【X】#16 墓標を目前に、過去へと還る
物凄く外が喧しい。虚華が目を開けると随分と薄暗い空間で寝ていたのだと気づく。
体の節々が痛み、あまり睡眠時間を割けなかったのだと身体が答えてくれる。
未だに眠いと訴える瞳を擦り、無理矢理覚醒させて辺りを確認するも、此処が何処だが判然としない。
「……此処は?」
此処が何処だか分からない。ならば、此処最近の記憶はどうだ、と虚華は必死に記憶を思い出さんと脳をフル回転させようとするも、上手く動かない。
腹の音がぐぅぅと叫び声を上げる。空腹が酷くて、そんな事を考える余裕も無さそうだ。
手元には何か無いかと、自身の服を弄るも、拳銃が一丁と、随分と可愛らしい丸文字で書かれたメモらしき紙切れが一枚しか無かった。
虚華は訝しげな表情で、メモを外の街頭に照らして眺める。
「……メモ?一体何だろう?」
覚えのないメモに、収まる所を知らない空腹。
情報が欠落している現状で、情報が少しでも欲しい虚華は、一枚のメモを無造作に開く。
琴理ちゃんのさいこうけっさく「きょぎ」と「ぎまん」の使い方!
・くろいほうが「きょぎ」!使い方はほかのじゅうと同じだよ、あんぜんそうちを外して、ひきがねを引くだけ!弾がなくなったら、ほじゅうしてね!
どのじゅうの弾でもへんかんするまじゅつを、たしかひうらちゃんが覚えてたはずだから!
そのじゅうはうつろちゃんだけがあつかえるように、ちゅーんなっぷ?してあるから、他のだれにもつかえないから、あんしんしてね!
・しろいほうが「ぎまん」!そのじゅうは超特別せいなの!なんていったって、最強のかじしのうちがたんせいこめてかいぞうした物だから!
つかいかたはね!
そこから先は真っ赤に染まっていて、文字が読めなくなっている。
「うつろちゃん」というのは、自分の事なのか?それとも「ひうらちゃん」が自分なのか?
何とか読めないかと悪戦苦闘してみるも、赤黒い何かが固まって、薄暗い明かりに透かしても何も見えてこない。読むことは出来無さそうだ。
他に、今手元にあるのは、黒い銃「虚偽」……と思われる銃が一丁だけ。
途中で読めなくなっているが、白い銃……「欺瞞」、でいいのだろうか、「欺瞞」は何処に行ったのだろう?
思い出そうと、懸命に何があったのかを思い出そうとしても、はっきり思い出せない。
何か、ぼんやりとした何かが、懸命に虚華が思い出そうとするのを、邪魔している感覚に襲われる。
次第に、思い出せない自分に苛立ちを覚えてきた虚華は一旦、別の方法で情報を収集することにする。
「取り敢えず、部屋の中を探してみよう……。何かあるかもしれないし」
辺りをウロチョロと手当たり次第に探してはみるが、大きな手掛かりも、このメモに書かれているような白い銃も見つかりそうにない。
一見すると、どうやら虚華が居る場所は、無機質な居住用の部屋のようだが、電気が通っていないのか、明かりが付かない。
唯一ある光源は、外の街頭のぼんやりとした明かりだけだ。
随分と薄暗い空に、嫌になる程、強く降る雨は、虚華の気分を幾分か下げる。
未だに記憶が判然としない虚華は、ざぁざぁと降る雨を眺めては、ため息を付く。
「窓の近くは何とか見えるけど、反対側は上手く見えない……」
外の景色を見ても、このモヤモヤが晴れることがないのを理解した虚華は、再度部屋の中をじぃっと見つめる。
ドアノブを触ってみたが、動く気配がない。捜索範囲はこの狭い一室の中だけのようだ。
そうだ、暗順応を利用すれば、暗い部分も見えてくるんじゃないだろうか。
現状見える部分はもう探し尽くした。ならば、次に探るべきなのは暗い場所だと考えた虚華は、そっと目を瞑る。
外の雨音以外何も聞こえてこない、現状で目を瞑るとつい眠ってしまいそうになるが、ある程度の時間を置いた虚華はそっと目を開ける。
先程よりかは何とか見える、という程度の物だが、このレベルまで暗順応していれば、光が届かない部屋の中でもある程度は探索出来るだろう。
唯一ある窓の対角線上──ドアノブの近くを手探りで歩いていると、何か柔らかい物が虚華の手に当たる。
「ん……これは何だろ?他の場所は硬いけど……ここだけ柔らか……わ、なにこれ……?」
その感触に気づいた直後に、虚華の手に何かがべっとりと纏わり付く感触がした。
冷たい感触なのに、粘性が非常に強いその液体が一体何なのかを確かめるべく、窓の方向へと戻り、該当の明かりに手を翳すと、虚華の手にはどす黒い液体がべっとりと付いている事に気づいた。
「ち、ちちち、血……っ!?」
記憶が定かではない虚華でも、これが一体何なのかは理解出来る。虚華の顔色は一気に青褪めた。
服に血を擦り付けるわけにもいかず、ひとまずは窓に付いていたカーテンで慌てて手を拭う。
鮮血と呼ぶには、些か酸化の進んだそれは、血液で間違いなかった。
そんな物が付着する柔らかい物など、虚華には一つしか分からなかった。
──何かが此処で死んでいる、それも恐らく人が。
目を瞑った際に呼吸音や心音は自分の物しか感じられなかった。獣臭もしなかった。
再び、目を暗順応させ、柔らかい感触──死体があるであろう場所まで歩く。
窓の付近では分からなかったが、死体があるであろう場所に近づくと、濃密な死の匂いが鼻腔を刺激する。
死体を目前に虚華は、目を凝らして見ようとすると、今度は頭痛に襲われる。
ズキズキと痛む頭を抑えながら、虚華は死体に近づく。慣れない手つきで死体を弄り、何か手掛かりがないかと確認すると、死体の側に懐中電灯があった。
カチカチとスイッチを押すと、光が付いた。良かった、まだ電池が生きていたようだ。
近くに棚があったので、虚華は懐中電灯を死体を照らせるような配置で置く。
「女の子……なのかな?なんで私はこの子と同じ部屋に居たんだろう……」
死んでいるのは、青髪で長髪の少女のようだ。自分とそこまで歳は変わらなそうだが、知り合いなのだろうか?彼女のことを考えようにも、考えようとすると凄まじい頭痛が虚華の思考能力を奪う。
見覚えがあるのかは分からない。虚華と着ている格好は似ているが、この服は一体……?
「私と同じ格好……標準的な衣服の下に防弾ベストみたいなのを着てるけど……」
死因は頭頂部を狙撃されたことによる銃殺、その他の部位に損傷はない。
糞尿の匂いはしない、死後硬直も無いことから、死後そこまで時間は経っていない。
良かった、頭痛に空腹に、記憶障害まで抱えている割には冷静に状況を判断出来ている。
(何か無いかな……流石に何も無いとまずい……)
虚華が青髪の少女の衣服を弄ると、携帯食料とペットボトルに入った水と一通の手紙が出てきた。
これで、この飢えを満たすことが出来ると、虚華は安堵する。
最悪の場合、この少女を食べないかといけないのかと密かに覚悟していたのだが、一旦は無駄に終わったのだと、ほっと胸を撫で下ろす。
近くにあった椅子に座ると、乱雑に携帯食料の封を切り、虚華は一心不乱に棒状のそれを貪り食らう。水分がないと食事は摂るべきではないが、少しでも水分があって非常に助かった。
「ふ〜……生き返った。やっぱりお腹が空いてると良くないね」
何とか、最悪の状況は脱したが、残された手掛かりは、この一通の手紙だけになってしまった。
未だに何も思い出せない。彼女が誰なのか、此処が何処なのか。果たして今日がいつなのか。
──本当に何も思い出せないだけなのか?眼の前の彼女は、自分の知り合いじゃないのか?
最期の手掛かりである彼女の手紙を開いてみる。先程と同じく、可愛らしい丸文字で書かれたそれには、「うつろちゃんへ」と書かれている。
自分の名前は釈然としないが、彼女は誰かをうつろと呼んでいたのだろう。
ならば、彼女を「ひうらちゃん」、自分を「うつろちゃん」と仮定しても良いか。どうせ、他に有用な固有名称が思い出せない。
死活問題だった空腹が改善され、虚華は頭痛が治まったのを良しとして、懐中電灯の光を手紙に当てる。
「どれどれ……懐中電灯があるお陰で大分読みやすいなぁ」
彼女の手紙にはこう書かれていた。
うつろちゃんへ
この手がみをよんでいるってことは多分せいこうしたんだね!
これでうつろちゃんはきっともう大じょうぶ!
うちはもう死んじ……けど、きっとひうらちゃんやくろさきくんがまもっ……れるとおもう!
……ばうちがつくった……をほ…てくれたのはうつろ……だけだったよね、すんごいうれしかったんだよ?うつろちゃんにも言ったこと……けどね!
それからはうつろちゃんにおね……されて、ひっしにみん……ぶきをかいぞ……たりすると、みんながほめてくれたのをいまでもおもいだすな〜!なつかしい!……でもみんないなくなっちゃった……
せんせーや……きくんは……しているかなぁ?でもきっと……じょうぶだよね?
いおちゃんが死んだときはほん……にないちゃったけど、さいごのさいごでこれができたから、うちはもうおもいのこすことはないかな!
あとは、うつろちゃんがそのじゅうでうちをばーん!てうてれば、もうう……ちゃんは大じょうぶ!
そこからさきは……ちゃんと……くんにまかせるよ!
がんばって、いきてね バイバイ
あおい ことり
あちこちが涙や血で滲んでしまっていて読むことが出来なくなってしまっているが、大体は理解出来た。
虚華は徐ろに懐に収めていた黒い銃──「虚偽」を取り出し、懐中電灯で照らす。
虚華の予想通り、「虚偽」には赤黒い血が銃口付近にベッタリと付着していた。
大方、彼女──葵琴理の額に直接銃口を突きつけて、狙撃したのだろう、死に様を見るに頭部の損傷が激しくて、その他に一切の外傷が無いのが何よりの証拠だ。
未だに思い出せないのに、どんどんと状況証拠が出てきて、虚華の首を真綿で締め上げられる。
「あ、あ、ああああああああっ!!!!」
虚華が遺体の前に跪いて悲痛な悲鳴を上げていると、先程まで開かなかった扉が勢い良く開かれる。
ぐしゃぐしゃに泣き叫んでいる虚華には誰が来たのか、涙でよく見えなかったが、自分と近しい人物なのか、その人物は琴理の遺体の前で崩れ落ちている虚華を抱き上げる。
「……ロウ!ホ……!」
誰だか分からないのに懐かしいその呼び声に呼応して、虚華の意識が遠くなっていく。
次第に瞼が重くなり、温かい腕に抱かれた虚華は、安心して眠るような感覚に襲われた。
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「ねぇ、ホロウ!いい加減起きなさい!」
懐かしい声色……というよりかは寝坊助を無理矢理起こすような怒声が聞こえて、虚華の瞼が開きそうになった頃に、虚華の頬は凄まじい衝撃を受ける。
スパぁん!と随分と甲高い音が鳴り響いた。何が起きたのかは分からないが、恐らくは依央に頬を引っ叩かれた。
余りの痛さに虚華は、勢い良く目を見開いて叫び声を上げる。
「いたぁぁぁっぁい!何!なんで私引っ叩かれてるの!?」
「あ、起きた。良かったぁ……ふ、ふんっ。この寝坊助!」
何故か虚華の頬を引っ叩いていた依音の方が号泣しながら、虚華の胸で泣いている。
泣きたいのはこっちなのだが、一体どういう状況なのだろう?
随分と嫌な夢を見た気がするのだが、此処は一体何処だろうか、と虚華は首を左右に動かす。
「やぁ。お目覚めかい?「愛しい君」」
「お、やっと起きたんか〜?偉いおっそいお目覚めやなぁ?」
なんだかナルシスト気味な灰色っぽいマッシュ頭と、赤と黒が入り混じった胡散臭い黒い眼鏡をしている男が、心配そうに虚華の顔を覗き込んできた。
虚華が元気そうなのを確認すると、マッシュ頭──透は手を軽く振って虚華が寝ている部屋から出ていった。
その後、直ぐに赤と黒が入り混じった髪の女と、長い髪を短く纏め上げたモノクルが特徴的な男が虚華が寝ていた部屋の扉をノックして、入ってくる。
先程とは違って、彼女達が誰か分かる。何なら今ずっと膝枕をしている少女が、かけがえのない仲間だって分かる。
「急に倒れたっきり、ずっと寝取ったけど、大丈夫なん?」
「ひとまずは安心しました。どなたかの精神攻撃を疑っていましたから」
赤黒髪の女──綿罪と、モノクルの男──セレスティアルも先程の透達と同様に、虚華の無事を確認すると、直ぐに部屋を出ていった。
結局、この状況は何なんだろうか。先程まで見ていた悪夢では、自分の名前も思い出せなかったが、今は思い出せるし、今まで出てきた人物の顔と名前も一致している。
困った顔をした虚華が、未だに膝枕をしたままの依音の顔を見ると、ポロポロと虚華の顔に涙が零れ落ちる。
「ね、ねぇイズ?私は大丈夫だから……さ?泣かない……で?」
「貴方は知らないでしょうけど、どれだけ眠っていたのか、覚えているかしら?」
そんなに長く眠っていたのだろうか?虚華が訝しげな表情で依音の顔を眺めていると、依音は虚華のお腹をぽすりと殴る。全然痛くはないが、なんだかくすぐったい。
依音の身体は小刻みに振動しているのを見るに、震えているのだろう。
どうやら随分と心配させてしまっていたらしい。答えが分からないから沈黙していると、依音が涙でグズグズの顔でポツリと呟く。
「三日よ、貴方は三日も眠っていたの。それもずっと魘されたまま。此処に来た途端、糸が切れたみたいに倒れるし、本当に心配したのよ?」
「あはは、ごめんごめん。私はもう大丈夫だから」
よっと、と虚華は軽い身体運びで起き上がると、依音の膝枕から脱する。
起き上がった虚華は辺りを見回していると、何処かで見覚えがある気がするが、何処だか判然としない。
間違いなく、自分の滞在しているブラゥの宿屋でもなければ、「歪曲」の館の私室でもない。
良くも悪くも、誰かしらが短期滞在する用に拵えられた一室に見えるが、何処かまでは釈然としない。
うーん、と虚華が首を傾げていると、依音が虚華の腰を平手打ちする。
「此処が何処だか分からないって顔してる」
「……バレた?見覚えはあるから知ってる筈なんだけど……」
「【蝗害】の元アジト、その一室よ」
「あー……、だから見覚えがあったんだ」
この部屋自体には入っていないが、最奥部で虚華達は宵紫蜜柑らと接敵し、天使と悪魔によって蜜柑が抹殺された屋敷の一室。
場所こそ違えど、雰囲気は合致している。道理で見覚えがあった訳だ。
なるほどなるほど、と虚華が頷いていると、立ち上がった依音が虚華の手を引っ張る。
「えっ、えと……何処に行くの?」
「……貴方、此処に来た目的も忘れたの?もう皆待ってるんだから、「地下」に行くんでしょう?」
そうだった、欠けていた記憶の一ピースがガチャリと嵌まるような感覚に襲われる。
墓守と呼ばれていたセレスティアル先導の元、「地下」と呼ばれている場所に行く途中だった。
依音に手を引かれるがまま、虚華は依音に着いていくと、一つの扉の前に虚華達を透達が待っていた可のように立っていた。
「準備は出来たかい?「愛しい君」」
「起きたばかりで大変でしょうが、此処に来たという事は「地下」に行く覚悟が出来たという事で良いんですね?」
「う、うん。もう大丈夫だよ!じゃあ、セレスティアルさん、お願い」
虚華に覚悟を尋ねたセレスティアルは、虚華の言葉に頷くと扉に手を翳す。
手を翳した扉が重厚感のある音を響かせながら、開かれていく。
完全に開かれた扉を潜った先には、既視感のある光景が広がっていた。
きっとそれは、手を繋いでいた依音も同じだったのだろう。握っていた手が震えている。
「こ、これは……どっからどう見ても、あの地獄……だよね?」
「そんな事って……有り得るのかしら……」
虚華の瞳に映っているのは、かつての仲間が沢山死んでいった忌まわしき故郷。
大半の大人が感情を奪われ、ごく一部の感情持ちが、感情を喪った人間を人財として管理していた最低の理想郷。
虚華達がディストピアと呼称していた都市と酷似した街が、そこにはあった。
虚華と依音が、眼の前に広がる光景に絶句していると、後ろから声がする。
セレスティアルの言葉にも、悲しみが滲み出しているのを虚華は感じた。
「此処は、“墓標”と呼ばれています。人々が安寧に暮らしていくことが出来る楽園だって言う人も居るんですがね。時折、感情を剥奪された人がブラゥに転がっている時があってね。そんな彼らを此処に私は連れてきているんですよ」
「そ、そうなんですか……」
虚華は暫くの間、何も出来ずに地獄を前に立ち尽くすことしか出来なかった。
平穏だと思われていたフィーアに、ディストピアと酷似した場所があることに戦慄を覚えながら。
おまけ:第十章時点での探索者登録証及び、各キャラの性能紹介
※この部分を読まなくても十分お話を楽しめます。
あまりにも蛇足なので、読み飛ばし推奨。
〜虚華、臨、雪奈編〜
名前:ホロウ・ブランシュ 性別:女 年齢:十六歳
階級:三級 所属トライブ:無 所属レギオン:「七つの罪源」
善性:悪(-五〇)
職業:特殊射撃手
:双銃士
:狙撃手
:祖嘘憑
:闇属性魔術師
:呪属性魔術師
種族:不明 属性:愚者 特異性:現実改変能力を所有。
名前:ブルーム・ノワール 性別:男 年齢:十六歳
階級:五級 所属トライブ:「喪失」 所属レギオン:「獅子喰らう兎」
善性:善(+五〇)
職業:盗賊
:暗殺者
:剣士
:糸使
:詐欺師
種族:人間 属性:隠者 特異性:衣服に戦闘力の大半を依存。
名前:クリム・メラー/緋浦雪奈 性別:女 年齢:十六歳
階級:五級 所属トライブ:「喪失」 所属レギオン:「獅子喰らう兎」
善性:中立(±〇)
職業:基礎魔術師
:応用魔術師
:拳闘士
:総合格闘家
種族:不死種/人間/不明 属性:魔術師/死神
特異性:死を経験後、人格の変更が為された。現状は緋浦雪奈で登録済
※善性とは、その人の持つ性格の度合いを示すもの。
-100から+100までの200の間で評価され、-100から-20までは悪、極悪。
-19から19までは中立。20から100は善、最善とされている。
※職業とは、その人が修めたスキルや、業種を客観的にリストアップしたもの。
これらの基準は探索者登録証が独自に判断しているものであり、あくまで指標である。
※属性とは、22種類のタロットのアルカナに各人の属性や性格を判断して、割り振られるもの。
解りやすい例で言えば、魔術師は“魔術師”に割り振られることが多く、レンジャーや斥候といった隠密系の業種を修めていると、“隠者”として判定されることが多い。
※特異性とは、その人の持つ異常性や、特筆事項を記載する欄。




