11話 謎深まる
久し振りの最新話
まだまだ謎だらけ
黒い手形について調べ始めたボードゲーム部の五人。
「あのこの少女につて知りませんか?」
先ずは身近なクラスメイトに尋ねた小鳩。
あの後写真に映り込んでいた少女を、絵の上手い涼風が描いていた。
「いや~見たことないね」
「やっぱりそうですか」
「力になれなくてゴメンね。顧問の先生だったみたいだから辛いだろうけど、あんまし変なことに巻き込まれないでね」
最初に尋ねた隣の席の堀谷は、見せられた絵の少女に心当たりがないらしく。力及ばずと謝るも小鳩を心配してくれた。
続いてクラスでもオカルトに精通している荻沼に、涼風の描いた少女の絵を見せてみると。
「否、詳しくは知らない。けどその絵の少女からは強い憎悪を感じる」
萩沼はその絵の少女を観察しながら何かを感じ取っているようだ。
その時、何かを見たのか彼は逃げるように何処かへ消えてしまった。
(何があったんだろう)
と小鳩は首を傾げるだけで何が起きていたかは知らない。
暫くして栗花落の代わりに臨時で担任になった美術の薬袋がやって来て、騒いでいた生徒やお喋りに花を咲かせていた生徒も次第に席に戻っていく。
それからホームルームが始まった。
ホームルームは大したことがなく少ししてから一限が始まった。
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会社の先輩だった波瀬の住んでいた兵庫県内にあるマンションの住人に海衣と京花は話を聞きに来ていた。
先ずはお隣の部屋の日矢川宅から。
ピンポーン。
少ししてから中年痩せ型の女性が出てきた。
「どちら様ですか」
優しい声音で尋ねて来た。
「お隣の波瀬さんについてなんですけど。あの事件が起きる前に何かおかしな事があったとかありませんでしたか?」
「刑事さんにも訊かれましたが。否、何も。ただ不思議に思っていたので納得しました。波瀬さん中々黒い手形が取れないって言ってたのに消えたことを不思議に思っていたので」
やはり日矢川も不思議に思っていた様だ。
波瀬は除霊が上手く行ったと思っていたようだが。
「あ、少女を見たって話は聞いたりは」
「聞いたことありませんね」
ハッキリと言われてしまった。
どうやら本当にしらないようだ。
「悲鳴なら聞いたんですけどね。亡くなる前後かな、」
(悲鳴を聞いた直後に何かあったんだ)
と海衣が思う。
「ありがとうございました」
一礼して踵を返し京花のバイクの方へ向かった。
バイクに二人は乗り込み走らせようとするも上手く動かすことが出来ない。
京花はお札を取り出すと収まった。
二人は今度こそバイクを走らせて次の現場の名古屋に向かう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
他県と合同捜査を始めた京都府警の四月一日警部は、被害者の周辺を重点的に調べ、サイトについても調べていた。
このサイトに関しては幾つかの噂を小耳に挟んだ。
「何!? 何度も削除されているやと?」
管理者アカウント不明ではあるが何度も通報されていたことが判明。
しかしすぐにサイトが立ち上がっていることも。
合同捜査本部となった会議室のホワイトボードに、若手刑事が綺麗な字で書き込む。
野次馬を撮った写真の中に奇妙な影を見付けた四月一日警部。
その影が、次第に人の形になっていくことに気付き後退る。
「どうしましたか、四月一日警部」
兵庫県警の女性刑事が異変に気付いて四月一日に訊ねた。
すると彼は写真に映り込んだ影が動いたと言う。
しかし―――
「何もないじゃないですか。日々の捜査での疲れで幻覚でも見たのではないでしょうか」
ただの写真だと伝えると同時に四月一日の体を心配してくれた。
「気のせいだ。何でもない」
改めて写真を見直してみると、ただの写真であった。
疲れによる幻覚かと四月一日も思う。
合同捜査本部では、各県の捜査の現状を報告し合うが分かっていることが少なく謎だけが深まっていく。
黒い手形、そして少女を調べる其々に不可解な現象が起きていることだけは確かのようだ。
「それと我々警察以外にこの事件を調べている二人がいるようです」
兵庫県警の女性刑事がそう報告した。
「探偵やろか」
京都府警の強面の中年刑事が問うが、
「どうやら違うようです。彼女達が調べているのは`少女について'とオカルト的な事を訊ねていたそうです」
「くだらん。確かにオカルトチックな殺され方ではあるが、呪いや幽霊などと言った非科学的な者がホシだ有るわけがないだろう」
兵庫県警の女性刑事に対して、本部長は現実的なことを言う。
こうして捜査は難航していく。
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放課後になるまでクラスメイトに聞き回っていた小鳩だが、誰として絵の少女の事を知っている者は一人もおらず。ボードゲーム部の部室に向かう。
部室には既に不知火と美郷、涼風が来ていた。
「私の方でも聞いてみたけど、全然駄目だったよ~ 変なあ反応していた人はいたけどね」
一年の美郷が軽口ではあるも、力及ばずと言った反応を見せた。
「オレの方でもクラスメートに少女のこと訊き回ってみたんだけど、成果は全く。黒い手形に関しても同じくだ」
男口調の不知火が悔しそうに伝えた。
「私同じく」
三年の涼風が力無く言う。
「皆さんもですか」
部長の小鳩が呟く。
そこへ栗花落に恋心を抱いていた恐神が遅れてやってきた。
「クラスメートに聞きましたが涼風先輩に描いて貰った少女を見せましたけど誰も知らないって。それどころか見たことないって」
恐神も朝からクラスの子に訊き回っていた。
しかし成果はないらしく。
「このまま学校だけの範囲で調べてても何も分かりませんから、ネットの方を使って調べてみましょう」
部長の小鳩が提案する。
「良いね~。そうしよう」
「私もそれに賛成します」
「オレもそれで良いぜ」
可否を等と全員が賛成のようだ。
「では、これからはネットを使うと言うことで」
と言って情報を掻き集める集めるのであった。




