表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
側近タカハシ  作者: こんてな
4/40

『側近高橋 〜バイブス誠☆燃ゆる吐血組〜』

【登場人物】


近藤勇こんどう・いさみ


 新選組局長。義に厚く筋肉も厚い。ギャル娘には甘すぎる。


•いちご姫(通称:いち誠)


 新選組の紅一点。ミニスカ羽織に盛り髪+ピンク木刀の“誠ギャル”。戦よりコスメが優先。


•側近・高橋


 隊士じゃないのに常に前線。京都で一番血を吐いた男。土方からも「血の妖怪」と呼ばれている。







【序章:京の町にギャルが舞う】




文久三年、京都。




新選組屯所にて、今日も響くいちご姫の声。




「てか、うち思うんだけど〜! 新選組ってちょっと地味くない?


“誠”の文字ももうちょいデコった方が良くない?」




「ふむ……確かに“誠”の上にハートを乗せれば女子受けするな……」




「よし! 次の隊服はネオ誠ロゴ入り・ピンク縁取りver.で!」




「高橋、デザインから染めまで急げ」




「フゴオオォォォ!!!!(そもそも俺、隊士じゃないです)」







【第一幕:池田屋事件☆映え大炎上】




ある夜、密告が入る。




「尊攘派が池田屋に潜伏中。討つべし!」


いちご姫が即座に乗る。




「え〜、じゃあうちさ、池田屋バトルのインライやるわ。


“ギャルが尊攘斬ってみた”ってタイトルで!」




高橋、激しく出血しながら抗議。




「それバズるけど倫理と幕府が死にます!!」




近藤勇、笑顔で一言。




「なら、インライ開始は斬撃と同時にせよ。戦も演出が命だ」




高橋「フゴォアアアア!!!!(もう誰もまともじゃねえ!)」







【第二幕:土方&いちごのツンデレ修羅場】




池田屋制圧後、局長不在の屯所で事件。




土方「いちご、おまえは軽すぎる。戦場でリップ塗り直すやつがあるか」




いちご「じゃあ副長はさ、ちょっとでも**カワイイ子が倒れたら“だいじょぶか”とか言うの何なん?


ツンだけじゃなくてデレあるんかい!」」




高橋、壁際で一人血を吐きながら震える。




(恋と忠義がクロスオーバーしてて情緒が地獄……!)




→最終的にいちごが副長の刀にリボンを巻いて許すという斬新すぎる和解。







【クライマックス:近藤勇、処刑へ】




時は流れ、幕府崩壊。鳥羽・伏見の敗戦。


ついに近藤勇、捕縛。




いちご姫、泣き叫ぶ。




「やだよ! 父上がいない新選組とか、TikTokに音無しで上げるくらい虚無!」




高橋、処刑場前で土下座。




「どうか、せめて最後の投稿だけでも“命を燃やした男の証”として残させてやってください……」




許可が下りる。







近藤、死の直前。


最後の言葉をカメラに向かって語る。




「誠とは……命を削って誰かを守ることじゃき……」


「うち、それ、フィードに刻むね……!」




高橋、嗚咽まじりにシャッターを切る。




#最後の誠


#ギャルと歩いた幕末


#推しは散っても誠は残る







【エピローグ】




明治。




元新選組側近・高橋は、小さな喫茶店を営んでいた。


その壁に飾られていたのは、ひとつの隊服。




「誠」の文字に、小さく輝くピンクのハート。







〜完〜



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ