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短編詩

それぞれの一日、その終わりに。

作者: 半信半疑

「一日のおわりに」


 ふりそそぐ悲しみに

 そっとキスをする。

 ゆっくりと

 その背をさすって

「大丈夫?」って一言いって

 歌をうたう。

 それは、こもりうた。

 今日をおだやかに

 おわるためのうた。

 明日があなたにとって

 よい日になりますように。



「堕生」


 私らみんな

 堕ちていく。

 一人残らず

 堕ちていく。

 

 されど、

 のぼれないわけじゃない。

 這い上がれないわけじゃない。

 

 しかし、

 道は細く、頼りなく見える。

 差し伸べられた手を

 振り払うこともある。

 かけられた言葉を

 意に介さないこともあるだろう。

 まったく、度し難い生き物だ。


 だが、

 生きている。

 私らみんな

 生きている。

 堕ちながらも

 生きている。



ヘッセの詩、「夜ごとに」がおすすめ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なんだか背筋が伸びましたが、腹に落ちたものもありました。いいですねえ。 [一言] 「夜ごとに」を読みました。なるほど、あわせて読むとより感じるものがあります。 度し難さをも抱きしめている感…
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