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ねぇ、君のいとしい声を

作者: 秋葉竹


ひさしぶりに、

君のいとしい声を、聴く


いつのまに、

君はそんなに悲しげに

微笑むように

なったのか



君は見た目は、

むかしのままの、

笑顔でにっこり、

笑っているけど


瞳の、奥に、黒く、濁る

光がすこし大人びて、

僕は、すこし、ひとりだけ

とり残された、こどもみたい


嫌なことでも、あったのか

泣きそうになる、悲しげな

ほほえみを、撫で、抱きしめて

軽く奪ってしまいたくなる


鼻の奥まで、ツーンとする

こどものころ の

大泣きみたいに


君の笑顔を、みてると

ねぇ?



なにか、あったの?

頼りにならない

僕には

話せない、かな?



星が

ひとりで、

空高く、

遠く、遠くで、

ないている


ないている、のか?



桜のほほえみ、

風に流され、

桜のくちづけ、

無邪気なぐうぜん、

桜並木を、雨の中

君に逢うため

みちゆく夕べ


桜、ちる、ちり、

坂道へ落ち、

雨は流れて

はなびら流れて


そのまま街まで

しっとりと

堕ちゆく真夜中午前二時


そこに、

光は、

あるよねぇ?




ただ、目が覚めた、

桜の夢みて。

愛だと思う、

春らんまん。


ただ、なりたい、だけの、恋人、

でも、なれない、のかよ、どうして?



ひとすじの

光も射さない

路地裏で

小さく愛は微笑んで

君のことだけ想いだし

君との暮らしを想いだし


真夜中に

夢から覚めて気がついた

僕は寝ながら

泣いていた

カラッカラに乾いた心に

美味しい水を流しこむ

上半身は裸のままで

口から溢れる水が胸まで

流れる軌跡を

ひんやり感じる


そして

愛は

どこにいる?


なにかしら

楽しいことをさがそうか


縛りつけてる義務感と

棄て去る恐怖を

手離して


まっ正直に言って、いい?



もう一度、


君の声が聴きたい、な

って















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