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独白

作者: 白髪大魔王

どうも。白髪大魔王です。今回の話は完全に個人的な話です。僕の他の小説が好きな方は失礼ながら読まない方がいいと思います。嫌いな方も読まない方がいいと思います。

ただ書きたくて書いたものです。あまり読んでもらおうと思って書いたものではありません。それでも読みたい極度の暇人、または活字中毒者だけどうぞ。

俺は小説が好きだ。

読むことは小学生の頃から好きだった。王道もののファンタジーから誰も読んだことの無さそうなひっそりとした古本まで、ジャンルに囚われずに読みたい本を読んできた。

人間一人の生涯で出来ることは限られる。しかし、本を開けて中身を読むと、時間を越え、空間を越え、果ては世界をも越えて未知なる世界へと連れていってくれる。そんな小説が僕は大好きだった。ただ、それと同じくらい絵を描くことや外で遊ぶことも好きだから、全体の読書量は少ないと思う。

そんな俺が小説家になりたいと思い始めたのは、ごく自然なことだろう。本を通して伝わる作者の想いや登場人物の心。そして豊かな世界。それを今度は自分で創りたくなったのだ。それが小説家になりたい動機だ。

今振り返ると、中々青臭い考えだ。そんなことを真顔で言えるほどにあの頃の自分は純粋で幼かった。小学生の頃の話だ。


中学生になると部活や勉強に忙しくなり、本を読む時間は減った。本を読むよりも卓球部に勤しむことに楽しみを覚え、へたっぴながらも頑張っていたのが大きな要因だ。だからといって、小説家になる夢は途絶えることなく、自分の胸の中にしっかりと根を張っていた。

この頃から、少しずつ自分でも話を書き始めた。小学生のときも書いてはいたが、それよりも少し本格的に書こうとしていた。結局、他人に見せる程は上手く出来ず、それが恥ずかしくて捨ててしまった。

小学生のときは書いたものを先生に見せていたのだが、中学生になって恥じらい持ち始めると、他人に見せるのが難しくなった。

しかし、全く見せる相手がいなかった訳ではない。小学生からの親友と呼べる相手にはよく話していた。彼自身も漫画家を目指していたのだ。小説家を目指す自分と漫画家を目指す親友、同じ創り手を目指す者同士、よく色んなことを話していた。

それは受験生になっても関係なかった。


そして高校生になった。何故だか分からないが、小説家になりたいのに工業の学校に来てしまった。

文系のはずなのにバリバリ理系の学校で、かなり困っている。

さらに高校生になると小説を書きたいという欲が一気に溢れ出してきた。このサイトに小説を書き始めたのも、高校生になってからだ。

ネットという不特定多数の人物に自分の稚拙な小説を見られるのは顔から火が出る程恥ずかしい。体温が急上昇するようである。しかし、これが自分を吹っ切らせたのか、今では一人でも多くの人に読んでほしい気持ちだ。

小説家になる夢が叶ったら恥ずかしがってもいられないし、第一誰かに読んでもらわないと成長だって出来ない。そう考えると気が楽になり、他人の意見を求めたくなってくる。たとえそれが苦言であろうと何であろうと、自分の糧になると思えば嬉しいものだ。

いや、正直に言おう。誉め言葉をもらうと舞い上がるくらいに嬉しくなる。たまに奇声を出すこともある。逆に辛辣な言葉をもらうと一気に落ち込む。やっぱり自分には無理なのか、小説家にはなれないのかと、思考がどんどんネガティブになっていき、自信を失う。それをもとに新たな良い小説を書けばいいのは分かっていても、心が沈んでいく。

そして暫くすると無性に小説を書きたくなり、また書き始める。

昔は純粋に楽しんで読んでいた小説を、今はそこから技術を盗もうと必死に読む。そして自分との力量の差に圧倒され、また自信を失う。

そう、俺の書く小説は自分への失望で出来ているのかもしれない。それが小説を書く原動力なのかもしれない。


俺はまた小説を書く。小説家になる夢と、自分への失望との間で揺れ動きながら書こう。あらんかぎりの力を込めた、自信の無い小説を。

最後まで読んでいただき有り難うございます。

あんなに読むなと言っておいてここに載せるなんて、矛盾していますね。多分、自分でも誰かに読んでほしかったんでしょう。自分が、第三者みたいです。

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