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霞と 2

『さて、上がろうか』


霞と暫く湯船に浸かり、先程言われた事が気になって出ることにした


(時間も残り少ないしな)


霞と過ごせる時間も後三時間ほど、風呂場に設置してある時計を見て時間を確認した


「うん、出よう」


霞と共に風呂から出て身体を拭く、目の前で俺に見られているのを気にせずに拭く霞が凄いなと思った


「髪を乾かしてから行くから、部屋に入ってて欲しい」


『了解、先に行ってるな』


服を着てから先に霞の部屋へ向かう、一葉の時の事があったので部屋の前で待たずに先に入っておく


(片付いてるな)


前回来た時と違って部屋に入れるつもりだったのか、綺麗に片付いていて四人で使えるくらいの、少し大きめのテーブルが出してあった






「お待たせ、ドア開けてもらえるかな」


『あ、今開けるよ』


霞を待っていると、部屋の外から声がかかった


「龍司君、ありがとう」


『霞、それって』


霞の両手が塞がってる理由も気になったが、最初に目に入った物が気になってしょうがなかった


「スクール水着+エプロンもありだったけど、こっちにした」


『いやメイド服って、この前の誕生日のか』


「うん」


給仕をするメイドさんかの様に可愛い姿をした霞が両手でお盆を持っており、その上にはケーキが二つとコップにジュースが入っていた


『ん?スクール水着+エプロン?』


「そういうのが好きな人もいるっていうから」


『お、おう、そのうちな』


皆で風呂に入った時の水着の事だろう、俺にその趣味はないが、想像すると気になったので今度見せてもらうことにする


「とりあえず、これ食べよう」


霞がテーブルにお盆を置くと、俺と霞の二人分をそれぞれ座る場所の前に並べてくれた


『ああ、これどうしたの?』


霞と向かいあって座り、ケーキを見て確認する


(絶対安いケーキじゃないだろ)


見た目は苺のショートケーキだが、あからさまにそこら辺で売ってるようなものじゃないとわかる


「今日、誕生日」


霞が目の前のケーキに視線を送っていたが、そこから俺の目を見てそう言った


『え!?ああ、霞が?』


「うん」


霞は俺と一緒に食べれる事が嬉しいのだろう、頬を染めて微笑みながらケーキを見ていた


(うぁぁぁ、俺は馬鹿だ…)


霞達に自分の誕生日を祝っておいてもらいながら、彼女達の誕生日は知らなかったのだ


『ごめん霞、俺知らなくて…』


「誰にも言ってなかったから、だから龍司君と二人になれた」


霞がわざと皆に言わなかったのは、俺と二人っきりになるためだったのは理解した。だけどそれを皆で祝えないのは辛いと思った


『霞の家族とかは?』


「あまり期待してないけど、明日は帰ってくる予定」


この前の日曜日の事もある、今日がなければ誕生日も一人だったのかもしれない


『皆に言えば良かったのに、それに俺プレゼント…』


「龍司君と知り合って初めての誕生日は二人が良かった、それにプレゼントは…」


霞が真っ直ぐ俺の事を見ている、その言葉の意味を俺は理解出来たと思う


『プレゼント、それでいいのか?』


「うん、一生忘れないから」


『別に今日限りではないしな』


「これから沢山する、でも初めては今日の一回だけ」


やはりそういう意味らしい、霞が望むなら今日の誕生日プレゼントはそうする事にしようと思う


『わかった、まずはケーキを食べよう』


「うん」


『それと霞、その服は…』


「このままでいい」


霞はメイド服のままでいいと言う、いやもしかしたら脱ぐつもりなのかもしれないが


『初手からマニアックなプレイをしたいと?』


「嫌?」


『いや…そんな事はないけど』


俺からすれば何故この格好なのかがずっと気になってはいるが、もしかしたら俺をその気にさせるためのアピールだったのかもしれない


『うわ、やっぱ美味いなこれ』


「毎年ここのケーキを食べてる、でも人気だから予約はした」


霞に聞くと、名前は知っているが俺は食べた事のない有名な店の物だった


甘さで誤魔化さないクリームと、苺も三種類くらい使われているのか味がなんとなく違うと感じられる


(いや甘いのと酸味があるのとで種類が違うな)


ケーキを食べているだけなのに、甘さや酸っぱい感じの刺激が舌を楽しませてくれる


『ありがとう霞、これ凄く美味しかった』


「良かった、じゃあ私も食べて」


霞も食べ終わり俺の横に来る、腕に抱きついてきたので頭を撫でてやる


『本当にいいんだな?』


「うん、楽しみにしてた」


二人で立ち上がりベッドに移動する、先に寝転んだ霞の足から上のスカートの中身が見えたが、下着をつけてなかった


『か、霞さん?下着は?』


「するつもりだったから着けてない」


風呂場で見たこともあるから初見でないとはいえ、それ以外の場所でモロに見る事になるとは思ってなかった


『霞は積極的だな』


「龍司君にだけだよ、来て」


残り時間は二時間ほど、霞との初めてはゆっくりと思い出に残るようにしたいと思った










「それで感想は?」


『いや、俺のセリフじゃないかな』


先程までしていた行為が終わり、霞は俺の胸に抱きついていた


『メイド服を着た霞としたって意味なら、最高でした!』


霞が脱がせなくていいと言うからそのまましてしまったが、正直興奮してしまった自分がいた


(メイド服が良いっていう理由がわかったかも)


本来の意味は違うのかもしれないが、俺は今日の意味では最高だと思った


「初めてはやっぱり痛かった、でも龍司君とできて幸せだった」


頬を染めながら、俺の顔を覗きこんでキスをしてきた


「もっといっぱいしたい」


『今日はもう時間ないからな、またそのうちしよう』


「残念」


初めてだったんだし身体を休めて欲しいと思う、霞は身体が小さい方だし負担も大きそうと思うのは俺の勘違いなのだろうか


「帰る時間まで一時間もないね、寂しい」


『明日また会えるからさ』


「うん、今日二人で居られて良かった」


霞は甘えるように首に吸い付いてくる、わざとキスマークを付けてる気もしない事もないけど


『それ付けるれるとまた皆が騒ぐからなぁ』


「誕生日だから」


『それを言われたら、何も言えません』


今日だけは好きにさせてあげようと思った、霞にとって一年で一日しかない大切な時間だ


残りの時間はずっとベッドの上で抱き合っていた、霞が俺の温もりが欲しいと言って離れなかったから








『じゃあ、また明日な』


「うん、寂しいけどまた会えるから」


寂しがる霞を抱きしめてキスをした、霞が俺を抱きしめる力が強く感じたが、帰る時間を気にしてくれたのか少ししたら緩んだ


「私も龍司君と特別な関係」


そう微笑む霞は色気があり、少し前にした事を思い出させる


『またしような、それまで我慢だぞ』


「うん、楽しみ」


そろそろ時間が厳しいので霞の家から離れる、少し歩いてから振り向くと霞はずっと俺を見送ってくれていた








「龍司君としました」


帰宅してすぐにスマートフォンに通知があり、六人のグループメッセージを開くと、霞からメッセージがあった


『えぇ!?』


「真白さん、こっちじゃないよ」


「あ、間違った」


一葉に言われ霞がすぐにメッセージを打つ、百合に聞くとそういう情報の共有をしてると言っている


『そ、そうなのか』


「五人でしてる方と間違えたのかもね、それか残りの二人に発破をかけたのか」


当人としては皆に知られて恥ずかしかったりもするのだが、そういうものだと百合に言われたら何も言えなかった


(そういえば、霞の誕生日の件どうしよう)


プレゼントもそうだが、可能なら土曜日にでも皆で祝ってあげたい


(後で相談するか)


寝る前に風呂に入るように言われたので風呂に入り、今日の事を百合や母に報告して寝た


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