【登場人物紹介 Ⅲ】
【登場人物紹介】
【ディストピア】Side
・主人公
結代 虚華/ホロウ・ブランシュ/ヴァール (16歳)
『七つの罪源』の主『歪曲』のパンドラの秘書になったことで三足の草鞋を履いている少女。
最近溜息が増えたと、パンドラと「エラー」の二人に言われたのが一番の悩み。
パンドラが用意させた茶菓子が美味しくてお肉が付いたと言われることを密かに恐れている。
黒咲 臨/ブルーム・ノワール (16歳)
黒髪の中性的な美少年から、黒髪の女装癖のある美少年にジョブチェンジを果たす。
本当は、糸を操る為の装備がその可愛らしい衣服に織り込まれているせいだが、それを教えることが出来なかったせいで、虚華や雪奈から可愛らしい服をプレゼントされた時は、心の底から頭を抱えた。
緋浦 雪奈/クリム・メラー(16歳)
虚華のもふもふがないと安眠が出来ないことに気づいた雪奈は、魔術の研究の片手間に、だきまくらの存在を開発することに成功。その外側に虚華の絵を描けば、一緒に寝られることに気づいた天才は、絵の練習まで始めだした。
最終的には「エラー」に書かせたが、彼女の顔が思いっきり引き攣っていたのは見るまでもない。
【フィーア】Side
【探索者関係者】
白月 楓 (16歳)
ヰデルヴァイス──「罪と罰」(crime & Punishment)の持ち主。
しのが意識不明の重傷で苦しんでいる間、学校を休んでまで看病をしていた。
意識を取り戻してからは、透をどうやって始末するかを考えているようだ。
紫野裂 しの(しのざき しの) (16歳)
紫のセミロングがチャームポイントの少女だが、夜桜透にヰデルヴァイスの「スパクトロギア」を奪われ、その腐敗の力を利用され、意識不明の重体になる。
楓が看病してくれたお陰で、一命を取り留めたが……。しのに笑顔が戻ることはなかった。
【自分の知らない知り合い達】Side
夜桜 透 (16歳)
ヰデルヴァイス「スパクトロギア」のせいで豹変したのか、それとも本来の性格が出てきたのかは分からないが、虚華のことを異常なまでに愛していると宣言し、「愛しい君」とまで呼ぶようになった。
既に人間としての生を終えているのか、ヰデルヴァイスを心臓に突き刺して異形化している。
赤黒い髪の二人を連れて逃亡したが、彼女らの詳細は未だに不明である。
結“白” 虚華/「エラー」 (16歳)
ディストピアに暮らしていた虚華とは対称に、「喪失」の面々とは丁寧に接することで友好関係を気づいていた知的少女。
最近はツッコミ役になったり、凄まじい天然ボケをかましたりと、想定していたものと別方向で虚華の気苦労が絶えないようになってしまった元凶。それでも虚華は、彼女のことを信頼している。
──だって、私は彼女なんだもの。
葵 琴理 (14歳)
「エラー」の知り合いで、光の当たり方で緑にも見える髪と瞳をしている少し焼けた肌の少女。
小等部の頃から鍛冶師の道しか視界になく、ディストピアの琴理の様に医療術が使えるかは怪しいが、もしかしたら使えるかも知れないと、「エラー」は思っているらしい。
彼女の作る武具は、ブランド物と同程度の価値があるらしく、そういったコレクターが自身の武具を買い漁ることをよく思っていない。
【七つの罪源】Side
『歪曲』のパンドラ 年齢不詳
世界に仇なしたとされる七人の犯罪者を擁する集団『七つの罪源』のリーダー。
虚華をヴァールと名乗らせ、仲間に取り込んだことで、八人所属していることになっているが、特に気にしていないようだ。
最近は虚華が持ってくる洋菓子がお気に入りで、一番好きなのはミルクレープである。
美味しそうに頬張っている時は、年相応の見た目と一致するが、離すと雰囲気を瓦解させる。
『禁忌』の禍津 年齢不詳
『七つの財源』の参謀役にして、リーダーの制御役。
他にも、メンバーの不満や相談事は、リーダーの耳に入る前に、大体がここで処理される。
そのせいで、パンドラはたまに拗ねる。そのパンドラをあやす為にヴァールの参加を認めた。
『虚飾』のアラディア 年齢不詳
事あるごとに気色の悪い笑いを挟んでくる二十代前後半の見た目の女性。
目の下の隈や、不健康そうな体型、話し方や趣味、服装を改めれば、まともな人間に見えなくもないなと、禍津からは言われているが、変える気は更々無いようだ。
パンドラを以前から好いていなかったが、虚華のことは気に入っているらしく、ヴァール参加を一番喜んでいたのは、彼女である。ヴァールが来てから、少しだけ隈が減った気がする。
『寂寞』のルウィード 年齢不詳
特徴的な喋り方をする、身なりの整った大人の女性の見た目をしている。例にももれず、彼女も姿を自由に変えることが出来るので、この姿がデフォルトなだけで年齢などは一切不明。
辛いものに目がなく、話し方が大変特徴的なのでおっとりとした雰囲気のお姉さんの姿は人里で辛いものを食べに行く用の姿になりつつある。
味覚が人間よりも鈍感なので、激辛料理ぐらいが丁度いいと言いながらチャレンジ物を制覇している。
『忘我』のタナトス 年齢不詳
言葉を放つことで、他者を蝕む災禍を持っている。彼に言葉を放たれた相手は黒い炎で身を焼かれ、最終的にはその一連の記憶を全て消去されるらしい。臨には善意で記憶消去を試みたが、余計なことをするなと満場一致のお叱りを受けたため、暫くは瞑想をして過ごそうと心に決めたのである。
五章では、透が本性を剥き出し、パンドラ率いる『七つの罪源』のメンバーが数人登場しました!
大変なことになる前にジアに戻ったほうが良いよという警告を受けた虚華は急いで、ジアに戻りますが、どうなるか!! 次回、第六章 蒼の区域編。お楽しみに!!!