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【登場人物紹介-Ⅶ】



 【登場人物紹介】


 終わったはずの煉獄【ディストピア】Side

 

・主人公 

 結代虚華ゆいしろきょうか/ホロウ・ブランシュ/No.0「虚妄」のヴァール (17歳)

 

 民衆の感情を簒奪し、世界を管理しようと目論んでいる中央管理局(セントラル)から逃げてきた少女。

 新たに仲間になった鎹里乃に振り回されている被害者第一号。

 最近は一緒に行動することが増えたせいか、イズに睨まれることが増えており、何故かそこにパンドラマで加わって「ホロウ奪取した委員会」を結成していることを知った。

 そんな事言われても、こっちだって絡みたくて絡んでいるんじゃないんだよぉと弁明しても、禍津からは鼻で笑われる始末。

 幾許か成長した虚華は、眼の前の真実を見紛う事なく見ることが出来たかもしれない。


 『正直助けて欲しい。楽しいし、充実してるけど、本を読む時間が欲しい』


 

 


 黒咲臨くろさきのぞみ/ブルーム・ノワール (17歳)


 虚が居なくなってから実質的な「喪失」のリーダーを努めている苦労人。

 依音の反応を見るに、琴理が死亡したことを知り、楓の反応を見て、しのが死んだことを悟った。

 避けられぬ仲間の死に、かつての虚の苦悩を追体験している気分になった臨は苦悩する。

 そのせいか、より女装技術を学び始め、ついには「喪失」内一の美女だと囁かれることに。


 お陰様で時折、雪奈にボコボコにされている所を目撃する。非常に不憫な少年だ。



 『ボクが一体何をしたと言うんだ……。勘弁してくれ……』

  


 

 緋浦ひうら 雪奈せつな/クリム・メラー(16歳)/緋浦ひうら 雪奈せつな


 中央管理局が人格逆転理論を提唱する元となった第一人者。

 当の本人は一切望んでいない蘇生のせいで世間を騒がせた事に申し訳無さを覚えながらも、未だにクリムに身体を返せないのを、安堵と不安の狭間で苦しみながら、臨をボコボコにしている。


 自分が臨の事を嫌いになれないで居る自分の嫌いになりそうになっていたが、それを当の本人によって解決させられたせいで、臨の事が好きになりそうになっている。

 しかし、朴念仁である臨からは暴力を振るう女だと若干避けられている事から、暴力が加速することを、臨はまだ知らない。


 『てめぇ……どうしてあたしを避けるんだ!……え?あたしのせい……?』

 

 

 

 出灰依音いずりは いお/No.Ⅷ「    」のイズ(15歳)


 灰色の髪に、灰色の瞳。フィーアには存在しない黒縁のメガネを掛けている。

 腰には、琴理が初めて改造した中央管理局の標準装備である剣に魔導杖の機能を搭載したのを未だに愛用している。

 改めてパンドラから番号を振り分けられた時に、ホロウの次の番号だと思っていたのに実際はアラディアだった事を知って、二日ほど寝込んでいた。

 二つ名も暫く考えさせてくれ、と空白にされていることから「   」のイズと名乗っている。


 最近は頻繁に蒼の区域に出掛け、ホロウ以外との交友関係を築いていることを知り、安堵するホロウだったが、その友人達全員からお姉さんですよね?と言われたホロウは、後日イズに説教をしたとか。

 勿論、理論武装したイズに勝てるわけもなく、こてんぱんにされたそうだが。

 


 『貴方は私に姉なの。そこに偽りも間違いもないの。いい?』

 『いや、良くないよ!?』

 

 

 葵薺あおいなずな(17歳)


 琴理を彷彿とさせるような薄い群青色の髪に、感情を奪われた証である昏い灰色の瞳。

 琴理の姉であり、アラディアが擬態している彼女は、未だにその瞼を閉ざしたまま。

 しかし、気づけばその身体は喪失しており、何処に行ったのか不明だ。

 主治医である禍津は、その事実を黙認しており、パンドラは既に興味もないようだ。


 自由を取り戻したその躯は、一体どんな悪夢を見ているのか。

 表舞台にも裏の世界にも現れない彼女は一体何を企んでいるのか。

 それすらも掴ませない抜かりなさを見てパンドラは、興味を示し始めている。

 

 

 『私がもう一人……?夢でも見ているのかね……』

 

 


 

 

 種族は違えど、生きる目的は同じ。 【フィーア】Side


 【探索者関係】


 白月楓しらづきかえで (17歳)

 ヰデルヴァイス──「罪と罰」(crime & Punishment)の持ち主。

 『獅子喰らう兎』のリーダーを努めているが、現在は「喪失」と合同レギオンを組んでいる。


 琴理としのの訃報を聞き、正式に「喪失」に加入することを決意する。

 自分のせいで彼女を失った。その喪失感からか、やや自暴自棄になっている。

 そのせいか、ディストピアに踏み入らないか?と時折提案し、臨と喧嘩になることが多々ある。

 


 『取り戻せるッていうんならァ、悪魔にだって手を出すさ。オマエだってそうだろ?黒咲……』

 


 


 夜桜よざくら とおる (17歳)


 元『獅子喰らう兎』のメンバーで、現在は【蝗害】のリーダーを努めている。

 今回の騒動では、「スパクトロ・ギア」の副作用で苦しみ死んでいったしのの葬式にはホロウと共に顔を出していた。

 無理矢理にでも連れ戻そうとした彼らを相手に、「スパクトロ・ギア」を取り出してホロウを攫ってその場から消え去った。

 後に、どうしても葬式にだけは顔を出したい。何なら墓参りをしたいという我儘を聞いた透は非常に嫌そうな顔をしながら、ホロウと一緒にしのが好きだった花をジアで買っていた姿を目撃されている。

 

 

 『ねぇ「愛しい君」君も随分と狡猾に、かつ喰えなくなってきたね。扱いが酷い気がするんだが』

 

 

 玄緋疚罪くろひ やまつみ (20歳)


 赤黒い髪に、随分と特徴的な大鎌を携えている青年。

 透がリーダーを努めている【蝗害】の幹部であり、透の右腕でもある。

 短くはない時間を葵・出灰誘拐事件ならびに、鎹里乃による騒動全般に時間を費やしたせいで、【蝗害】の構成員に事情を説明するのに、時間が掛かってしょうがないと頭を抱えていた。


 最近は【蝗害】の構成員全員に魔術刻印を刻むことを提案したが、あっさりとか却下され、自分一人で右手に魔術刻印を刻んだ所、次の日には透と綿罪も同じ魔術刻印を刻んでいて感動していたそうな。


 

 『綿……リーダーも……ワイ、ちょっと泣いてまいそうやわ』



 玄緋綿罪くろひ わたつみ(20歳)


 赤黒い髪に、鞄型の変形チェーンソーのような兵器を携えている女性。

 透がリーダーを努めている【蝗害】の幹部であり、透の右腕でもある。

 

 綿罪が提案した魔術刻印の話を、鼻で笑い、却下した勢力の一人。偉いダサいやんけと言った時の綿罪の顔が忘れられず、透に泣きついて二人で同じものを刻んだ。

 変な絆が生まれたもんだ、と透は呆れ顔でそう綿罪に言ったが、少しだけ嬉しそうにしていたのを綿罪が見逃すことはなかった。


 

 『もしかして、それが噂のツンデレって奴ちゃう?』

 『そ、そんな訳無いだろ。これは先行投資と言ってだな……』

 

 

 結“白”虚華ゆいしろきょうか/「エラー」 (17歳)


 フィーアに産まれ落ちた結代虚華──ホロウとは似て非なる存在。

 未だに他種族を貶し、貶める悪癖は未だに治らず、臨からは呆れられている。

 最近は、ディストピアに踏み込もうとする楓と親しくしており、二人で勝手に突入するのでは、と危惧されているため、雪奈がお目付け役として一緒に行動することが増えている。

 他にも月魄教の信者や司教などと会話している所も確認されている。


 要注意度合いが昨年度と比較して20%程上昇している。気を付けねば──黒咲臨。


 

 

 『良いじゃないですか、行ってみれば。行ってすぐに死ぬわけじゃないのでしょう?』

 


 

 出灰依音いずりはいお (18歳)


 虚華が居た世界とは異なる存在であり、かつての友と同じ存在。

 昏い灰色の瞳に、髪を持つ知的な少女で、ディストピアではメガネを掛けていたが、フィーアでは魔術によって視力を矯正しているので裸眼。

 彼女の眼の前で琴理を殺害されるのを見たことから、茫然自失状態に陥っている。

 会話をしたり、一般的な生活を送ること自体は可能だが、戦闘をしたり、過去を思い出すような行いをすると、急に行動不可能に陥ることがある。

 本人は大丈夫と言って行動を共にすることが多いが、正直、どうにかしたいなと「喪失」の面々は考えている。

 


 

 『ごめんなさい。……大丈夫、私は大丈夫だから……』



 

 

 れい(2x歳)


 蒼の区域の地下に存在する感情を喪失させた人々の収容所──墓標を管理している中央管理局の特殊職員。

 感情を奪われた人々が暮らす「墓標」を守っていたのだが、数が大幅に減ってしまったことから、時間を持て余すことが増えており、時折外に出ているのを確認している。

 他にも、協力してくれている人物が現れたお陰で地上に上る機会が増えており、表と裏の両方の人脈を繋ぐ役割も果たしている。

 最近は書物を書くことを趣味としており、本も自費で出版しているらしい。

 それがウケたことで、出版社とやりとりをしているが、それが楽しくて仕方ないようだ。


 本の内容は、見るものが見れば、モデルが誰なのか丸わかりらしい。

 イズは本を読んだ瞬間に破り捨てた。顔を真っ赤にしてビンタを食らわせたとホロウは後に語る。

 


 『これが……物理的コミュニケーション……イズ殿、もっとやってくれ!』

 『辞めておいたほうが良いですよ……いや、ほんとに』

 





 


 これから凄い活躍をするかも知れない【七つの罪源】Side

 

 No.Ⅰ『歪曲』のパンドラ 年齢不詳

 

 世の咎とされたⅦ人の大罪人を擁する「七つの罪源」のリーダー。

 人数が増えたことで、流石に今の名前を名乗るのは違うよなぁと、メンバーに名前を募ったが、碌なものが出てこなかったので、現在思案中。


 一番酷かったのはイズの「ホロウと愉快な仲間たち」だった。泣くぞ、いい加減。


 


 『もう少しまともな感性のやつは居らぬのか!?』

 『主が主なら、従者も従者……ってね!』

 

 

 No.Ⅱ『禁忌』の禍津マガツ 年齢不詳

 

 『七つの財源』の参謀役にして、リーダーの制御役。

 「万物記録(アカシック・レコード)」によって世界中に遺された記録や記憶を本として読むことが出来る。

 その力のお陰で、これまで様々な問題点を解決してきたが、今回の騒動で起こしたことは少し反省している。

 

 他にも未だに葵薺を発見できていない事にもドギマギしているが、気長に捜索を続けている。

 無論、「万物記録」は用いていない。使ってしまえば、獲物を追う楽しみが薄れるからだ。

 

 

 『俺は図書館じゃない。気軽に本を借りに来るな、愚か者、やめろっぉぉ!!』


 


 No.Ⅴ 「汚染」のアティス


 褐色の肌に、変な──独特な形をしているメガネを掛け、毒々しい色合いの髪の毛を無造作に束ねている見た目は二十代後半の女性である。

 基本的に自室に籠もっており、長い年月を掛けて何かを研究しているらしいが、ホロウが赫の区域へと踏み込んだ辺りから、ホロウや他の面々と関わりだすことが増えている。

 見た目以外にも、色んな所が常人と違って、面白いとパンドラは評している。


 「汚染」の名を冠しているのは、読んで字の如く、使う魔術が環境に非常に悪いせいだ。

 その分、威力が凄まじいのは「七つの罪源」皆が認めていることである。

 

 『どうして、どうして雪奈お嬢が生きているのです?……調べねばなるまいな』



 No.Ⅶ 「虚飾」のアラディア

 

 彼女の異能である「虚飾心理(サイコ・ヴァニティ)」が通用する者には、其の者が一番好意を抱いている者に見えるような能力を有しているが、それがない場合には、「賭博に全財産を賭けて大敗した賭博狂みたいな女」と評されている。

 

 髪の毛はボサボサで、顔も一切メイクをしていないだけではあるので、手の施しようは幾らでもあるのだが、本人が面倒臭がって一向に変化がない残念系少女だ。

 他にも気色の悪い笑い声を上げたりしていることから、ある意味で一番危険視されている。

 ガリッガリの体躯も、なんとかするべきだよなぁと同じく「七つの罪源」のメンバーである「カサンドラ」が食事に引きずるも、殆ど何も食べずに財布だけ軽くなったという出来事もある。

 かなり「ホロウ」を溺愛している傾向にあり、ホロウと一緒ならばお菓子くらいは食べたりするが、不健康傾向にあることは変わりない。

 

 『キヒ……禍津に変態扱いされた……もぅ死ぬしか無い……』



 鎹里乃(かすがい りの)/No.Ⅸ「零楼」のノイン (20歳)


 此度の騒動によって、大罪人としてのレッテルを貼られてしまった里乃は、晴れて「七つの罪源」の第九席次であるNo.Ⅸとして参加することになった。

 自分が用意していた舞踏会を最終的に「七つの罪源」達に奪われたことには一旦目を瞑って、楽しく「歪曲」の館でホロウをいじって楽しんでいる。


 最近ではパンドラが非常に敵視しており、このままではホロウを取られると非常に危惧している。

 それもまた楽しい〜と楽観的にホロウと一緒に逃げたり、逃げられたりしている。

 非常に高い身体能力に妖刀と呼ばれる刀と、疑似ヰデルであるアナトを駆使して戦う彼女は、この組織の中でも指折りの実力を備えている。

 時折ではあるが、探索者としてホロウと一緒に依頼をこなす際は、非常に頼りにされている。


 「零落一刀流」を扱う最期の魔女であるとされている彼女は、なんとかこの流派を残していきたいとも考えている。


 『え〜?「虚妄」ちゃんはわたしのものだよ〜。だって、依頼をこなす時にいの一番に誘ってくれるし〜』

 『その部分だけは本当なんだよね……うぅ……』

 


 それぞれの思惑が蠢く 【中央管理局】side


 スメラ・L・イジェルクト(20歳)

 

 「中央管理局:七罪源捜索課」に所属する中央管理局の職員であり、イドルの同期。

 ピンクの髪を2つに纏めているせいか、幼く見られがちだが、酒が好きな酒豪である。

 騒動後、かなり上層部にこってり絞られたのだが、それ以上に鎹が「七つの罪源」のメンバー入りしたことがショックだったらしく、彼女のトレードマークであるピンクのツインテールが暫くの間萎れている時期があったそうな。


 醜い血飛沫が飛び交った花火を見ながら、誰の血を使っているのだろうと考える。

 答の出ない問に一生足踏みをしている自分を嘲笑いながら、今日も一人でオフィスを掃除する。


 

 『ごめんなさい、貴方の自由な時間を奪っちゃって。私も思ったより効いてるみたいでさ』



 

 

 イドル・B・フィルレイス (20歳)

 

 「中央管理局:七罪源捜索課」に所属する中央管理局の職員であり、スメラの同期。

 他の中央管理局の職員は基本的に他区域にまで出張ることはないが、彼女だけは例外で、あちこちに顔を出している。

 その御蔭か、様々な情報や、物資がこちらに回ってくるのだが、それらを横流しすることでさらなる利益を齎している。


 イドルの努力の甲斐も虚しく、里乃は去ってしまい、しのは無惨に死んでしまった。

 そのせいか、スメラがかなり落ち込んでいるので、時間は掛かりそうだなぁとか悪態をつきながら、暫くの間は毎日「七罪源捜索課」に顔を出すようにしていた。

 彼女がイドルの顔を見る度に、少しでも明るくなってくれればそれで良いや、と呆れながら。



 

 『本当にしょうがないなぁ、スメラたんは』


 


 オルテア・ランディル (27歳)

 

 「中央管理局:七罪源捜索課」に所属する中央管理局の職員であり、スメラ、イドルの上司。

 基本的に「三十六計逃げるに如かず」をモットーとしており、彼女ら二人と違って戦闘能力は高いのに、戦うことを極力避けている節が有る。


 ある日、いつものようにお茶を啜っていたら、蒼の区域支部の臨時区域長になれというお達しが来た。

 この支部から離れられることは非常に良いことなのだが、行く場所が場所なので、渋い顔をしていた。


 ──しぶだけに。

 

 『つまんないって言うなよ。オジサンなんてそんなもんなんだぞ。お前らの父さんだってそうだ』

 


 底知れぬ悪意と純粋が入り混じる赫の解放軍──【緋色の烏】side


 ヴィワーレ・フィ・フォン・イスラフィール 


 赫の区域を人類の手から解放させることを目的としていた解放戦線「緋色の烏」に所属している一人。

 黒い長髪に黒い機械製の羽を携えている機械仕掛けの天使と呼ばれる種族の彼女は、人間とはスペックが大きくかけ離れてるらしい。

 他にも、人間や生物の感情の起伏も分かりにくいのか、どうにも毎度毎度白髮の悪鬼こと、アズラに窘められている。

 宵紫蜜柑を始末したのにも関わらず、未だに赫の区域所属の天使と悪魔が蒼に居たのか、判然としないが、彼女らには彼女らの目的があるのだろう。

 丁寧な口調とは裏腹に、不必要だと判断したものは、一切の躊躇もなく切り捨てる事が出来る。


 

 『やはり、あの銃という武装は気になりますね。以前の少女を攫いましょうか』


 

 エリディアル・ルレ・フィレーラ・アズライール


 赫の区域を人類の手から解放させることを目的としていた解放戦線「緋色の烏」に所属している一人。

 白い短髪に筋骨隆々かつしなやかなその四肢は、機械仕掛けの天使とも並ぶ美貌の持ち主だと言える。

 イスラと呼ばれる天使とは違い、人間の感情などをある程度理解はしているので、彼女と比較すると、話が通じる部類の悪魔である。

 「信仰部隊」部隊長と呼ばれていた宵紫蜜柑を始末した後に、赫に帰ったものだと思っていたのだが、何故か蒼の区域の中央広場で姿を確認されていた。

 乱雑な口調とは裏腹に、慈悲に満ち溢れた悪魔は嗤う。隣の天使とのバランスを合わせるために。


 『辞めとけって……後々面倒になるだろ……魔弾を相手にしたくねぇしよぉ』

 




 虚構か真実か。幻想蠢く闇の彼方で──【???】side


 「|            《認識できない文字列》」/「クォーツ」


 虚華が「       」にて相まみえた存在。

 姿形は虚華と全く同じだったが、ホロウでも“虚華”でも無かった第三者として現れる。

 話す言葉の節々からもそれらは感じ取られ、異なる彼女としてニコヤカに嗤う。

 口調も何もかもを偽った彼女の正体を知る日はいつになるのだろうか。



 『あら、私が誰だかもう分かっちゃったの?私はだぁれ?って言いたかったのに』


いつも拙作をご覧になられている皆様、こんにちは。NornYunaiLでございます。


登場人物紹介が投稿されたということは、少しだけ後書きを書くことを許される──

そんなよく分からないマイルールに従い、短い文章をここに認めればと思い、筆を取っております。


未だに寒くならない今日此の頃ですが、短くない閑話が幕を閉じ、もうまもなく新章に移ります。


第十二章『赫の烙印(仮)』は文字通り、新区域「赫の区域」でのお話がメインになります。

既存キャラでスポットが当てられるのは、雪奈フィーア、アティス、虚華フィーアの三人になります。

他にもサブで里乃ノイン依音イズや、パンドラといった「七つの罪源」の面々はちょこちょこ虚華の旅にちょっかいを掛けるようです。

他にもイスラアズラといった赫の区域に関係するキャラクターも多数出てきますので、お楽しみにして頂ければと。


代わりと言ってはなんですが、蒼の区域で大活躍(?)した墓標の管理人“零”や、墓守“セレス”、

「エラー」以外の「喪失」の面々、並びに「獅子喰らう兎」、「七罪源捜索課」

これらの今までフォーカスを当ててきた面々には、一旦お休みをいただくことになる予定です。

先程は雪奈と虚華がメインだと言っていたのに、矛盾していると疑問に思われる方も居るかと存じますが、問題ございません。

十二章を終える頃には、納得していただけることを信じております。


既存キャラが登場しない分、新キャラ、新組織も多数登場します。

口調などの差別化が非常に困難を極めており、頭を悩ませておりますが、気合を入れて書き上げますので、温かい目で見守って頂ければと思います。


最近では、高評価や、いいねやコメントを頂くこともあり、非常に励みになっております。

見てくださっている皆様の応援が、私が頑張ろうと思える要因になっているのです。

今年も早いようで、後二ヶ月で終わりますが、来年以降もずっと虚華ちゃんのお話は続いていきますので、ゆっくりお待ち頂ければ幸いでございます。


※この後書きは今月の終わりに、活動報告の方に移動させる予定です。

良ければ、高評価やいいね、応援コメントなど、お待ちしております。



2024/10/25 のるんゆないる

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