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【Ⅲ】#2 怠惰な彼女は、人気最低の受付嬢



 楓に引き連れられ、虚華は先程の酒場とは違った雰囲気を漂わせている奥部へと進む。

 そこのカウンターで暇そうにこちらを見ていた、先程ディルクさんが相談しろと教えてくれた受付嬢セエレと顔を合わせる。探索者になりたい旨を説明するも、あんまり歓迎はされていないのか、想像していた受付嬢とは違った反応がセエレからは返ってきた。


 (ーーー私が子供だから?私が弱いから?だからこんな態度を取られるのなら、強くならなきゃ。)


 「えーと、ホロウちゃんで合ってんよね?大丈夫?しんどいなら帰って寝たほうが良いよ?」

 「大丈夫?ホロウ」


 受付嬢と雪奈の言葉で、自分がまた思考の海に溺れていたことに気づく。目の前の状況を分析して、自分がどれくらいの間意識が飛んでいたのかを予測する。

 カウンターには虚華と、臨、雪奈が左から順に座っており、一つ席を離した場所にはしのと楓も着席していた。ちらっとしの達の方を見ると、しのが手を振ってくれた。臨と雪奈も特に変わった様子もない。


 (多分、歓迎されていなかったとこで妄想に浸ってたのかな。じゃあ多分問題ないかな)

 「お気遣いありがとうございます。大丈夫なので、話を進めて下さい」

 「そ?ならいーけど。ホロウちゃん(虚華)と、ブルームくん()クリムちゃん(雪奈)に戦闘の意志があることと、満十歳であることが確認できたからー、次はうちのギルドの規約と制度を簡単に説明すんね〜」


 受付嬢……セエレさんはかなり口調が崩れており、制服も可愛く(?)着崩されているのを見ると、長く在籍してることは理解できる。のだが、あまりにやる気が無いのでは……と虚華はふと思ってしまった。

 話し言葉で規約や制度をセエレは、まるで友達とのおしゃべりのような感覚でつらつらと話していく。虚華は書ける部分はメモをして、出来なかった部分は頑張って覚えた。


 (重要そうな部分は記録出来たけど、ぽかーんとしてた臨と雪奈は大丈夫なのかな……)


  口を開けてぽかーんとしていた臨と、何も考えていなそうな顔をしていた雪奈の事を心配はするも、自分のことで精一杯な虚華はセエレのお喋り型説明に集中していた。


 「こんなもんかな〜。これがルールとか、システムだけど。三人とも同意する?」

 

 真面目に話を聞いていた虚華は少しぐったりとしていたが、同意しないなんて選択肢は元よりない。


 (話を聞いてて思ったけど、この世界の法律は“区域”毎に違う。白の区域であるジアでは、探索者の価値を重く見ている毛がある)


 職業柄、傭兵と近しいものを感じてはいたが、“「探索者」が殺人型で処刑、処分されることは少ない”という旨を見た時は正直驚いた。


 (まぁ、魔物や盗賊なんかも、ディストピアには居なかったし、違ってもおかしくはないか)

 「えぇ、勿論です。それで登録はどのように……?」

 「ホロウちゃん知らないんだ?こっちの自己投影機に手を翳したら登録証出来るよん。名前は自己申告でよろ〜」

 (自己申告?名前は偽名でも良いって事?)


 虚華が顎に手を置き、少し考えた素振りをしているとセエレが不思議そうな顔をする。


 「「探索者」を志してるなら、そこら辺知ってるはずだけどなぁ〜。ま、深堀りすんのは、ギルド的にも、個人的にもしないようにしてるから、気にしなくてもいいけどねぇ〜」


 「探索者」も色々あっからね〜、と深い詮索をせずに、セエレは虚華達の選択を暇そうに待っている。


 「奴隷とか、素性を明かしたくないって人も一定数居るのよ。だから、自己申告はそっち系の人への配慮ってわけ」


 気を使ってくれていたのか、少し離れて座っていたはずのしのが虚華にこっそり耳打ちをした。反応が少し遅れた虚華がしのの方を見た頃には、しのは既に元の席に戻っている。虚華と目があったしのはぱちりとウインクだけをして、再度楓と談笑をしていた。


 (奴隷制度……随分昔に存在していた制度の一つだっけ。後で調べておこう)


 元々素性を明かすことの出来ない虚華達には匿名が許されるのは、とても有難い事だった。

 臨と雪奈の賛同を得たことで、虚華はアイマスクを付けて机で寝ようとしていたセエレを急いで起こす。


 「セエレさん。私達、探索者になります。書類はこれで良いんでしょうか?」

 「ん。確認すっね〜。変わった名前のスペルだねぇ。ふんふんおっけー。じゃあそこにある自己投影機に手を翳して〜。自分の適性とかも簡単に分かるし。これからの何かに役立つかもよ」


 自分達が居るカウンターに一つの機械が用意されていて、これに手を乗せろとセエレから言われる。

 臨、虚華、雪奈の順で手を翳すと、少しの時間を掛けて三つの木製のプレートが出てくる。

 どうやらこれが、「探索者」の証、登録証のようだ。臨はこの登録証を掲げて、目を輝かせている。


 (男の子ってこういうのが好きなのかな?私も嫌いじゃないけど)

 「さっき言った位が上がる事に材質も変わってくるから、まぁ自分らのペースで頑張りな〜」


 仕事終わりぃ!と一仕事終えた雰囲気を漂わせているセエレは、アイマスクを付けてカウンターに突っ伏して寝てしまった。

 そんなセエレを見て、こんなんで仕事してると言えるのだろうか……半眼になっている虚華を隣りにいた臨が小突く。さっきまで登録証をまじまじと見ていた臨の方を見ると、少しだけ神妙そうな顔をしている。


 「地味に痛いから止めて、の……ブルーム」

 「ホロウの登録証はどうなってる?ボクのはこうだったんだけどさ」


 少し機嫌が悪そうに見える臨に再度肘で虚華の脇腹をえいっ、と小突く。何故か再度小突かれた虚華は、痛みで顔を引き攣らせながら、自分の登録証を見る。


 (えーと、どれどれ……)


 名前:ホロウ・ブランシュ 性別:女 年齢:十歳

 階級:癸種/十級 所属トライブ:無 所属レギオン:無

 職業:狙撃手 種族:    属性:愚者


 (色々書かれてるけど、殆ど意味が分からない……。こんなの見て面白いのかな。臨は)


 んぅ?首を傾げながら自分に手渡された登録証を見るも、虚華の記憶に無い部分が多く見られる。

 自分で見ても理解出来なかったので、興味津々でこちらを見ている臨に登録証を手渡す。

 臨は目を輝かせながら、ほー……っと感嘆の声を漏らす。虚華の登録証を楽しそうに隅から隅まで見ていたが、とある項目を見て途端に表情を曇らせる。


 「何で種族の部分が空白なの?」

 「ん?あら〜マジじゃん。こっちの不手際だね〜」


 臨が唇を尖らせて不満を漏らしていると、先程まで寝ていたはずのセエレがひょいっと、臨の持っていた登録証をひったくる。そして、自分の持っていたペンで虚華の登録証に書き加えて臨に返す。

 多少乱暴に奪い返す臨に、虚華はダメだよって言おうとする。ただ、臨の表情が相変わらず不満を顔面全体から漏らしているのを見ると、解決はしていないのだろうことは、想像に難くない。

 はぁあっと溜息を一つ付き、臨の手元にある登録証を返してもらう。種族の部分を見ると人間族とセエレの乱雑気味な字で直接書かれている。


 「仕事、雑くね?こんなんで受付嬢名乗って良いのかよ」

 「ん。このやかましいのに、同意」

 「誰がやかましいのだ!」

 「ん」


 虚華の複雑そうな表情を見た楓と雪奈が、再度カウンターに突っ伏して昼寝をしているセエレに食って掛かる。厳密には楓は雪奈にも食って掛かっている。雪奈の煽りに青筋を立てて、なんだとぉ!?と右手を握り、手を上げる。

 そんな楓に、やかましいのはあんたしか居ないでしょと、いつもの無表情で人差し指を楓に突きつける。 

 一触即発の二人はしのに任せておいて、特に怒りの感情などは持っていない虚華が隣の受付に居た別の受付嬢に質問をする。 


 「登録証の階級、職業、属性の部分の説明を聞き漏らしていたみたいで、すみませんが、説明をお願いしてもいいですか?」

 「は、はい。承りました」


 隣でギャーギャー騒いでいる雪奈と楓、宥めているしのを完全に無視して自分に質問してくる目の前の少女の豪胆にぎょっとした受付嬢は簡単に、虚華を理解させるのに最低限度の説明だけをして逃げていった。


 (なるほど……纏めるとこんな感じか)

 ・職業欄の部分は、自身の経験などから自分の戦闘スタイルに一番適している職を記載している。

 その職業を自称することも可能だし、別のものになるために努力させる指標にもなっているもの。

 ・階級は十段階に分かれている内の十番目。それが癸種探索者というもの。

 ・属性は二重以上のアルカナと呼ばれているものから選ばれており、自身の才能などで選択される。先程の受付嬢に聞いてみた感じだと、愚者は特段どの分野にも秀でては居ないけど、努力次第では何にでもなれる可能性を秘めている……らしい。

 

 ふむふむと、自分の疑問を解消できた虚華は、周囲の状況を見返す。

 何故か喧嘩している楓と雪奈、それに巻き込まれていてうんざりとした表情を見せるセエレ。その三人の姿を見て半目で呆れているしのに、興味もなさそうに自分の登録証を見ている臨。


 (なんで喧嘩してるんだろ、楓と雪奈。まぁセエレさん絡みなのかな。仲良くなるの早いなー)


 呑気なことを考えながら暫く放っておこうと、虚華はカウンターを離れて先程の酒場に戻る。

 酒場には殆ど人は居なかった。先程までお酒を飲んでいた大人達は皆、仕事に戻ったのだろうか。

 カウンター程の喧騒ではなかった記憶から、こっちに来たのだが、此処まで静かだと少し物寂しいなぁと虚華は辺りを見回す。

 セエレの説明にあった依頼掲示板を見つけ、そこに向かい虚華は自分の背丈の数倍はある掲示板を見上げながら眺める。

 自分達の受けることが出来る依頼はまだ少ないが、いつかはお金を多く稼ぐことが出来る上の方の依頼も受けてみたいなぁと自分の思いを想起させる。


 (強くなったら、仲間達にも認めてもらえるし、ディストピアを何とか出来るかもしれないもん)


 夢のような上の位ではなく、今度は自分達でも受けることが出来る癸種/十級と壬種/九級の依頼を虚華は楽しそうに眺める。


 (皆の喧嘩が収まったら、早速受けてみよう。じゃないとログハウス暮らしだし)


 現実を見た途端に気分が沈んだ虚華は、はぁっとため息をつく。


 「「探索者」に本当になったんだな。女児」


 後ろを振り返ると、先程の碧眼眼鏡……ディルクが虚華の後ろに立っていた。普段の虚華であれば、びっくりして驚いた声を出したり、尻餅をついてしまったりするのだが、今回は違った。


 (また女児って言った!!この人!!)


 初めて顔を合わせた時に、ディルクに女児と言われたことを根に持っていた虚華は、自分の背丈より大分大きい男を見上げて睨み付ける。


 「女児っていうの止めて下さい!ディルクさん!私はホロウです!ホロウ・ブランシュ!」


 がるるると獣の威嚇の様な唸り声を上げている虚華を見下ろして見るディルクは、顔色を変えずにこちらを見ている。雪奈とは違って、感情を出すのが得意じゃないタイプなのだろうか。

 それとも此処にも感情を奪わえた人間が居るのか……?と虚華がディルクを睨んだり、下を見て考えたりを繰り返していると、上から声がした。


 「悪かった、悪意はない。これは謝罪代わりと餞別だ」


 そう言ってディルクは麻袋を虚華に手渡す。両手をお椀のようにして、ディルクから手渡されたものを貰うと、中には此の世界、フィーアでの硬貨が入っていたのに気づき、虚華は目を見開いて驚く。


 「えっと、そんな。良いんですか?」

 「構わない。元より渡すつもりだったが、どうやら自分の発言で貴様を傷つけたようだ。足りないなら足しても良い」


 懐に手を入れるディルクを見て、虚華は両手と首をぶんぶんと勢いよく横に振る。それを見たディルクは困り顔こそしないが、困惑した気配を漂わせる。


 「そんな、出会ったばかりの私にそこまでして貰うのは申し訳ないです。でもこれは有難く頂きます。私達、一文無しでしたから……」

 虚華は先程の無礼などは全て水に流して、深くお辞儀をディルクにした。


 「その歳で探索者になるのは大体が訳アリだ。使うと良い。困ったことがあれば、声を掛けろ。力になれることがあれば、力を貸そう。ではな、ホロウ」



 ディルクはそう言い残し、人が減った酒場でも一人静かに本を読み始める。


 「あ、此処に居た、ホロウ。もー。どっか行ったから心配したんだぞ!」


 ディルクが虚華から離れたとほぼ同時期に臨がカウンターの方からこちらに駆けつけてくる。少し怒りを含んだ臨の顔には、虚華を心配していたのだろう、焦りなども混じっていた。


 「ん。ブルーム。どうかした?喧嘩してたからちょっと離れた所で見てようかなって思ってさ」

 「ふーん?まぁ良いけどさ。ホロウもアイツラの喧嘩止めてよ……ボクには無理だ……」

 (嘘はついていないはずだけど、何か勘ぐられた?)


 臨が疲れた顔をしながら、カウンターの方に戻ってくれと言われたので、虚華はしょうがないなぁと奥へと戻る。


 「あ!ほらクリム!ホロウが戻ってきたよ!だから喧嘩はもう止めて!!」

 「聞いて、ホロウ。やかましいのが、やかましいの」

 「誰がやかましいのだ!!表出ろ!!」

 「ん」

 「てっめぇ……!」


 虚華と臨がカウンターに戻ると、一人の怒声と、一人の悲鳴、一人の無感情な声が鳴り響いていた。話を聞いている感じだと、先程の喧嘩は一切収まることもなく、虚華が居なくなったことでどうやらヒートアップしていたようだった。

 しのの髪の毛は楓を止めていたせいか、さっき見たときより大分ぐしゃぐしゃに乱れている。楓は雪奈のありのままの言葉の刃物で斬られたせいか、怒りで顔が真っ赤になっている。

 雪奈を止めるのに、臨も加わるも、仲が良いわけではない臨が加わっても、火に水素水といった感じなのだろう。止まる気配がないから、虚華を連れてきたという事を状況を見て理解した。


 (こんなに騒がしいの、何時ぶりだろう……)


 目の前で起きている大喧嘩を見て、虚華目を細めて笑う。


 (まるで全員揃ってた時の私達を見てる気分。感情がある頃の)


 そんな懐かしい記憶に思いを馳せながら、雪奈の元へ近寄り、雪奈を宥める作戦に虚華も参加する。

 若者たちのどんちゃん騒ぎに、カウンターで寝ているセエレもふふっと少しだけ笑う。暫しの間、目の前での光景を目を細めて、寝た振りで仕事をサボりつつ楽しそうに眺めていた。






__________________


オマケ 探索者になる際にセエレから聞かされた規約やルール。



・探索者とは基本的にギルドで仲介している様々な依頼をこなし、報酬をもらい活動している者を指す。

 依頼内容は街中の護衛から魔物を遠方の地まで赴き、討伐して素材を回収してくるなど、多岐にわたる。


・白の区域にはここだけだが、他の街にも同じようなギルドは存在し、

 ここで登録を済ませたら他の場所の探索者ギルドでも依頼を受けることは可能。


・依頼の難易度は、十種類に区分され、

 甲種/一級 乙種/二級 丙種/三級 丁種/四級 戊種/五級 

 己種/六級 庚種/七級 辛種/八級 壬種/九級 癸種/十級

 とされており、甲種・一級は一番難易度が高いとされ、探索者も依頼難度もこの十干に区分される。


・区域間での犯罪の定義にはギルドは関与しない。しかし一度探索者の資格を剥奪された場合は、

 この区域内に入ることと探索者の資格の再取得はできなくなる。


・探索者が依頼中に死亡した際は、極力早めに死亡届と探索者の個人記録を提出すること。

 そのため、探索者は戊種までは単独行動を推奨しない。


・所属区域からの要請はギルドに報告する義務を負わず、

 その他の人物からの個人的な依頼はギルドを通すように協力を促す。後に明記するが、

昇進制度に個人依頼は反映されない。依頼成功回数などにもカウントされない為、留意されたし。


以下、ルールを明記。

一、探索者はギルドに登録することで、探索者という職業者になり、

一定の身分を保証するものである。その際、一定の探索者限定で得られる恩恵もある。


二、恩恵の内容

 基本的な探索者ギルドでは、仕事の斡旋と仲介、報酬の受け渡し、硬貨の管理、単独で探索者を開始した者や仲間を失った者への人員斡旋等多岐にわたる恩恵を齎している。

位を上げることで恩恵の質も上がるが癸種/十級でも得られるのは基本的に上記の物である。


三、探索者登録書について

 探索者になった際に自分が探索者である証明である探索者登録書を発布。ここには位、年齢、職業、名前等といった基礎情報が書かれている。死亡した際には事前にギルド側で管理しているものと探索者自身が持っているものの両方を破棄することで除名とする。紛失した場合は罰金が発生するが再発行は可能。しかし、更新を怠れば、位が下がる可能性はある為留意されたし。


四、位について

 探索者は依頼を達成した回数と実力を加味して、ギルドより位を変更することを許される。その際、上げることは可能でも故意に下げることは出来ない。また、一度上げたのを取り消すことでも出来ないので留意されたし。しかし、複数回失敗し、実力が伴わないと判断した場合、降格させられることもある。気を引き締めよ。


五、禁止行為

各国によるが、白の区域内では以下の行為を禁止する。

Ⅰ 白の区域内での犯罪に当たる行為

Ⅱ ギルド内の設備の破壊

Ⅲ 他探索者の故意の殺害、故意の依頼の妨害

Ⅳ 依頼者への賄賂や恐喝

Ⅴ 受けた依頼をチーム外の人物に譲渡すること。


六、トライブ、レギオンについて

・トライブは最大十人まで所属することが出来る。

・トライブでの依頼をこなす場合はリーダーの位を参照する。

・参加時もリーダーの前後一つ以上の差は許されていない。

・トライブで達成した依頼はリーダーに全部渡されるが、分配などについては各チームで決定せよ。

・トライブのリーダーが死亡した際、死亡届を受理した後チームを解散する。

・リーダーの交代はできない。

・複数のトライブでレギオンを作成することが可能。 

 

七、属性について

 属性はその人物の大まかな性格や才能、どう進むべきかを機械的に判断した指標の一つ。

 無視するも、従うも、その本人の自由ではある。

__________

登録証を初めて獲得した際の三人の登録証の内容。


探索者登録証

 名前:ホロウ・ブランシュ 性別:女 年齢:十歳

 階級:癸種/十級 所属トライブ:無 所属レギオン:無

 職業:狙撃手 種族:    属性:愚者


 名前:ブルーム・ノワール 性別:男 年齢:十歳

 階級:癸種/十級 所属トライブ:無 所属レギオン:無

 職業:盗賊 種族:人間種 属性:隠者


 名前:クリム・メラー 性別:女 年齢:十歳

 階級:癸種/十級 所属トライブ:無 所属レギオン:無

 職業:基礎魔術師、応用魔術師 種族:人間種 属性:魔術師

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