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日々これ日常なり  作者: 橘 紗耶
1/1

寝る前のお約束

初めまして。

初めての投稿なので不備があるかもしれませんが、こっそり教えてくれると嬉しいです。

ああ眠い・・・


ゆっくりと襲ってきた睡魔を感じて寝床へもぐりこむ。

白くてふかふかな寝床にごろりと寝転がると、すぐに圧し掛かってくる重みを感じた。

意識の3分の1くらいはすでに夢の世界へ旅立っているのだけど、仕方なくゆっくりと腕を上げて腹の上の見える頭をポンポンと叩いてやる。


「真墨ぃ、遊んでよ~。」

「やだよ、もう寝るんだから。ほら、お前も寝ろ。」

「やぁ~だぁ~、もっと遊ぶのぉ~。」


ぐりぐりと腹に頭を擦り付けたかと思うと、撫でていたオレの手を甘噛みし始める。よせ、と手を引きぬくと今度は目の前にきた腕に噛みついてそのまま舐めだす。

舌が腕を伝って肩から頬へ、そのまま顔じゅうを舐められて吸われる頃には完全に上に乗りかかられていた。

さっきまでお前に付き合ってハードに遊んでやったおかげてオレは眠いんだよ。

語尾の伸びたしゃべり方からしてコイツだって眠いはずなのに、この寝ぐずり屋め。

避けるように寝返りをうつと、今度は背中に覆いかぶさって足でオレの足を弄り始める。胸に回した手もごそごそ動かしては叩き落とされるのを繰り返している。

くすぐったいからそこは止めろっての。

何度も叩かれてもめげずにひとの胸を弄っていた手はそのまま下に下がっていき、それに付いて行くように頭も下げていき気づくとごそごそと頭と足の位置を入れ替えていた。下腹部を舐められそうになって思わず頭を蹴りつける。


「おい、寝るって言ってるじゃんか。それ以上はダメだって。」

「むぅ~。」

「ほら、来い。青砥。」


少し身を屈めて青砥の頭を上にあげるように手で促す。ぐずぐず言いながらも素直に隣に横になった青砥の首に腕を回して抱き寄せると片手で目を閉じさせ、もう片方の手でとんとんと軽く叩いてやった。


「おやすみ、青砥。」

「真墨ぃ……。」


嫌々、と首を振り、目を覆う手から逃れる気配を感じたが、ごめん青砥、オレは限界…。



「寝ちゃだめぇ、真墨、もっと構ってよぉ。」

「む~り~・・・・。」



































 『あ、真墨、寝てる。』

 『青砥も目瞑ったまま墨の耳しゃぶってるぞ。この様子だと青砥もこのまま寝そうだな。』

 『この仔たちってさあ、眠くなるとその籠に入っていくよね、ちゃんとベッドだって判ってるのかなあ。』

 『というか、どうしていつも寝るまえにあんなイチャイチャ身体中を舐めるんだ?この二匹は。』

 『え? …さあ?うちの仔だから?』

 『あ??』

 『だって、青砥の眠いときの甘え方、お前そっくりだよ。』

 『………………ほう、つまり、お前はいつも寝る前の俺に身体中舐められてないと寝れないわけだな、真墨みたいに。』

 『ばっ、バカっ、誰がそんなことっ!』

 『さ~て、猫も寝たことだし、俺も眠くなってきたから…。』

 『こら!!服脱がすな!!舐めるなってば!!!』











つまり、子猫のイチャイチャです。



うちの子猫どもは、寝る前にいつも儀式のようにしばらくイチャイチャしてから寝ます。

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