『側近高橋 〜ギャル娘と皇帝、フランス爆上げ日記〜』
登場人物】
ナポレオン・ボナパルト(1769〜1821)
コルシカ生まれの軍人。革命後に皇帝にのし上がった野心の塊。マジで戦えばだいたい勝つ。娘には甘い。
リオンナ(通称:皇帝ギャル)
ナポレオンのギャル娘。帝政下でも気分はバイブス第一主義。
「え〜ウチ、パリより世界征服に夢見たいタイプ☆」という危険思想持ち。
側近・高橋
ナポレオンに仕える実務担当。だいたい娘の無茶ぶりを物理で実現させられる。
ヨーロッパの地図を血で塗り替えつつ、自分の血も日々失っている。
【第1章:ギャル娘、父に世界征服をリクエスト】
→ ある日、父ナポレオンの軍服を勝手にアレンジしたリオンナがやって来る。
リオンナ「パパ〜!ウチの今月の目標、“世界征服”にしたいんだけどぉ〜☆
とりまエジプトとか攻めちゃってよ!」
ナポレオン「うん、いいぞ」
高橋「フゴアアア!!聞いてる!?この人ほんとに行きそうだよ!?エジプト遠いよ!?」
→ 実際に1798年、ナポレオンはエジプト遠征へ(史実)
→ リオンナ、スフィンクスの鼻を指差して「え、これバグってない?直そ?」
→ 高橋、文化財保護とフランス軍指揮を同時にやらされる。
【第2章:ギャル娘、皇帝即位をプロデュース】
→ フランス国内が混乱ののち、1804年、ナポレオンが皇帝に即位(史実)
リオンナ「パパ〜、どうせ即位するならマジで映え狙お?
王冠を自分でかぶるとか、超セルフブランディングって感じ☆」
→ ナポレオン、自分で王冠をかぶって皇帝になる(史実)
→ 高橋、サン・ピエトロ大聖堂で倒れ、十字を切られる。
→ リオンナ「てか、うちらBonaparteって名字だけでブランドじゃん。
グッズとか出そ?」
→ 高橋、即日「皇帝香水」などを販促させられる。おかげで経済が回る。悔しい。
【第3章:ギャル娘、ヨーロッパ地図を塗り替える】
→ ナポレオン、アウステルリッツの戦いなどでヨーロッパ制覇(史実)
リオンナ「ウチ的には、ヨーロッパがぜんぶ“フランス風”になったら可愛くない?」
→ 高橋、皇帝命令で各地の建築物をロココ風にリフォームさせられる。
→ スペインにミニ凱旋門ができる。
→ さらにリオンナ、父に「ロシア遠征って、冬でも行けるっしょ?」と無邪気に言う。
→ 1812年、ナポレオン、ロシア遠征に踏み切る(史実)
→ 結果、寒波と補給失敗で大敗北。
→ リオンナ「え〜冬って寒いんだ〜。ヤバ〜☆」
→ 高橋「フゴフゴフゴオオ!!胃が!!胃が北極に置いてかれたァァ!!」
【エピローグ】
→ ナポレオンは最終的に敗北し、セントヘレナ島に流される(史実)
→ 娘・リオンナは、島の空を見上げながらつぶやいた。
リオンナ「パパってさ、めっちゃ戦ったけど、ウチにはいつも優しかったよね。
てか世界征服はまだ諦めてないし☆」
→ 高橋、ナポレオンの遺言を抱えながら、フランスをあとにする。
「我が娘の無邪気な希望が、戦争を動かし、王冠を押し上げた。
だが私の命を削ったのは……彼女のドレス費用である。」
——側近・高橋
完




