『側近高橋 〜バイブス誠☆燃ゆる吐血組〜』
【登場人物】
•近藤勇
新選組局長。義に厚く筋肉も厚い。ギャル娘には甘すぎる。
•いちご姫(通称:いち誠)
新選組の紅一点。ミニスカ羽織に盛り髪+ピンク木刀の“誠ギャル”。戦よりコスメが優先。
•側近・高橋
隊士じゃないのに常に前線。京都で一番血を吐いた男。土方からも「血の妖怪」と呼ばれている。
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【序章:京の町にギャルが舞う】
文久三年、京都。
新選組屯所にて、今日も響くいちご姫の声。
「てか、うち思うんだけど〜! 新選組ってちょっと地味くない?
“誠”の文字ももうちょいデコった方が良くない?」
「ふむ……確かに“誠”の上にハートを乗せれば女子受けするな……」
「よし! 次の隊服はネオ誠ロゴ入り・ピンク縁取りver.で!」
「高橋、デザインから染めまで急げ」
「フゴオオォォォ!!!!(そもそも俺、隊士じゃないです)」
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【第一幕:池田屋事件☆映え大炎上】
ある夜、密告が入る。
「尊攘派が池田屋に潜伏中。討つべし!」
いちご姫が即座に乗る。
「え〜、じゃあうちさ、池田屋バトルのインライやるわ。
“ギャルが尊攘斬ってみた”ってタイトルで!」
高橋、激しく出血しながら抗議。
「それバズるけど倫理と幕府が死にます!!」
近藤勇、笑顔で一言。
「なら、インライ開始は斬撃と同時にせよ。戦も演出が命だ」
高橋「フゴォアアアア!!!!(もう誰もまともじゃねえ!)」
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【第二幕:土方&いちごのツンデレ修羅場】
池田屋制圧後、局長不在の屯所で事件。
土方「いちご、おまえは軽すぎる。戦場でリップ塗り直すやつがあるか」
いちご「じゃあ副長はさ、ちょっとでも**カワイイ子が倒れたら“だいじょぶか”とか言うの何なん?
ツンだけじゃなくてデレあるんかい!」」
高橋、壁際で一人血を吐きながら震える。
(恋と忠義がクロスオーバーしてて情緒が地獄……!)
→最終的にいちごが副長の刀にリボンを巻いて許すという斬新すぎる和解。
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【クライマックス:近藤勇、処刑へ】
時は流れ、幕府崩壊。鳥羽・伏見の敗戦。
ついに近藤勇、捕縛。
いちご姫、泣き叫ぶ。
「やだよ! 父上がいない新選組とか、TikTokに音無しで上げるくらい虚無!」
高橋、処刑場前で土下座。
「どうか、せめて最後の投稿だけでも“命を燃やした男の証”として残させてやってください……」
許可が下りる。
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近藤、死の直前。
最後の言葉をカメラに向かって語る。
「誠とは……命を削って誰かを守ることじゃき……」
「うち、それ、フィードに刻むね……!」
高橋、嗚咽まじりにシャッターを切る。
#最後の誠
#ギャルと歩いた幕末
#推しは散っても誠は残る
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【エピローグ】
明治。
元新選組側近・高橋は、小さな喫茶店を営んでいた。
その壁に飾られていたのは、ひとつの隊服。
「誠」の文字に、小さく輝くピンクのハート。
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〜完〜