16話二つの接触
主人公サイドとボードゲーム部サイド両方が警察と接触する話
翌日。
東京の月城学園のボードゲーム部。
彼女達が黒い手形について調べるために、カフェに集まっていると。
遅れてやって来た恐神は慌てた様子だ。
「皆さん、これ見て欲しいのだけど」
自身のスマホのSNSのDMを見せながら彼女が言う。
「あのこの前投稿の合ってアドバイスした大金持ちの月見里家の子。來加ちゃんからメッセージ来たんだけど」
「これは緊急みたいだね~」
美郷が察したように発した。
「内容を見てみましょう」
部長の小鳩が言って、早速内容を見ることに。
『別荘に逃げれば黒い手形から逃れられると思っていました。ですがそうではありませんでした。このままでは私や家族ももうヤバいかもしれません。添付の別荘の場所の行き)』
「信頼して場所教えてくれた見てぇだし、行くしかねぇな」
不知火が行く気満々に力強く発言した。
「アタシも同じよ」
涼風も信頼して貰えていると思い残したのだからと、賛成のようだった。
「小鳩部長、私も行ってみたい。行かなきゃ駄目だ」
恐神がスポーツドリンクを飲んでいた小鳩に頼み込んだ。
「皆もこう言ってるよ、断る理由ないやね~」
いつもの軽口ながら真剣な眼差しで小鳩に訴えた。
「ええ、勿論です。行きましょう。南軽井沢の別荘地へ」
早速お財布や交通ICカードを用意してから東京駅に向かう。
北陸新幹線『はくたか』で約1時間20分で軽井沢へ到着する。
『はくたか』の6号車の5を三人掛けと二人掛けに別れて購入した。
ホームは蝉の大合唱で煩い。
何より朝から厳しい暑さに、汗を吹いても吹いても止まらない。
新幹線を待つこと30分ちょいして、22番線に乗車する『はくたか』が入ってきた。
6号車の乗り場から五人は乗り込んだ。
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時を同じくして海衣と京花は、ここ最近の黒い手形に関する情報を頼りに広島県まで来ていた。
「確か月見里家って豪邸でその様なものを見たって話が有ったみたいだね」
「豪邸ってだけで緊張するよ」
平然そうに話す海衣と違い、京花は緊張した面持ちだ。
まだ着くまでは時間が掛かると言うのに。
とは言えど、庶民からしたら緊張しない方がおかしいのかもしれない。
二人は福山市へ向かう。
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軽井沢駅に到着した月城学園のボードゲーム部の五人は、西武観光バス乗り場の方に足を運んだ。
1時間程時間がある為、うさぎの森という洋食のお店で洋食ランチを済ませた。
会計を済ませてお店を出てからまたバス停に戻る。
しばらくしてバスが到着して、バスに乗り込んだ。
バスに揺られること20分ちょい。
南軽井沢へ到着。五人はバスを降りていく。
軽井沢駅の方とは違い、山方面もあるが自然豊かなだけあって、夏と思えないほど涼しい。
蟆子や蚊が多いことを事前に調べていたから。
五人は長袖を着用して別荘の方へと歩いた。
「ここみたいですね」
一際大きな別荘の前で部長の小鳩が足を止めて呟いた。
車がある。
しかし穏やかな空気だはないことが伝わって来ていた。
「皆さんはここで待っててください」
部長の小鳩がそう指示を出す。
インターホンを押し、暫く反応が返ってこず、恐る恐る別荘の中へは行っていく。
別荘に入ってダイニングに入った所でメイドと思わし人や男性が倒れているのを発見し「ひいっ…」と小さく悲鳴を上げる。それから一度別荘の外に戻っていく。
別荘から戻ってきた小鳩を4人が迎え入れると。
「駄目でした。もう手遅れで」
「間に合わなかったぜ」
小鳩の報告を受けて真っ先に不知火が反応を示した。
「警察を呼んどくね~」
スマホを取り出した美郷が口にし、通報を行う。
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広島県の福山市にある月見里家の豪邸の前に来ていた。
どうやらここ数日は当主の家族と数名の使用人が別荘の方に行っているようだ。
豪邸に残っているのは留守番をする使用人達だけである。
豪邸のインターホンを二、三度鳴らすも誰かの出てくる気配がない。
「嫌な予感がする」
海衣が言い、京花も頷く。
開いた門を潜って、二人は豪邸の敷地内に足を踏み込んだ。
重い作りの玄関ドアをそっと開けて、お邪魔しますと言って入っていく。
進んでいった先で横たわる執事服の老人を発見し、近くにはメイド服の女性が数人倒れていた。
「ひっ…」と海衣の悲鳴が漏れてしまう。
まあ、無理もない。
死体を見付けてしまったのだから。
京花が代わりに広島県警に通報した。
暫くして広島県警の刑事がやってきた。すぐに別荘の入り口に立入禁止のシートを貼っていく。
鑑識が並べられた遺体を調べ、死亡解剖に回すが死因の特定には至らず。
ただ黒い手形が彼方此方に付着しているだけと、不審死と判断されてしまう。
第一発見者の海衣と京花が聴取を行う。
「私と京花は黒い手形を追っていまして。此方の豪邸にその手形が現れたと言うことで調べに来たらあんなことに」
「黒い手形だと…」
広島県警の四十後半位の強面とさの刑事が呟き、何かを見始め…
「呪いなんて存在はしないが、確かに同一犯による犯行みたいな事件は起きているな」
京都、兵庫、名古屋、東京で似たような事件が起きた記事を見付け、強面の刑事が呟く。
京都府警を本拠地に合同捜査本部が行われていることを聞き付け、強面の刑事が上に駆け寄って広島県警の参加の許可をもらう。
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南軽井沢の別荘の前に長野県警の刑事達が通報を受けてやってきた。
「通報をしたのは皆さんですね」
東京の月城園のボードゲーム部の彼女達に、話を窺う。
「はい」
「どういったご用件だったのかな? 」
広島の女性刑事の質問に。
「それはこれを見たからです」
恐神が自身のスマホを開いて、SNSのDMを見せて言う。
「こんなメッセージが届いたんです」
『別荘に逃げれば黒い手形から逃れられると思っていました。ですがそうではありませんでした。このままでは私や家族ももうヤバいかもしれません。添付の別荘の場所の行き)』と。
「それと彼女の投稿のこれも」
恐神がDMを閉じて來加のした投稿を女性刑事に見せた。
黒い手形が玄関ドアに付いた写真と共に、コメント欄の自分と來加の遣り取りが残されていた。
「おっと、ガイシャの携帯に電話が」
長野県警の長身で若手のイケメンな刑事が報告し、電話に出る。
『はい、もしもし』
『こちら月見里劤平さんの携帯で間違いないですね。私は広島県警の者なんですが』
『え、奇遇ですね。僕も長野県警の阿智です。実はこの別荘の持ち主が不審死をしまして』
『そちらもか。実はこちらでも同じことが起き来てな。実は此れから、同様の事件が起きていて合同捜査本部のしかれた京都府警の方に行くとこでして』
広島県警の強面の刑事が阿智にそう伝えた。
「軽井沢警部。我々もその合同捜査本部に参加してもらえるように上に駆け寄って貰えませんか」
長野県警の長身でイケメンの坂城が左の首元に黶のある軽井沢に相談を持ち掛けた。
京都府警での合同捜査本部に長野県警も正式に加わるのであった。
次回主人公サイドと京都府警接触




