2/11
猫眺めるは今この世界
短い
「せい!」
「うおお!?爆発した!?」
僕はタイマー、ちょっと日本語とかが喋れるだけのただの猫。で、そこで騒いでるのは神様らしきお兄さん、とそれに襲撃を仕掛けてるご主人様の空路 音衣子、こっちは普通の人間の女の子だよ…たぶん。
「タイマー、それこっちに蹴飛ばしてください!」
「はーい」
取り敢えず言われた通りに爆撃をモロに受けたお兄さんの足元に落ちていた端末をご主人に向かって蹴飛ばす。
「おい、なんなんださっきから…イレギュラーばかり起きやがる……」
「ご主人がごめんね、急に異世界に行くって騒ぎだしてさ。」
「喋る猫も普通じゃないけどな!?」
「……これで、ヨシです!タイマーもこっちに来てください!」
「はーい」
「あっちょ、待ちやが……」
「空間転移装置、起動!」
───その直後、僕の視界は暗転した。