表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/63

032 迷宮都市【トレジャーホロウ】

第二部開始です。

引き続きよろしくお願いいたします!



 ――あの日から、約20日が経過した。



 目的地である迷宮都市【トレジャーホロウ】に辿り着いたのは、ほんの数日前。

 そしてこの数日間は、情報を集めるため町の探索に注力していた。


 そこでまず、思ったことが一つ。


「やっぱりトレードヘブンに比べたら、冒険者の数がかなり多いな」


 それもただの冒険者ではない。

 多くが高レアリティの装備に身を包んだ上級冒険者であり、Aランクに達している者も決して少なくない。

 道を歩く一人一人が、アルトたちを上回る実力を有しているのだ。

 さすがは冒険者たちにとって憧れの迷宮都市と言えるだろう。



「あと注目すべきは……やっぱり大迷宮か」



 ――大迷宮【エンドレス・ホロウ】。

 それは、この町の中心に存在する世界最大規模のダンジョンだ。


 現在の最高到達地点は65階層となっており、そのフロアを探索するだけでも最低1000レベル――すなわち、Sランク越えの実力が必要だと言われている。

 フロアボスの攻略を試みるとなれば、少なくともその数倍は必須だろう。


 このダンジョンがあるからこそ、この町には数多の優秀な冒険者が集い、迷宮都市と呼ばれるようになった――というわけだ。


 ちなみに【エンドレス・ホロウ】から漏れ出した魔力によって、周辺地域に大小さまざまなダンジョンが出現することも多い。

 それらの比較的低ランクダンジョンの攻略を生業としている者も多いが……彼らの最終目標が大迷宮の完全踏破であることは間違いないだろう。


「そういえばアルトがよく、Aランクに到達した後はこの町で名をあげてやるって意気込んでたっけ……」


 そう語るアルトの目はキラキラと輝いており、かつての無垢だった俺はそんな彼に憧れを抱いていた。

 ……もっとも、アイツの想像する未来のパーティーの中に、俺は初めからいなかったんだろうけど。


 まあ、そのあたりについてはいい。

 問題はこれからのことについてだ。


 俺としても大迷宮に興味がないわけじゃないが、下手に攻略して注目されるのは面倒だ。

 そのため、まずは復讐対象でもあるブラスフェミー公爵家について調べていた。


 そしてこの数日間の調査で判明したことが一つある。

 現在、ブラスフェミー家当主は国王陛下からの呼び出しを受けて王都に向かったため、このトレジャーホロウにはいないとのことだ。


「……直接顔を合わせて話を聞くのは、また今度になりそうだな」


 調査自体は今後も続けるが、決定的な情報を集めることはできないかもしれない。


 そしてこの辺りで、もう一つ別の問題が浮上した。

 それが――


「路銀が尽きた」


 以前、盗賊から奪った金は、復讐用のマジックアイテム購入でほとんど使い切ってしまった。

 ここ数日は残った分でやりくりしていたのだが、この都市自体、物価が高いこともありそろそろ余裕がなくなっていた。


 正直【黒きアビス】での経験があるため、十日程度飲まず食わずくらいなら特に問題はないが……効率的に調査を進めるためにも、金はあった方がいい。


 そう考えた俺は、ひとまず短期的な目標を切り替えることにした。

 直近の目標は路銀稼ぎ。

 伝手のない俺が取れる方法は、実質一つしかない。


 ――つまり、周囲の迷宮を攻略し、獲得した資源を売却するというもの。



「……決まりだな。そのためにも、まずは冒険者登録か」



 こうして俺は、この町の冒険者ギルドに向かうのだった。

今回から『第二部 魂の共鳴』編の開幕となります!

ここからが本作の本番です。ぜひお楽しみください!


【大切なお願い】


読者の皆様に大切なお願いがあります。

第一部完結のタイミングでは、残念ながらあと一歩でジャンル別ランキングの5位以内に入れませんでした。

もし届くとすれば、『第二部開幕』のこのタイミングがラストのチャンスだと思っています!


そこで本作を読んで、


「おもしろかった!」

「シンの活躍がもっと見たい!」

「第二章も楽しみ!」


と少しでも思っていただけたなら、

本作をランキング上位に押し上げるため、ぜひ広告下のポイント評価欄「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして応援していただけないでしょうか?


ランキング上位に入れば、より多くの方に本作を知ってもらう機会になりますし、多くの読者様に読んでいただけることで作者の執筆モチベーションもすごく上がります!

第二部でも皆様に面白い物語を届けられるよう、ぜひご協力ください!


不躾なお願いにはなりますが、何卒よろしくお願いいたします!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ