起きて登校する、ニ階にある自分の教室に荷物を置いたらそのまま四階へ向かった
土日に妹に聞いてた一年生でも容姿が整っていると呼ばれている生徒を見て回ったが、皆年相応って感じで金曜日に助けてくれた人とは全然違う
妹の教室を覗いたら同じ部活の一年生の高梨君がいた
(なんだか眠そうに外を眺めてるな、寝不足かな?)
まだ登校してない生徒や朝の部活の生徒もいるみたいで全てがいるわけではない
(お昼休みまた来よう)
私は午前中の授業を受けるために教室に戻った
お昼休みにまた四階へ行く
四階に上がってすぐ高梨君に会ったが飲み物を買いに行くと言うので分かれた
その後もAからFクラスを何度も行き来したが見つからず、三年生が何の用だろうと聞こえてきて不審者に思われてるかもと自分の教室に戻った
(一年生なのは勘違いだったのかな…)
卒業した兄弟のお下がりのジャージで出かけていたパターンもあるかもしれない…
桜木高校のジャージは学年ごとに色が違い、去年の三年生の色が今年の一年生の色になる
(ラストチャンス!)
放課後もう少し見て回る事にした
LHRが終わりニ年生の階と三年生の階の廊下を端から端まで歩いてみたがやはり見つからなかった
(そんな簡単には行かなかったか、高梨君にも来てと言ったし部室に行こう)
今日のところは諦めて向かう事にした
部室に入ったら高梨君だけがいた
(真白さんはいない、高梨君しかいないから帰ってしまったのかな)
一年生の真白霞ちゃん、詳しく聞いたことはないがあまり人が…特に男性が嫌いのようだった
(高梨君は、あー寝てるのかな?)
朝教室を覗き込んだら眠そうにしてたのは覚えている
読書をしながら寝てしまったようで姿勢はそのままで足元には本が落ちている
(誘っておいて来るの遅くなってごめんね)
足元にある本を手に取り下から彼を見上げて見る
(そういえば初めてあった時もこうやって下から見上げたっけ)
自分の身長ではギリギリ届かないところにあった本を彼は当たり前のように取って渡してくれた
(そういえばその時も感じたのだけど、何か忘れているような)
下から見上げると目と髪の間に隙間が出来、何かが見えたのを思い出してくる
(近くで見ると…何かおかしい)
左右の頬に違和感を感じる…
そっと頬に触れると指の腹にざらざらしたものが付く
頬を触った手でそっといつもは目元を隠している髪をどかしてみた
『う、嘘っ…』
そこには金曜日に見た彼の特徴的な泣きぼくろがあったのだ




