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そして自動人形は心を探す  作者: 刀祢凛子
第一章 機械仕掛けの少女は動き出す
9/9

第6部 邂逅

とりあえず一言、申し訳ありません。

文章が大分変ってる気がします。というかかなり変わってます。

 件の巨大建築物、その中身は巨大なエレベーターだった。

 そしてたどり着いたエレベーターの底。エレベーターにこれより先がなかったことからも、恐らくここが最下層だろう。

 そこには幻想的な景色が広がっていた。


 床を突き破るように生えているのは、淡い光を放つ透明な水晶。天井の暗闇にも星のような煌めきが見えることから、天井からも生えているのだろう。

 光る水晶は徐々にその光を増し、その光は次の瞬間には光の粒子となり弾けるように霧散する。

 飛び散った光の粒子は空間を淡く照らし、蛍のように瞬き、消えていく。


 最初に我に返ったのは隊長だった。


「おい、お前ら。とりあえず進むぞ」


 隊長のその一言に我に返った俺たちは、一応周囲を警戒しながら歩き出す。

 途中、思い出したかのように副隊長が水晶の採取をしようとしていたが、ナイフでは傷一つつかなかった。

 そこでものは試しにと滅竜武装で削ったところ、削れたはいいが、削れたところから光の粒子になって消えてしまった。如何にもよく分からない物質だった。


 エレベーターを中心に、半回りしたあたりだった。かなり遠くの巨大な水晶が目に入った。

 周りの水晶がゴマ粒ほどにしか見えない中で、その水晶ははっきりと視認できる程の大きさを誇っていた。


「隊長、あの水晶……」


 俺が思わず声に出すと、隊長もその存在には気づいていたようで、すぐさま返事が返って来た。


「ああ、かなりデカいな。さっさと行くぞ」


 そう言うと隊長は、弾かれたように飛んでいった。

 俺たちは顔を見合わせて、やれやれと言った風に肩をすくめて走り出した。副隊長は眉間によった皺をもみほぐしていたが。



◇◆◇◆◇◆



 目の前まで来ると、その大きさは圧巻だった。

 視界を埋め尽くすほどに巨大な水晶は、巨大な一つの水晶では無く、数多の水晶の集合体だった。


 そして、その水晶の集合体は何かを守るように・・・・・・・・歪なドームを形成していた。


「おい、気付いたか?」

「ええ。何があるのかは分かりませんが、構造には」

「なんとなく、何かを守っているような」

「え?なに?どうしたの?」


 隊長以外もこの近さまで寄れば、この集合体の構造には気づいていたようだ。若干一名を除いて。


「なにが在るかは分からんが、取り敢えず……」


 そう言いながら隊長はおもむろに武装を展開する。

 ん、なにか嫌な予感がする。まさかこんな至近距離でブラスター(着弾後に指向性のあるものの、周りを吹き飛ばす爆発を起こす特殊弾)なんか使わないよな?


「突・撃!」


――ドガァアアアアン!!!


 隊長の掛け声と共に爆発が生じる、水晶の壁に穴が穿たれ、それに伴って大量の光の粒子が辺りに撒き散らされる。

 光の煙が大方散った後には、大人二人が並んで歩けるほどの大穴が開いていた。


「隊長!ちょっとは後先考えてくださいよ!」

「さて、鬼が出るか蛇が出るか」


 隊長は、副隊長の抗議など聞こえていないかのようにスルーして、穴の中へと歩んでいった。

 俺たちもいまだ光の靄の残る穴へと足を踏み入れる。


 何気に長い穴を抜けると、突っ立っている隊長の背中が目に入った。


「隊長?」


 呼びかけても返事の無い隊長を怪訝に思い、隊長の顔を窺おうと脇から顔をだし、止まった。


 硬直した隊長の視線の先。蓮の花のような形をした水晶。その中心で眠っているのは、





 美しいとしか言い表せないような、真っ白な少女だった。






はい、終わりました。

打ち切りです。終わったんです。


言い訳をさせて貰うと、何時だったか活動報告に「プロット書いてからまた続きを書くね」みたいなことを書きました。

で、ですね。じっくり、ねっとりプロットを書いてましたら『根底は一緒だけど全く違う作品』のプロットが出来上がりまして、「あ、こりゃ続きかけねえな」と悟ったのです。

中途半端にエタるのは申し訳ないというか、かなりアレだったので、打ち切りエンドで無理やり終わらせた所存でございます。


伏線とかまったく回収できてませんし。

最後の最後で、いやどうして女主人公水晶の中で眠ってんの?!とか思った方もいらっしゃるかもしれません。

読者様や男主人公が知らないうちになにかあったんです。なにせ二千年ですから、きっとなにかあったんです。


この度は本当に申し訳ありません。

出来上がったプロットの方ですが、ある程度書き上がり次第、次回作(リメイク?)として上げる予定ですので、あまり期待せずに待っていてくださると幸いです。

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