表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
側近タカハシ  作者: こんてな
7/40

『側近高橋 〜風林火ギャルと川中島の吐血〜』

【人物紹介】






武田信玄(1521〜1573)

 甲斐の虎。冷静沈着、軍略の鬼。だが娘には甘い。なお、病弱。

風花ふうか

 ギャルモードの風林火山。「“動かざることネイルの如し”とか無理〜!」と戦をぶっ壊す。

側近・高橋

 川を越えるたびに血を吐く、万能腹心。謀略、外交、介護、写経、全部やる。











【第一章:風林火ギャルの爆誕(1530年代)】






風花(小学生ギャル)「ねえパパ〜、“風林火山”ってださくね?


うちなら“映・速・烈・盛”の四文字がいい〜〜!!」




信玄「……高橋、なんとかそれっぽく訳せ」




高橋「フゴッ!?(“速きこと流行の如く”!?)」




→ 結果、風花ギャルは兵の士気を盛り上げる“謎ポーズ付き戦陣ダンス”を開発し、甲斐軍TikTokでバズる。










【第二章:信濃侵攻、ギャル的アレンジ(1542〜1554)】






信玄「信濃に攻めるぞ」




風花「え〜、山ばっかでだるい〜。てかもう、戦じゃなくてエモ撮影会したくない?」




→ 高橋、敵将に「信玄公が訪問インスタ撮影に参る」と手紙を送り開城させる。


→ 結果:一部の国衆が勘違いし、ほんとに降伏。※史実では実際に多くの降伏あり




高橋「フゴォ……フゴォ……(外交の勝利だけど吐血の代償が……)」










【第三章:川中島の戦い(1553〜1564)】






信玄「越後の上杉謙信と雌雄を決する時だ」




風花「え〜、“越後の龍”ってカッコよすぎじゃん!


うち、謙信推しかも〜!」




高橋「フゴアアアア!!!(味方が敵に恋するのはやめてください!!)」




→ 川中島、史実通り五度にわたる激突。


第四次戦(1561年)では、謙信が信玄に三太刀七太刀の一騎討ちを仕掛けるという伝説発生。




→ ギャル花、戦場の隅で「その角度盛れてない!」と叫ぶ。


高橋、命懸けで信玄の団扇を守る。










【第四章:三方ヶ原の予兆とパパの衰え(1570〜)】






信玄「そろそろ上洛するぞ……今川も織田も潰す……」




風花「え〜、もうバズりきったし、京都とか行く意味なくない?


てかうち、今度“ギャル隊”作って信玄ブランド広げたいの〜」




→ だが信玄、病を隠しつつ進軍。浜松で徳川軍を撃破(三方ヶ原の戦い、1572)


→ 翌年、病に倒れる




風花「……え、ちょ、パパ? うそ……」




高橋「フゴ……(死の間際まで、軍を動かし続けた……すごい人だった)」




信玄「高橋……風花には……伝えてくれ……“盛れることと、勝てることは……違う……”」










【最終章:武田家の終焉とギャルの継承】






信玄の死は3年間秘密にされ、軍はそのまま動き続けた。


→ だが天才・信玄亡き後、武田家は1582年に織田信長に滅ぼされる。




風花は、家が滅んだのちも語る。




「うちが、勝手にバズってるだけじゃ、パパの背中には届かんかったんやな……


でもうちは、戦の先にあった“平和”を広めるギャルになるって、決めたんや……」




→ その後、各地の残党を励ましつつ、書物『ギャル林火山集(全48ポーズ)』を残し、姿を消す。










【エピローグ】






高橋は後に語った。




「信玄公は……最後まで“動かざることギャルの如し”だった。


だが風花様も、違う形でこの時代に爪痕を残した。




……ちなみにわたしの胃は完全に崩壊しました」










〜完〜



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ