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王道のラスト?


 もう食べられることはない。


 それが、その時その場にいた皆の思いだった。










 生贄を要求していたドラゴンは、死んだ。

 皆、一様に安堵した。こらえきれずに涙を流し、喜ぶ者もいた。誰もが喜んだ。

 生贄に差し出された者も、助けに行った者たちも、無事を祈っていた者たちも、全て。

 跪き、何処かにいるはずの神に感謝の祈りを捧げる者、抱き合い無事を喜ぶ者、傷を負いながらも五体満足で帰ってきた家族に縋り付いて無事を喜ぶ者。

 

 もう会えないと思っていた娘の姿を見て、涙する生贄の両親の姿もそこにはあった。









 そして、老若男女問わずの解体作業が始まった。










 ドラゴンの解体が行われるそばで、焼き肉が行われていた。

 作業の合間に休憩を取り、ドラゴンの肉に舌鼓を打ち、再び解体作業に戻る。

 肉の一部は村に運ばれ、干し肉や塩漬け肉といった保存食に加工されていく。

 爪や鱗は、良い武器や防具になると、皆に喜ばれた。


 そして、時間をかけてすべてを解体し終わった時に、ようやく祝宴が開かれた。


 彼女が生きて帰ってこれたことに、彼らが無事に戻ってこれたことに、ドラゴンの肉が手に入ったことに。





 幸せだった。


 もう会えないと思っていた彼に逢えただけでなく、助けてもらえたことが。



 恥ずかしかった。


 無事でよかったと皆の前で抱きしめてもらったことが。


 

 嬉しかった。


 ……結婚してほしいと申し込まれたことが。目玉が溶けるんじゃないかと思うくらい泣いてしまうくらいに。











 後日、彼女と仲間を連れて助けに行った彼の結婚が行われることになった。





 ……祝宴の料理?


 もちろんドラゴンの肉ですよ。


ラフレシア・ハエ捕り草・金柑からの連想で始まりました。


ラフレシア → 強烈な匂い → ハエが寄ってくる → でも臭い


ハエ捕り草 → ハエが捕食される → 消化される


金柑 → 喉に良い → 美声が出せる?





まずは、この通りに連想しました。

そこから以下の通りに変化しました。





動物が寄ってくる匂い → フェロモン → 香水 → 好みじゃないと臭い


虫が寄ってくる → 女王蜂と働き蜂 → ハーレム?


耳触りが良い声 → 歌手 → 人によっては騒音 → 高熱の時に聴くと頭が痛くなる






そして考えました。

……良いと感じるのと、悪いと感じるのを両方出せないか、と。


そこから、この話は始まりました。







最期まで読んで頂きまして、ありがとうございます。



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