山の街マンドララン編4 ロジョンド様2
「アンタ達、覚悟はできてるわよねぇ?」バシンッ!!
そう言ってロドンジョさんはどこからか鞭を取り出し地に強く叩きつけた。
「ちっ!仕方ねぇ、やるぞお前等!!」
そう言って男達は一斉にロドンジョさんに襲いかかった。しかし、
バチィーーン!!!
「へぶらっ!?」
バシッバシバシバシ!!
「「「「ぬわぁああ!!!」」」
ロドンジョさんが鞭を振るう度に尋常じゃない風が起こり男達は弾き飛んでしまった。
「あらあらぁ、さっきまでの威勢はどこに行ったのかしらぁ?……ちなみにもうごめんなさいって言っても遅いわよぉっ!!!」バッシィイイン!!!
「ぐふぅのぉ!!☆♪○$#+=*○☆×€!?!?!!!!!」
柄の悪い男達のリーダーみたいなお兄さんはロドンジョさんに思い切り強い鞭を打たれて声にならない叫びをあげていた。
その叫び声は余りにも悲惨なもので悪いことしてる筈のお兄さんが可哀想に思える程だ。そんな鞭打ちを見た後なので下っ端らしき仲間の男達は一斉に土下座し始めた。さっきは一斉に襲いかかって今度は一斉に土下座して………その連携が出来るならもっと他の事で人の役に立つ様にすればいいのに………
「さぁて、謝っても遅いって言ったわよねぇ?次は誰がアタシの鞭を喰らいたい訳ぇ?早くおいでなさい。お姉さんが可愛がってア・ゲ・ル♡……フフフッ」
「「「「ひぇっ!!お、お許しください!!」」」
「ダメよ、アンタ達はお姉さん達みたいなか弱い女の子に暴力を振るおうとしたのだからね」
……か弱い女性?とぼくは心の中で思った。
「それじゃこれで無かった事にしてあげるわ。絶性滅打!!!」
ロジョンドさんは男達に妖しく紫色に光る鞭で何度も叩く。すると男達の周りにピンクの煙が上がり始めた。その煙が強くなり辺りが花の香りに包まれる。そして煙が消えるとそこにはお兄さん達がいなくなっていて代わりにお淑やかそうな女の人がたくさんいた。
「アンタ達みたいな女子供に手を出す奴は男と呼べないから女の子してあげたわ。その姿で反省なさい」
「いやぁあ!!私の身体を戻してよぉ」
「アタシ、もう一生女の子なの?」
「嫌よ!!そんなのってないわぁ!!」
女の子になってしまったお兄さん達が嘆いている。それを見て笑うロドンジョさんを見て何で王女と呼ばれているか分かった気がした




