『側近高橋 〜風林火ギャルと川中島の吐血〜』
【人物紹介】
武田信玄(1521〜1573)
甲斐の虎。冷静沈着、軍略の鬼。だが娘には甘い。なお、病弱。
風花
ギャルモードの風林火山。「“動かざることネイルの如し”とか無理〜!」と戦をぶっ壊す。
側近・高橋
川を越えるたびに血を吐く、万能腹心。謀略、外交、介護、写経、全部やる。
【第一章:風林火ギャルの爆誕(1530年代)】
風花(小学生ギャル)「ねえパパ〜、“風林火山”ってださくね?
うちなら“映・速・烈・盛”の四文字がいい〜〜!!」
信玄「……高橋、なんとかそれっぽく訳せ」
高橋「フゴッ!?(“速きこと流行の如く”!?)」
→ 結果、風花ギャルは兵の士気を盛り上げる“謎ポーズ付き戦陣ダンス”を開発し、甲斐軍TikTokでバズる。
【第二章:信濃侵攻、ギャル的アレンジ(1542〜1554)】
信玄「信濃に攻めるぞ」
風花「え〜、山ばっかでだるい〜。てかもう、戦じゃなくてエモ撮影会したくない?」
→ 高橋、敵将に「信玄公が訪問インスタ撮影に参る」と手紙を送り開城させる。
→ 結果:一部の国衆が勘違いし、ほんとに降伏。※史実では実際に多くの降伏あり
高橋「フゴォ……フゴォ……(外交の勝利だけど吐血の代償が……)」
【第三章:川中島の戦い(1553〜1564)】
信玄「越後の上杉謙信と雌雄を決する時だ」
風花「え〜、“越後の龍”ってカッコよすぎじゃん!
うち、謙信推しかも〜!」
高橋「フゴアアアア!!!(味方が敵に恋するのはやめてください!!)」
→ 川中島、史実通り五度にわたる激突。
第四次戦(1561年)では、謙信が信玄に三太刀七太刀の一騎討ちを仕掛けるという伝説発生。
→ ギャル花、戦場の隅で「その角度盛れてない!」と叫ぶ。
高橋、命懸けで信玄の団扇を守る。
【第四章:三方ヶ原の予兆とパパの衰え(1570〜)】
信玄「そろそろ上洛するぞ……今川も織田も潰す……」
風花「え〜、もうバズりきったし、京都とか行く意味なくない?
てかうち、今度“ギャル隊”作って信玄ブランド広げたいの〜」
→ だが信玄、病を隠しつつ進軍。浜松で徳川軍を撃破(三方ヶ原の戦い、1572)
→ 翌年、病に倒れる
風花「……え、ちょ、パパ? うそ……」
高橋「フゴ……(死の間際まで、軍を動かし続けた……すごい人だった)」
信玄「高橋……風花には……伝えてくれ……“盛れることと、勝てることは……違う……”」
【最終章:武田家の終焉とギャルの継承】
信玄の死は3年間秘密にされ、軍はそのまま動き続けた。
→ だが天才・信玄亡き後、武田家は1582年に織田信長に滅ぼされる。
風花は、家が滅んだのちも語る。
「うちが、勝手にバズってるだけじゃ、パパの背中には届かんかったんやな……
でもうちは、戦の先にあった“平和”を広めるギャルになるって、決めたんや……」
→ その後、各地の残党を励ましつつ、書物『ギャル林火山集(全48ポーズ)』を残し、姿を消す。
【エピローグ】
高橋は後に語った。
「信玄公は……最後まで“動かざることギャルの如し”だった。
だが風花様も、違う形でこの時代に爪痕を残した。
……ちなみにわたしの胃は完全に崩壊しました」
〜完〜