13話 接触
ネットを通じて接触する話
7月のに三週目の月曜日。
終業式を終えたボードゲーム部の5人は、ファミレスで昼食を済ませた。
食べ終わってから、ネットで黒い手形についての情報を漁っていた。
すると一枚の新たな写真が家主の娘らしき人物のSNSで見付ける。
「皆さん、これ見てください。この月見里 來加さんと言う方の家に表れたと」
「ここ超豪邸のとこじゃねーか。ここが次にヤバいのか」
見せられた写真に真っ先に反応したのは不知火のようだ。
「阻止できたら良いんだけど難しそうだね~」
と軽口ながらも表情は険しい美郷が云う。
「早速この投稿にコメントしてみましょ」
恐神が言葉を発し行動に移す。
投稿のコメント欄。
『突然のコメント失礼します。初めまして。私達黒い手形について調べているのですが不思議な少女を見ませんでしたか』
と恐神がコメント欄に書き込んだ。
リプライにコメントして1、2時間が経過した頃返信が返ってきた。
『コメントありがとう御座います。はい、青いリボンの付いたセーラー服に、青いスカートを履いた小学生位な見た目をした少女を、昨夜晩餐の最中に見ました』
恐神が少し経ってからコメントを返す。
『実は私達その少女について調べていまして。存じ上げているかもしれませんが、相次いで起きてる黒い手形の着いた奇妙な事件。それと関連していると考えていまして』
そうコメントすると。
『探偵さん?』
そのコメントに恐神が瞬時にコメントを返した。
『否、私達は東京にある月城学園のボードゲーム部の者なんですけど。部の顧問の先生も同じ被害に遭ったから調べているだけです』
とコメントを返す。
『あの少女は何なのでしょうか』
その返信に少し経てから恐神が返した。
『私達もそれか何なのかは正直分かりません。ただ恐ろしい霊なのは間違いないです』
と來加から返ってきたコメントに返信する。
『色々教えて下さりありがとうございました』
恐神にお礼をリプで言った來加は、会話を終了した。
「どう対策するのでしょうかね」
涼風が呟く。
「栗花落先生は対策してああなったんだよね~」
軽口ながらも悄然とする美郷。
「オレらじゃなにもしてやれねぇしな」
不知火の言う通り――一女子高生の彼女達に出来ることなどもうない。
一般人なのだから。
「困りまった」
涼風が困り顔で言った。
「祓おうとしたら余計酷いことになりますしね」
部長の小鳩が言う。
彼女の言う通り、顧問の先生がそうだった様に被害を拡大してしまうだけだ。
「家を開けていれば助かりませんかね」
と恐神がボソッと言葉を発する。
それから一先ず話し合いを一区切りして、会計を済ませてファミレスを後にした。
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月見里家の豪邸。
教えてもらったことを家族に話し、霊媒師を呼んだのだが。
「済みません。月見里様のお願いでもこれは私にはどうにも出来ません」
門を潜って玄関の方に向かうなり、玄関ドアに着いた黒い手形を見て霊媒師は断言した。
「そこをどうにかして貰えませんか」
妻の茂七子が霊媒師に一縷な望みを託すも、
「命に関わることなので。済みませんが」
もう一度謝ると、霊媒師は踵を返して豪邸の出口の門の方へ向かい、帰ってしまう。
「けど、お父様。明後日から軽井沢の別荘へ行くから助かるんじゃないでしょうか」
「うむ、確かにな。家にいるのが危険なだけで外は安全かもしれない」
「使用人も数人行くから何かあっても」
と茂七子が呟く。
`この家にいなければ安全'という思い込みをしてしまう。
逃げ切れると思い込んでいるのが、もう浅はかな考えだと気付く者はいなかった。
次回は色々




